家内に言われるまでまったく気付きませんでしたが、最近、天井が低くなってきました。
と言っても、屋根が下がってきた訳ではなく、天井の内張がはがれて、垂れ下がってきたのです。
家内がネットで調べたところ、メルセデス・ベンツに限らず、欧州車にはよくある現象で、日本の風土に合っていないらしい。
こういう時代でも、そんなことがあるとは信じ難いですが、この車も生産から15年が経っているので、一昔前の技術だということでしょう。
まだ、一部分はくっついており、垂れ下がっていませんが、座高の高い私が運転席に座ると、頭に内張が触り、実に不快です。
全てがはがれて、垂れ下がる前に対策をしないと、運転に支障を来すことになります。
ネットの情報によれば、ディーラーの場合は部品ごと交換で当然高価、良くある症状なのでこの手の修理屋さんも多く4万円ほど、そして、DIYの記事もちらほらあります。
2シータ−なので、天井部分は小さく、しかもバリオルーフの内側で外すのが簡単なので、ちょうど良い生地を上手に張れればそれほど難しくないので、お盆休みに修理をすることにしました。
まず、接着剤は、DIYの記事を参考に、コニシのHPからカーペット用を選び、アマゾンに注文しました。
生地は、日暮里か浅草橋に買いに行こうとかと思いましたが、お盆休みの店もあること、面倒なこと、交通費が高いこと、時間が勿体ないことから、やはり、ネットを利用しました。
他には、接着剤を広範囲に塗るために、100均でゴムべらを買いました。
全ての材料が揃い、いよいよ修理を行いました。
まず、ボディー(屋根)から天井を外します。こういうとき、経験者によるネットの記事が重宝します。
バリオルーフを半分くらい開けたところで、エンジンを切ると屋根が手で動くようになるので、左右に3つづつあるネジを外します。
一番後ろのネジは、見えないところ(Cピラーの付け根の稼働部分付近)にあるので、屋根を手で前後に動かしながら、位置を確認して外します。
この時、外れたネジを落とさないように、マグネット付きのドライバーがお薦めです。
屋根の前方にある3つのネジを外します。後方は差し込まれているだけなので、引き抜くようにすると天井部分が外れます。
内張が外れた屋根裏には、バリオルーフを動かすための油圧装置やワイヤーケーブルなどが丸見えです。
そして、接着剤にベタ付き感が出てきた頃に、布を張っていきます。
家内と二人がかりで、左右を分担して作業しました。
最も立体的な、後部の端は難しく、結局、完璧に貼ることはできず、空気が入って(密着せずに浮いて)しましました。
生地の伸びと、接着力の強さの微妙なバランスで、素人の限界を感じました。
エンド処理は、元々のテープを必要に応じて両面テープで補強しながら、仕上げていきました。
今回、初めての経験でしたが、家内との共同作業で無事に修理を終えました。
およそ10分の1の出費で済みました。
あとは耐久性ですが、5年持てば良いと思っています。その時、この車は20年を迎えます。
その頃には、これまでにない他の不具合が出て来そうな時期になります。
今回の修理で、また一層愛着が沸いたSLKでした。
実に、楽しい車です。
費用:4500円
作業:2015年8月