2004年04月23日(金) 天気:曇時々晴 かなりの強風

 最近,歯科医師会が世間をにぎわせています。それも悪い方で・・・実は私自身,この04月01日に入会をしたばかりです(入会の申請は当然ですが事件発覚前です)。あまりのタイミングに言葉もありませんが,これを機にまともな機構への再編成を願うばかりです。安くない入会金などが用途不明では悲しすぎます。

 「かかりつけ歯科医」に関しては,当歯科医院も基本的に「かかりつけ歯科医」の診療スタイルをとっています。私たちは,お口の中の健康管理をトータルで考えた際,「かかりつけ歯科医」の診療スタイルになるのはごく自然なことであると思います。ホームページの公式な部分でも近日,明記しようと思います。

 さて,自己紹介の続きです。大学を卒業した後,私は大学院へ進学します。理由は「就職する勇気がなかったから」というのが最も大きな理由になるかもしれません。歯医者の場合,勤務医で仕事人生を全うすることは,非常に難しい話です。極端な話,開業するか大学へ残って教授クラスを目指すか・・・選択肢は多くありません。卒業時の自分にはとても将来開業しようと腹をくくる勇気はありませんでした。

 何が怖かったかといいますと,ひとつは競争社会に出て行くこと。「歯医者さんが増えすぎている」という話は学生時代からいやというほど聞いていました。本当に多くなりましたよね,歯医者さん(特に徳島は多いんです)。私の実家は歯科業界とは全く関係のない家で,金銭的にも余裕はありませんでした。学生時代も奨学金とアルバイトをメインの生計としてましたので・・・ですから多額の借金をして開業するということ自体,とても勇気がいることのように思えました。もう一つは当時歯科治療にそれほど興味がわいてなかったことです。「?」と思われるかもしれませんが,恥ずかしながら歯学部への入学の動機さえ確かなものがあったわけではありません。「歯を削る,被せを詰める」といった開業後メインとなりそうなことにあまり興味がわかなかったのです。これは,ある意味まちがった歯医者の捉え方なのですが,卒業前の私には全く周りが見えてなかったので・・・

 そんななかで興味がもてそうだったのが,生物科学に近い分野を扱う歯周病や口腔外科と言われる領域です。学生をさらに続けるというのは少し抵抗がありましたが,奨学金の量が増え,歯科医でアルバイトをしながら生計的には独立できると言うことを聞き,大学院への進学を決意しました。

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