『父さんといっしょ ― 緋牡丹乱れ咲き編 ―』



「はっ…あっ…と、父さん…」
「ん?どうかしたかい?フィール」
「は、恥かしいよ…」
「どうして?」
「だって…」


目の前の鏡に大写しにされた自分の姿。
背後からカインに抱きすくめられ、突き上げられるがままに嬌声を上げている。
大きく広げられた脚の所為でとろとろと蜜を零す秘所が露になっていた。

こんな姿を、父さんに見られるのはとても恥かしいのに…
体の底から湧き上がってくる劣情を、抑えることはできなかった。


「フィールのかわいい顔が見たいんだ。嫌かい?」
「いや…じゃ、ない」


カインに優しく微笑まれると、何をされても構わないような気になってしまう。
フィールが真っ赤に染まった頬を隠そうと顔を背けると、こめかみにそっと口付けられた。


「…動くよ」
「へ?うわっ!あぁ!!」


そう言うなり、カインは激しく腰を突き上げてきた。
カインに凭れた不安定な体勢のまま、フィールは溢れてくる快感に身を任せる。


「あっはっ、はぁっ!と、父さんっ!」
「はっ…フィール」


いつもより掠れた声で名前を呼ばれて、首筋を強く吸われて。


「はっあ、あああっ!!」
「くっ…」


薄れゆく意識の中で、フィールは体内がカインので満たされるのを感じた。



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