甲 府 「恐怖のワイナリー」
某年9月中旬の土曜日にTakaさんと甲府へ一泊の旅に出掛けた。
定期観光バスに乗った我々は某ワイナリーへ到着し直ぐに試飲コーナーへと案内された。土曜日ということもあり試飲カウンター前はラッシュの電車のような満員状態である。
試飲はロゼ・白・赤を各一杯ずつ飲む事が出来る。(ワインがダメな人にはジュース類)
ワイングラスを持たされ、それぞれのワインを飲んで行くのだが、その時の従業員の態度の酷さは凄かった。
試飲客でごった返していたとは言え、まるで『飲ましてやる』の態度で、乱暴に次から次にワインを注ぎ、『とっととカウンターから離れろ』の感であり、私Roshiはまるで難民が食料の配布を受けているような錯覚に陥った程だ。本来、飲食物の試食試飲は『お客様に試飲食して頂きお気に召したらお買い求め頂く』ためのものであるが、この時の従業員の態度にそんな謙虚さは微塵も感じられないどころか怖ささえ感じた。
ただ単に機械的にワインを注ぎ、人を捌いて行くだけである。このワイナリーのバーベキューテラスからは甲府盆地と富士山が一望出来る絶景ポイントなのだが従業員の態度の酷さで全て帳消しである。普段のもっと人の少ない時は“普通で謙虚な態度”で接して居る筈と信じたいが、あれじゃぁナァ・・・。
しかし感心したことがただ一つあった。それは、あんなに乱暴にワインを注いでも殆どグラスからこぼさないことである。人の気持ちもこぼさないで欲しいものだ。

写真:ワイナリーテラス Taka 文章:Roshi
 

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