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LTC3459 とバーストモード

LTC 社の製品カタログを見て いて LTC3463 に興味を持ったのですが、これは新しすぎるのでしょうか、 まだ SPICE MODEL が利用できません。 そこで Boost converter LTC3459 を シミュレートしてみました。 (LTC 製品の話がちっとも出てこないので、ちょっと罪滅ぼし。)

うたい文句は高効率、同期整流器内臓、バーストモードといったところで しょう。 20mA 〜 30mA といった出力電流なのに、インダクター が 22μH です。 最大入力電圧 5.5V、出力電圧の最大は 10V 以下と、 低電圧領域の用途ですね。

バーストモードの利点はスイッチング周波数をむやみに高めることなしに 小さな値のインダクターが使えて高効率ということで、代償は回路が複雑化し、 ノイズがやや増えます。 コイルは最初 Coilcraft の D01606T を使おうとしたのですが、 すぐに使えるモデルがなかったので、できあいの直列抵抗 110mΩ、Ipk 0.7A の ものを選択しました。

Coilcraft 社のインダクターの SPICE モデル は http://www.coilcraft.com/smpower.cfm このあたりから検索できます。 製作可能な インダクターの目安としても使えます。 電源電圧は 5ms のランプ期間を 経て 5V になるようにして、負荷は 320Ω (8V, 25mA) に設定しました。

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V(n001) は LTC3459 の SW ピン電圧、V(n002) は同 Vout ピンの電圧です。

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10ms 付近を拡大してみます。 これがバーストモードの秘密です。

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この IC には推奨基板レイアウトがあります。 休止区間の 8.7MHz 付近の振動をダンプしたくなります。


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