19世紀半ばから末にかけて出現したクリッパー型帆船は、その速度と美しさに於いてまさに帆船時代の最後を飾るにふさわしいものでした。
カテイサークは、1869年英国のジョン・ウイリス氏の依頼で建造された全長84mの木鉄交造船で最高17ノット(時速約31キロ)以上という快速クリッパーでした。
本船は中国の新茶をロンドンの市場へ運ぶことを目的とした、いわゆるティークリッパーです。その後国籍を変えながら1922年に英国に買い戻され、元の美しいクリッパーの姿に戻されました。
現存する唯一のクリッパーとしてグリニッジの乾ドッグに永久保存されることになったのです。
残念なことに2007年補修中の火災により全焼しましたが、復元されて、2012年4月から再公開されています。
本船は船体艤装やリギング等に金属が多く使用されていますので、一昨年開発した低温銀ロー材料がホビー用としてどの程度実用性があるかを確認したくて、敢えて縮尺1/125の製作に挑戦しました。
船底部の銅版は厚み0.01mm、幅3mmを長さにして28.3m使用しましたが薄くて細い等、貼り付けには苦労しました。
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