BLOW BY BLOW


1975 Blow by Blow

SONGS

  1. You Know What I Mean [Beck,J./Middleton,M.]
  2. She's a Woman [Lennon,John/McCartney,Paul]
  3. Constipated Duck [Beck,J.]
  4. Air Blower [Beck,J./Middleton,M./Bailey,R./Chenn,P.]
  5. Scatterbrain [Beck,J./Middleton,M.]
  6. Cause We've Ended as Lovers [Wonder,S.]
  7. Thelonius [Wonder,S.]
  8. Freeway Jam [Middleton,M.]
  9. Diamond Dust [Holland,B.]

MUSICIANS

  • Jeff Beck [Guitars]
  • Richard Bailey [Drums and Percussion]
  • Phil Chenn [Bass]
  • Max Middleton [Keyboards]
  • George Martin [Producer, Orchestral arrangement]

COMMENT

全アルバムの中で一番有名な一枚といえばコレかな、という感触を持ってますが いかがでしょう。私が初めて聞いたジェフ・ベックのアルバムもコレでした。 最初ピンと来なかったし、マニアたるもの(いや全然マニアじゃないけど)、マイナーな 盤をフェイバリットとせねばならんとか邪念があってですね、ちょっと構えてた アルバムなんですが、最近見直してます。良い作品です。やはり。

「哀恋」はもちろん、「分かってくれるかい」「スキャッターブレイン」 「フリーウェイ・ジャム」と有名曲揃いなので初心者にもおすすめですが、 若干マイナーな曲、例えば「エア・ブロワー」の冒頭でリズムのアタマが取れないと 悩んだり、「セロニアス」のイントロのドラムや、オクターバーをかけて弾かれる テーマにしびれたりと、中級者以上の方にもご満足いただける内容ではないかと。 って自分でアルバム作ったような口をきいてますが。すみません。 その他、いろいろモメたらしい「シーズ・ア・ウーマン」の レゲエ・リズム・アレンジもかっちょいいじゃないですか。 トーキング・モジュレータも泣けます。

メインで使われているギターはレス・ポールですが、例えば「フリーウェイ・ジャム」 ではストラトを手にしてアームを活かしたプレイも聴かせてくれます。 CD Time 2:58 のフレーズとか、イカしてます。それにこっちもまた良い音なんだ。

プロデュースはあのジョージ・マーティン。ビートルズナンバーはもちろん、 時折聞かれるストリングス等に、そこはかとなくジョージ・マーティンの香りを 感じます。

また、かなりの曲がメドレーというか、曲がフェイドアウトしていくと 次の曲のイントロがかぶってくる、みたいな感じになってますが、この辺が 「バラエティの割に良くまとまった」感じを醸し出しているように思います。

個人的には Diamond Dust で、テーマが終わってギターソロが始まる瞬間 (CD Time 2:30) の押さえたギターのトーン。もう涙で前が見えません。最高です。 エレキ・ギターってこんなにセクシーな音が出るんだな。

ところで Air Blower の CD Time 3:26 以降は ScatterBrain ですよね?


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