”早明浦荘”みどり生い茂る神秘の森の中。
まるで下界の街から隠れるかのごとくひっそりと、それはたたずんでいる。


南国の茹だるような真夏日の中にあっても、
ここだけはまるで外界とは隔絶されているかのような快適な空間を維持しつづける。
その大いなる森によって.....。

私達は、この森の恩恵に与かるべく今年もこの森にやってきた。


がっ、しかし

世の中そんなに甘くは無い。
かねてより計画していたこの避暑地でのバカンスが
まさか、灼熱の太陽との戦いに終始しようとは誰が想像できたであろうか?

大人数なので大きなバンガロウをリザーブしたまではいいが
さすがの神秘の森も、この公民館のような巨体をその懐に抱くことはできず
森の上の、もはや尾根脇にそれは在った。
灼熱の太陽に焼かれながら.....。

今年、2000年7月
かつてココを利用したことのある私と妻ほか数名の者達は
今年もあの快適なアウトドアライフを信じて疑わなかったのだ。
そして、私達の言葉を疑いもせず同行することになった、まさ蔵一家
(まさ蔵とは、私の古くからの友人で米の事にめっぽう詳しい。)
いわゆる、米のブレンダーと言うやつである。
私達を含めまさ蔵もまた、崩れてゆく避暑地でのバカンスへの想いと
ハンミョウでも跳んでいそうな熱気の中で遠のきそうになる意識を
顔をひかつかせながら、くだらないジョークで支えていた。


しかし、そこは自他ともに認めるキャンパー集団である私達は
すこぶる手際良く、平素と何も変わることの無いキャンプをはじめる。
神秘の森のその上で.....(^^;;;

家族の為にお料理中の”お米ブレンダー”。  
(注:この写真は逆光ではありません。(^^:)



テーブルの下から動こうとしない長女イヌCooの兄 ベン。
その飼主もあまりの暑さにもはやその笑い顔は常軌を逸しかけている。

          
その様子を見定め、娘を抱いてそそくさと避難しはじめる彼の妻。

               
 しかし彼の死角には、すきあらばと肉を狙う彼らの息子がいた。
その名をトッキー。底知れぬ野生を秘めたガキである。


(写真はヨッシー)
このとき、既に屋内で大暴れしていた奴らがいた。
ヨッシーと、もう一人ノブという2人組が。
彼らはその天使のような悪魔の笑顔で近づき突如咆哮をあげ、
或いは無言で襲い掛かってくる。




その二人を軽く手懐け、
以外にも設備の整った公民館、もといバンガロー内では
女・子供がなんか美味しい思いをしていた。


思うに、皆で流しそうめんなどしている様子。
この状況にあっても生き残るのは、やはり女なのであろう。


男どもはというと

あいも変わらず外で熱気に焼かれ


お料理をしては


酒をかっ食らう
という、徒労とも思える行為を繰り返していた。


その男チームに在ってもタフな野郎どももいる。

この3人、私の息子(中央)と、まさ蔵の息子(左右)である。
彼らは、この灼熱地獄の中、一時の間も無く跳びまわっていた。
まったく、ハンミョウなみのバイタリティーである。
さすがは、前二編の主役を張るだけのことはある。(^^;)



この後、帰路に付いた私達がボロ雑巾のようになっていたのは云うまでもない。
今回のキャンプで身をもって得た教訓がある。
キャンプ地の事前調査は十二分にするべし、たとえ一度来たことがあっても
人数や、棟その他状況が異なった場合。
周辺の情報を細かく調査すること。(管理人に聞く(^^;)

大事なことです。(^^;;



とはいえ、ここ早明浦荘は公民館、もとい大バンガロー以外は冒頭で書いたように
夏すこぶる良い環境のバンガローで、炭焼き体験小屋やアスレチック設備、遊歩道等が有り

夜には、クワガタやカブトムシなんかも飛んできます。
大バンガローも秋冬春には日当たりが良く囲炉裏なんかも有っていいと思います。


アクセスは
大豊ICから本山方面(左折)⇒早明浦ダムへ。
誰でも行けます、道良く信号少ない。
(約15.50Km−30分程)
早明浦ダム管理棟入り口を通り過ぎ、
すぐの所、左側に入り口があります。


<早明浦森林公園>
管理(申し込み)青少年の家・早明浦荘
TEL(0887)82−1020
FAX(0887)82−1022
開設期間は通年です。(^^)