船尾が西洋梨のような上甲板を絞った形が特徴の17世紀のオランダ商船です。 この船のコンセプトは徹底した経済性で、積載量が倍になる様に箱の前後に船首と船尾を付けた船形とし、通行税対策のため上甲板の幅を無理やり狭くしています。 廉価な建造費と大きな積載量と見かけによらず速い船足と少ない船員(平均12名)で運航でき安い船賃を実現し、オランダ海運力の源となった商船です。
船尾の大きな開口部は、長い木材等も運べるようするためです。 大先輩から図面付の本を紹介されフレーム図を作図し作り始めましたが、極端なタンブル・ホームと小スケールのため手が全く入らず、特にビーム(梁)の取り付けは、大変苦労しましたが、先輩方に助けられ何とかここまでこぎつけました。 木材はペアーウッド(梨)を初めて使いましたが船首のカーブの曲げには泣かされました。
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