JEFF BECK Japan Tour 2005
Set List

最終更新日 : 2005/07/03

[ ] 内は収録アルバムです。

-- 1st stage --

1. Earthquake [You Had It Coming] 〜 ???

六拍子と五拍子が交互に出て来るリフ。これがどうも噛み合ってない。 つーか誰だよ間違えたのは。 Vinnie 先生が他のメンバーに、必死に場所を教えている。良く言えばスリリング、 悪く言えば暗雲立ち込めるオープニング。

だがしかし!

そんな程度の不安感で、ベック先生の魅力はびくともしないのである。 いやほんとに。してないって。してないと思うよ。 つか「してる」と思うヒトは愛が足りない。

ところで、Earthquake に続いて(というかメドレー的に)演奏された曲に関して、 某所では「Billy Cobham のアルバム "Spectrum" に収録された "Stratus" である」 という情報が流れていましたが、未確認です。

2. You Never Know [There and Back]

ぐわあああ。Vinnie は神。決定。オリジナルを叩いている Simon Phillips はイワユル手数系でありますが、余裕で凌駕。多分音数三倍増。

3. Cause We've Ended as Lovers [Blow by Blow]

4. Rollin' and Tumblin'[You Had It Coming]

Jimmy Hall 登場。そのやる気のない服はなんですか。 なんつーか普通のおっさんじゃないですか。そういう雰囲気のひと、 おれの職場にもいますけど。となりの鈴木さんがそのまま出てきた、 でもそれじゃあんまりだからサングラスだけ掛けてみた、そんな感じ。

ところで、Beck の使用していたスライドバーはガラス製でございました。

5. Morning Dew [Truth]

もう一曲ヴォーカルナンバー。しばらく続くのかな? しかし比べられる相手がロッド・スチュワートってのは酷ぢゃのぅ。

Vinnie のドラムはこういう荒っぽい曲でもカッチョ良い。

6. Behind the Veil [Guitar Shop]

と思ったらヴォーカルが引っ込んじゃった。そして渋い選曲。

7. Two Rivers [Guitar Shop]

うわああ。こんなのを演ってくれるのかーっ。Guitar Shop でバラードといえば、 有名なのはあの Where were you でありますが、おれ、 昔からこっちの方が好きだった。スペイシーなリズム・パターンも、 メロディも泣ける。ああソコはハーモニクスだったのか、なんて発見もあったり。

8. Star Cycle [There and Back]

思えば不遇な曲なのです。オリジナルであるスタジオ盤では、 なんでテメエが叩くんだよバカヤローお前キーボーディストだろ! な Jan Hammer がドラムを担当している。出だしでケチがついちゃった。 この時代、ライブでは(当然)Simon Phillips が叩いていて、多分これがあるべき姿。 Bozzio 版は知らない。きっとカッコ良かったんだと思う。なんたって Bozzio だから。

1999、2000 年のライブでは Steve Alexander 及び Andy Gangadeen というドラマーがこの曲を叩きましたが、こいつらは小粒。 特に後者は「なんでそこでフィルがどかーんと来ねえんだよっ!」 という感じで、見てる方はストレスが溜まっちゃうぐらい。

そして今年。この曲は究極、そして理想の形を得たのです。 この曲のドラムはこうでなければならない。

ねぇ、Beck 先生。思うんですが、先生はこのドラマーを手放しちゃなりません。 あなたに必要なのは、 爆発的なテクニックとセンスとパワーを併せ持つ超人ドラマーです。 リズムこそが、あなたのケツを蹴り上げ、インスピレーションを発火させるのです。 そりゃこのヒト売れっ子だしギャラ高いでしょーけど、 ならば自慢のクルマを売り払ってでもキープするのです!良いですか先生!

9. Big Block [Guitar Shop]

10. Scatterbrain [Blow by Blow]

くぅ。このヒトのドラムでこの曲。もう最高だとしか。

-- 2nd stage --

11. Beck's Bolero [Truth]

Morning Dew でも思ったけど、 こういう曲でのドラムも良いんだよなぁ。 Vinnie のドラムで、例えば BBA の曲を聴けたら、また違う印象持てるんだろうか。 ってオレ、誰のライブ見に行ったんだっけ。

12. Nadia [You Had It Coming]

この曲では、エレドラ(?)のような楽器でタブラっぽい音を出し、 それを素手で叩き、足(バスドラム/ハイハット)は使わず、 というアプローチを見せてくれる。素晴らしいセンスだ。 繰り返しになりますが、オレ、誰のライブ見に行ったんだっけ。

13. Angel (Footsteps) [Who Else]

嗚呼。これも良い曲だ。フィンガーボードを通り越した、 超ハイポジションでのスライドワークも見事。

14. Led Boots [Wired]

なんかさ、ベスト盤みたいな選曲のライブだよね。だんだん心配になってきた。 今までは新譜からの選曲がかなり多くて、 それが「過去に頼らない、前を見ている感じ」 というイメージにつながってたんだけど。

もちろん、こういう名曲を聴けるのは、嬉しいことではあるんだけど。 そしてこの思いは、次の曲で頂点に達するのです。

15. Diamond Dust [Blow by Blow]

嗚呼。この隠れ(?)名バラードが。今、目の前で、ライブで演奏されている。 思いもよらない選曲だけど、考えてみれば Vinnie の得意分野かもしれないなぁ。 五拍子で、歌うスペースがいっぱいあって。

16. Hey Joe

Jimmy Hall 再登場。誰がジミヘンのファンなんだ?

17. Manic Depression

えーと。だから誰がジミヘンのファンなんだ? しかしこうして聞くとカッチョ良いな。この曲。

18. Goodbye Pork Pie Hat [Wired] 〜 Brush with the Blues [Who Else]

世界一セクシーで美しいエレクトリック・ギターの音は、 Jeff Beck が出すのです。それを証明するのがこの曲。

19. Blue Wind [Wired]

この曲で、取り敢えずの終了。Vinnie のドラムソロが無かったなぁ。 まぁでも、例えばこの曲の、コード進行一巡毎に入るドラム・フィルインとか、 もう笑っちゃうもんなぁ。「足りない」って感じはない、かな。

そういえば、1999 年、2000 年にあった観客との掛け合い(?)はありませんでした。

-- Encore --

20. People Get Ready [Flash]

Jimmy Hall 再々登場。まぁ順当な選曲か。

21. Over the Rainbow

ドラマーとベーシストがステージを降り、残ったのはキーボードと Jeff Beck。 あー、Where were you かな、結局こーゆー見せ場で持ってくるのはソレなのかな、 と少し冷めた気持ちでステージを眺めていると、始まったのはこの曲。

泣いた。

あの有名なメロディを、ジェフ・ベックが「あの」歌い方で紡いでゆく。 そして伝家の宝刀、ハーモニクス + アーミング。もう曲芸じゃない。 ただ美しい。

-- Encore --

22. Going Down [Jeff Beck Group]

最後は全員で。全員出るところに意義があるというか。 つか個人的には Over the rainbow が全てだったな。


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