京 都 「春に舞う」
07(平成19)年 4月中旬、京都に『都をどり』を観に行きました。
この 『都をどり』 は春の京都の風物詩です。
テレビニュースで 『都をどり』 の始まりを知り、急に思い立っての一泊行です。

『都をどり』は祇園甲部歌舞練場で行われます。
私のように観光バスで鑑賞に来る人や如何にも花街の女性と見受けられる人達が贔屓筋を連れてなど大勢の人達で賑わっています。
私が鑑賞したのは午後3時30分開演の部です。
開演10分前になると会場に客入れが始まります。
私たちの観光バスの乗客は弐等席3階桟敷席(観光バス代に含まれますが単独だと 1900円です)で会場の一番奥の場所に当たりますが会場自体がそんなに広くないので舞台が小さくて見えにくいということはありませんでした。

舞台は春夏秋冬を題材にした踊りと “かぐや姫” をモチーフにした踊りで構成された1時間です。
幕が上がると三味線や笛、鼓、太鼓などの音曲に乗って左右の花道から芸妓衆が踊りながら舞台中央に進み賑やかさと華やかさを印象づけます。
上がった幕は終演まで下りることはなく舞台の転換は暗転で行われ、奈落から踊り手がせり上がって現れたり屏風が回転して裏側から踊り手が現れたりの趣向で楽しませてくれます。
暗転の度に華やかな色使いの舞台装置が現れ、華やかな芸妓衆の踊りにも飽きるということがありません。
春夏秋冬の各季節の題材には京都の景勝地などが背景として描かれ、舞台装置にも細やかな演出が施されています。
アッという間の1時間でしたが踊りが好きな人、分かる人は勿論ですが私のような素人にも十分に楽しむことが出来ました。

この『都をどり』は明治時代の京都から東京への首都遷都によって寂れた京都を盛り立てようとの思いから始まったとのことですが現代では京都の数ある行事の中でも華やかさの先陣を切る行事に昇華したと言えるのではないでしょうか。

( 都をどり公式サイト http://www.miyako-odori.jp/top.html )


写真:京都祇園甲部歌舞練場「都をどり」 Roshi 文章:Roshi

 

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