お話

最終更新日 : 1996/春頃

楽器屋さんやメーリングリストで聞いたハーモニカに関する知識を ちょっと紹介します。

もくじ

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カワイのおぢさん、語る

楽器屋さんとの会話から・・・

手入れ

ハープを吹く前は必ず口をゆすぐこと。手入れなんて結局ツバを切ること ぐらいしか出来ないから、まずリードに異物が付着してしまうことを 予防することを考える。のりしおのポテトチップの直後など 言語道断である。

吹き終わったらツバを切って、必ずケースに入れること。 リード等が湿った状態で外へ放置しておくとホコリが付きやすい。 また、ツバを切る際、ハープを手にガンガン当てると リードが衝撃を受けて傷んでしまう。ガンガン 3 発よりも 軽くトントンと 10 回、の精神で。

演奏の合間にちょっと置いておく時には ハープは横にして置くこと。立てて置くとホコリが付きやすい。

寿命

ハープには寿命がある。リードが折れたり曲がったりしたら 音が出なくなるので明確に終わり。またそうならなくても チューニングが狂って来たら終わり。

ハードに使うプロ等は一年もたないなんて当たり前。 ツアーに出る、なんてーとそのツアーで使いつぶすというのが 多いかもしれない。

木製ハープはどうしても若干隙間がある。 ハープごと水にざばっと付けるとその隙間がうまって 瞬間的に息漏れのないハープとなるが 当然一発でお釈迦である。

吹きやすい、やわらかいタイプのリードは寿命も短い。

錆びやすい「体質」(ツバの質等)というのも存在する。 リードが錆びたり腐蝕したりするとチューニングは狂うので 寿命は短くなる。

使われ方

ブルース等には低いキーのハープで力強い低音を出すのが 好まれるみたい。実際一番売れるのは A, G 辺り。

熟練者には腰の強いリードのハープが好まれるようだ。

一番使う穴は 4, 5, 6 辺りだろうか。結局この辺の穴の好みが ハープ選びの際のポイントになると思う。

鳴らしこむと音は変わる。3 年ほっぽって置いたハープと 毎日吹いているハープが同じ音のワケがない。 例えば旅行にも持って行くとかっていうぐらいハマると そういう微妙な音が分かって来るかもしれませんね (しまった旅行には持って行っているが分かってないかも しれないぞ(^_^;;))。

個体差

正直言って、ドイツ製(つまり HOHNER)のハープは個体差がある。 日本からこういう仕様、レベルで作ってくれと再三お願いは しているのだが直る気配は一向にない。

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Harp-L を覗くと・・・

Diatonic

樹脂製(Lee Oskar, Special-20 etc.)を買え。

キーはまず C。次は良くあるブルース・キーである A に合う D がいいんじゃないか。その後は A, G 辺りを買うと。

Blues Harp はイマイチだ。(そうかなぁ:りお)

Koch はイマイチだ。(そうかなぁ。そうかも:りお)

Chromatic

HOHNER CX-12 はいいぞ。HOHNER Super-Chromonica 270 は 定番というところか。

Chrometta はイマイチだ。(そうかも:りお)

チューンナップ、リペア、ケア

歯を磨け。ピザを食ったすぐ後に演奏するな。

暖めてから吹く。いきなりハードに吹くとリードを痛めるぞ。 リードの寿命を縮める原因にもなる。15 分ぐらいはそーっと吹くこと。 特に寒い時期にいきなりベンドしたりするな。

思い切り息を吹き込むな。

まともに音がしない時は大抵吹き方が正しくないのだ。そして その大部分は息が強すぎるってことによる。特に 2 番の Blow/Draw は そうだ。この穴からピュアな音を得るのはどんな機種の ハーモニカでも難しい。

たまにゃ掃除しろ。分解してマウスピース、リード、 リードプレート、ボディ等を「そっと」無水アルコールで拭く。

アクション(リードプレートとリードの間隔)を調整する際には 十二分に気をつけろ。 そっと少しずつ曲げること。折り目が付いたらアウト。 ハープをダメにしないために、まずはジャンクハープで コツを掴んだ方が良い。

アクションを広くすると、強いアタックを出せる。逆に言うと リードを震わせるために強いアタックが必要となる。

アクションを狭くするとソフトなプレイに反応するが、強いアタックで ハードにプレイすることは出来ない。

オーバーブロウ・テクニックや速いプレイに対応するには低く、 ヘビーにプレイするなら高く、というのが一般論だ。 また一番一般的なセッティングはアクションをそのリードの チップの厚さと同じにする、というものだ。

テクニック

ベンドテクニックは人それぞれ異なり、またハープのキー、穴、 機種に寄っても異なる。

ベンドに取り掛かる前にまず単音吹きを完成させること。息漏れの ないようなアンブシュアを作ることがベンドの早道でもある。

基本は(パッカーの場合)「口笛」だ。

こいつらのプレイをチェックしろ(Harp-L Reader's Poll Best 10)。

- Little Walter Jacobs
- Sonny Boy Williamson II(Rice Miller)
- Junior Wells
- Big Walter Horton
- Charlie Musselwhite
- James Cotton
- Sonny Terry
- Paul Butterfield
- Toots Thielmans
- Howard Levy

(確かにみんなすごいっす:りお)

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