1年前の石裂山登山で、再び登山熱に火がつき、しかも、大好きなドライブを兼ねられるという最高に贅沢なドライブ+登山のシーズンがやってきた。
今回は、父とふたりで、福島県只見にある「会津のマッターホルン」こと蒲生岳に行くことにした。
午前4時、出発
今回は、全て下道で行く。
294号を北上し、4号の矢板から塩原に出て、400号を北上し尾頭トンネルを抜け、121号の山王峠で福島県に入り、田島から289号で駒止トンネルを抜け、南郷から伊南川沿いに只見に出て、只見川沿いの252号で会津蒲生駅近くの駐車場までの230kmを4時間40分で走った。
このあたりは、2011年7月の福島・会津豪雨のため、伊南川の橋が流れたり、山から木々が流れて田畑を埋めたり、線路が流れるなどしたJR只見線は未だ開通の見通しはなく、252号は新潟方面に抜けられないという状況が続いている。
約1年が過ぎようとしているのに、自然災害の恐ろしさが、今尚、そのままに残っていた。
登山の準備に掛かり、トイレに行くと、蒲生岳山開きのポスターが貼ってあり、何と1ヶ月以上先の6月3日だった。
田んぼや畑には、まだ雪が残り、回りの山々にも多くの残雪があることで納得した。
こんな状態なので、今日の登山は相当難しいだろうと悟った。
8時50分に駐車場を後に、登山を開始。
まず、会津蒲生駅に行ってびっくりした。豪雨の影響で、運休しているとは言え、線路が完全に雪に埋まっているのだ。
程なく、登山道入口の看板を相次いで見付けることができたが、あたり一面が雪で、入山者の足跡を見付けることができず、登山道も分からない状態だった。
30分くらい、登ったり下ったりを繰り返して、やっと登山ルートらしいところを見付け登り始めたところで、登山者に会った。
その人は、我々より1時間くらい前に入山したが、やはり登山口が見付からず登ったり下ったりを繰り返していたらしい。
という状態で、登りに入ったが、雪はあり、山開き前で、登山道は荒れており、しかも、このルートは元々急登続きなので、とにかく辛い、普段の運動不足を痛感し、情けないの何の。
山頂まで300mくらいのところで、ルートが分かれる。
右ルートは緩やか「鼻毛通しコース」、左ルートは険しい「北岸壁コース」ということで、迷わず緩やかコースを進んだ。
ところが、どこが緩やかなのかと疑いたくなる状況だ。
それでも何とか、鼻毛通しまでたどり着いたが、雪に阻まれ、ルートが全く分からない。
仮に進めたとしても、下りを考えると恐ろしい状態だ。
登山で大事なことは、「進まずに戻る」という決断だ。
しかし、この時点では、登頂自体を諦めた訳ではない。まずは、分岐まで戻ることにした。
それにしても、よくもここを進んできたというようなルートだ。
そして、分岐から「険しいコース」で改めて山頂を目指すことにした。
この間のロスタイムは30分くらいだったと思う。
険しいコースだけに、本当に険しく、辛かった。
家族松を通過し、山頂直下の雪の上を歩き、11時、登山口から2時間10分掛かって、やっと登頂できた。
ガイドブックには所要時間が1時間20分とあるので、相当な時間が掛かったことが分ける。
透明度は今ひとつであったが、360度のパノラマは、これまでの疲れを癒してくれるのに十分なものであった。
浅草岳、鬼が面山、会津朝日岳など、素晴らしい眺望だった。また、直線距離で10kmくらい離れている田子倉湖の田子倉ダムが見えたことには驚いた。
その後は、山頂で50分ほど休憩し、慎重に下山した。
時間こそ短いが、登りに負けずに下りも相当に厳しかった。
今回も大好きなドライブと登山を楽しんだ贅沢な一日だった。
*ドライブデータ*
日程:2012年4月29日
走行距離:470キロ
燃費:12.0km/l
車:BMW525i
走行ルート:今回のドライブルートに興味のある方は、PetaMap>探す>ユーザーを探す から、名前に「ape100」、居住地、出身地に「茨城県」を入れて検索してみてください。ルート名「只見、蒲生岳」が今回の記事に当たります。(ただし、検索にはPetaMapの会員登録(無料)が必要です。)