約30年程前、毎年に夏といえば、福島県の浄土平に入っていた。
その目的は、星空への招待というイベントに参加するためだった。
全国の星好きの仲間が、毎年、この地に集まり、自慢の天体望遠鏡を持参し集まるものだった。
当時、僕は、地元で結成した天文同好会の会長を務め、このイベントに参加した。
また、このイベントは野外なので、当然、テント生活。
好きなキャンプと、好きな星を見られる青春時代を代表する出来事だった。
おそらく、最後に行ったときから、23年振りだと思う。
また、夏はキャンプを決め込んでいた那須のキャンプにも、ここ数年行けていないので、野外生活もしてみたかった。
【1日目】
今回は、夜の星の観測(撮影)と大好きなドライブが目的。
お金を節約するので、高速を一切使わないことにした。
自宅を午後1時過ぎに出発、国道294号線を北上し、真岡を過ぎて、4号線に入り北上。
2時間弱で、那須のキャンプの時に、買い出しするヨークベニマル西那須野店を通過。
今回の楽しみのひとつはオープン走行だが、流石に日中は暑くてかなわない。
午後5時半、鏡石町にて、日が傾いてきたので、屋根を開けることにした。
少し夕方の渋滞に影響を受けながらも、郡山のバイパスを順調に走った。
6時過ぎに日没となり、6時50分には、福島市に入る長い下り坂となった。
今夜と翌朝の食料を調達し、7時30分くらいから山道を登り始めた。
何しろ、約四半世紀振りである。
昔は、キャンプ道具を満載した自転車で、よくもこの山道をノンストップ(浄土平や最涯を求めて)できたと感心しながら運転した。
特に、今日はSLKで、とにかく運転が楽しかった。
音も楽しみのひとつなので音楽は消し、オープン走行で高度を稼いだ。
標高を示す路面のペイントは昔はなかったが、1000m以降、200m毎に書かれていた。
さっきまで30度を超えていた気温は、みるみる下がり、運転していても寒さを感じるようになり、浄土平独特の硫黄臭となり、8時過ぎに、到着した。
久しぶりに、恐ろしいくらいの黒い空と満点の星が迎えてくれた。
浄土平の駐車場には、何台かの車があったが、俺は、昔の星空の招待の会場となっていた兎平駐車場に泊まることを決めていた。
予想どおり、そこにはだれ一人いなかった。気温は17度だった。
途中の買い物などを含め、全部を下道で約7時間弱、距離にして約250kmを走ったが、相変わらず疲れはなかった。
無事の到着を、ビールで祝いながら、星空撮影の準備に入った。
とは言っても、昔のような機材があるわけではなく、三脚とデジタル一眼のみだ。
出発前に、デジ一でも、バルブが使えることを知ったので、固定撮影を行うことにしていた。
満点の星で、さそり座から天頂をとおりカシオペア座に至る天の川がクッキリと見えた。
持参した双眼鏡では、視野の中に、無数の星が隙間なく見えた。
ひとおり撮影を終え、楽しみにしていたキャンプ気分で、お湯でも沸かそうと思ったら、ライターの買い忘れに気付いた。
しかし、もう山の上、しっかりアルコールも入ったので、今夜はお預けとなった。
【2日目】
シートの倒れないSLKでは、ゆっくり寝ることはできず、4時半前に起きることにした。この時の気温は16度だった。
兎平駐車場を後に、浄土平駐車場に移動した。
昨夜、到着した時には分からなかったが、約20台くらいが一夜を過ごしたようであった。
吾妻小富士を少しだけ登って写真を撮った。
昔のレストハウスは建て替えられ、トイレも大きくなり、一番驚いたのは浄土平天文台が出現したことだった。
早朝の浄土平を満喫し、スカイラインを土湯に向けて下った。
走り始めて5時半に、最低気温の12度を記録した。
この夏も、昨年同様、福島県内の有料道路が無料開放されており、スカイラインに続き、レークラインを走った。
昨日、あまりできなかったオープン走行を楽しんだ。
レークラインを走り終えたところで、コンビニを発見し、無事、ラーターを購入できたので、朝食をとった。
なかなか走ることができないので、桧原湖を一周し、今後はゴールドラインに進んだ。
有料道路が無料であることを良いことに、ゴールドラインを走り、猪苗代湖に下りた。
湖畔にある野口英世記念館で勉強をし、白河の関所跡を見学し、その後は国号294号線をひたすら、南下した。
行き同様、とにかく下道をコツコツと走り、出発から約12時間後の4時半頃に、約370kmを走破し無事帰宅した。
*ドライブデータ*
日程:2012年8月21,22日
走行距離:620キロ
燃費:12.0km/l
車:SLK230
走行ルート:今回のドライブルートに興味のある方は、PetaMap>探す>ユーザーを探す から、名前に「ape100」、居住地、出身地に「茨城県」を入れて検索してみてください。ルート名「浄土平」が今回の記事に当たります。(ただし、検察にはPetaMapの会員登録(無料)が必要です。)