宇都宮 「大谷資料館、人工の神秘」
相棒のTakaさんと出掛けたのは某年9月の中旬だった。
メインの目的は宇都宮名物の餃子を食することである。
そしてもうひとつの目的は大谷資料館(028-652-1232)である。
この資料館は宇都宮市内にあり、かつてはファッションショーや音楽公演などに使われた名所ながら宇都宮駅構内タクシーの運転士も知らなかったという秘境?でもある。
宇都宮駅からタクシーで迷いながら約30分程度でどうにか資料館に到着した。(駅からバスも出ています)
入場料600円を払い地下に潜り込んで行く。年間を通して坑内の温度が14度前後の大谷石を切り出した後の空間が鋭角的に広がっている。
9月のこの時季でも十分に涼しく、湿った空気が細かい霧のように流れている。
この空間は前述のとおり大谷石の採掘跡である。つまり、人工的に創られた空間である。
直角の壁、平面の天井、規則正しい階段などを見れば全てが人工なのがよく分かる。
そして、湧き出た地下水が池を作り流れている。
100%が人の手によるものだが、これがとても神秘的なのだ。この神秘感は実際にその場に立ってみて始めて実感できるものだと思う。
皆さんも機会があったら何かの“ついで”で良いからこの大谷資料館に立ち寄る事をお勧めする。
夏は涼しく冬は暖かいを実感できると共に神秘な一時も実感できること請け合いである。
入館時間は9:00〜16:00迄年末年始は休館である。
但し、交通の便がとても悪いのでバスの発着時間などは必ず確認することをお忘れなく。

写真:大谷資料館 Taka 文章:Roshi
 

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