18世紀に建造され、アルジェリア沿岸で使われたケベック船と呼ばれるタイプの船。
私掠船、あるいは海賊船として用いられたと思われています。
浅い喫水、鋭い船首水線部、細い船体、三本マストに大三角帆、これらがケベック船の特徴です。
三角帆は帆の角度を変える事によって、追い風だけでなく横風、向かい風にも利用できました。 オールも備えていましたが、それはあくまで補助的なものでした。
島影などに隠れ、獲物を見つけると大三角帆を上げ、素晴らしいスピードで追跡する、ケベック船は
まさに海賊船に打ってつけの船でした。
今回はスクラッチでチャレンジする事にし、先輩から図面の提供を受けて着手しました。
甲板は柘植材で二重甲板、シアーラインは黒檀材、きめの細かいグレーティングはペアーウッド材で自作、
アンカー社の「Le Chebec」等を参考にしながら製作しました。
完成を目指したのですが彫刻部分等を残した状態での出展となりました。
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