高 松 「わら家の饂飩」
相棒のTakaさんと四国に出掛けたのは某年1月中旬だった。
我々が訪れた饂飩屋の名前は「わら家」と言う。「わら家」は昔のデパート食堂にあった食券方式の店である。
食券売場で注文を言い現金と交換に食券を受け取る。
それをフロア担当のおねえさん?に渡し饂飩の到着を待つ。
先ず我々が注文したのはザル饂飩である。暫くして饂飩が運ばれて来た。
その饂飩にはジャガ芋と下ろし金が付いている。饂飩にジャガ芋とは取り合わせが奇妙で異常である。
Takaさんと首を捻り暫しの黙考。手に取ってみて初めて正体判明、ジャガ芋と見えたのは生姜であった。それもかなり大振りである。
それを下ろし金でおろし薬味として付け汁の中に入れるのだ。
これは美味かった。腰の強い饂飩におろし立ての生姜の香りがとてもよく合う。
そしてもう一つのお勧めが山菜の天麩羅である。香ばしく饂飩との相性も抜群、変に凝っていないのが却って良い。(他のメニューも値段はどれもお手頃です)
皆さんも屋島に行かれたらホンの数分だけ足を延ばして「わら家」の野趣豊かな大生姜にビックリしてみては如何だろう。
琴電屋島駅で下車、屋島に登るロープウェイ乗り場の坂道を通り越し少し先の左手のなだらかな坂道を上がると四国村入り口に大きな水車を据えた藁葺き屋根の大きな店(200人くらいは入れそう)なので直ぐに分かると思う。
駅から徒歩で約10分程度である。
なお、この店は江戸末期の農家を移築したものなのでそれだけでも一見の価値はあります。

写真:わら家 Taka 文章:Roshi
 

戻る