2004年04月26日(月) 天気:曇のち雨

 今日の通勤,快適でした。ブレーキは「キュッ」,チェンジも「カチッ」「スパッ」という感じです。シャキシャキしたという表現がいいかもしれません。おまけに行きも帰りも追い風だったので,楽に漕ぐことができました。

 山梨へ赴いたのは1996年の5月末です。私事ですが(これは私事のページ),赴任する一週間ほど前に入籍しました(^^ゞ。そして,山梨へはいきなり単身赴任となりました。引っ越しの時は車で岡山から嫁さんと2人で山梨入りしました。8時間くらいかかった記憶があります。富士吉田に入ったときはあたりはすでに真っ暗で,次の日の朝はじめて富士山と対面します。その時見た富士山は,ただただ「感動」でした。いきなり今まで見たことないような大きな山がどーんとあるのです。富士吉田に入ったのが昼間で,徐々に大きくなっていったのならばここまで感動しなかったかもしれませんが,嫁さんと2人声もなく眺めていました。

 それからは「診療づけ」の毎日が始まります。もちろん,大学院生時代も診療はしていましたが,診療3研究7程度の割合です。朝から夜まで診療ばかりをこなすのは,初めての経験です。でもこれが結構楽しいではないですか。今思えば未熟な診療をしていたわけですが,そんな治療でも患者様の喜ぶ顔を見るのはとてもうれしいことです。そこには以前感じていた「削って詰める」という単純な作業はなく,原因を追及し,解決する,それが人のためになっているという「やりがい」を感じました。

 山梨での生活はわずか半年で終了します。OBの先生の病態はまだ一進一退でしたが,次に赴任する医局員と交代となり,岡山へ戻ることになります。年度途中で帰った大学にはポジションはなく,週3日開業医さんでアルバイトをして大学で研究を続けるという日を次の年の4月まで続けることになりました。

 

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