2004年05月17日(月) 天気:雨のち曇

 朝は昨日からの雨がまだ残っていましたが,日中はやんでいた様子。雨の降る日は自転車通勤でなく,JR通勤か嫁さんに車で送ってもらうことが多いです。今朝は先週土曜日に自転車を診療所において帰ったこともあり,嫁さんに送っていただきました。通勤ラッシュにあう為,自転車より時間がかかります。カッパを着て通勤すればいいんですけどね。夏場だけでもそうしようかな・・・

 さて,バックグラウンドネタの続きです。

 大学に残るか開業へ進むかを決めるにあたり,いくつか自分なりに考えたことがあります。どちらも仕事としては魅力的な部分はあるのですが,自分以外の周りに与える影響はどうかなということです。大学へ残ることを選んだ場合は,研究業績をあげていかねばなりません。多くの大学在籍の先生方は昼間は診療,教育をこなし,その後休みを犠牲にし,夜も深夜まで研究を続けてようやく一人前の仕事ができるという生活をされています。これには,その先生の仕事をこなす能力的なところもあるでしょうが,定時に帰るようでは絶対的時間量がまず足らないというのが実態です。この生活を続けるには後ろで支える家族の協力と理解が非常に必要になります。

 もちろん,うちの嫁さんも理解,協力はしてくれていましたが,本当にその生活に「幸せ」を感じてくれていたかどうか。また,自分自身が「果たしてこんな生活でいいんだろうか」と多少疑問を感じるようになっていました。「家族の幸せ」というのは,ひとつの物差しではかれるものではありませんが,自分の理想とするものはもう少し「家庭での時間」を大切にしたい,そういうものでした。「甘い!」というお叱りの言葉を受けそうですが,嫁さんや,子供と一緒にすごす時間というのはとても大切であるというのが私の考えです。もうひとつは先の予測がつかないという不安です。岡山から徳島に移籍しましたが,今後も状況次第ではどこに行くかわかりません。一定の地で定住するということはしばらく難しい生活が待っています。

 そして,サイカ歯科医院で見せてもらっている開業医の魅力的な部分・・・「開業もいいかもしれない」と自分自身の気持ちが傾いていった気がします。そこへ,高校時代(広島)の友人から「ビルを建てるので,テナントで入らないか」という誘いがありました。自分にとってはタイムリーな誘いでした。「・・・開業考えようかな」と決心したのでした。

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