(現在 Marine Band, Blues Harp, Special-20 等は "MS" という 規格で統一されており、MS シリーズならパーツの相互交換が 可能なようになっている。)
随分前にモデルチェンジしたんだけど、 トラディショナルの方が好きかなぁ。 MS に比べてサイズが少し小さい。外しにくそうな小さな木ネジで 組み立ててあって、メンテはやりにくそう・・・というか出来なそう。 モデルチェンジ後、木が安っぽくなったような気がする。 ケース(白)はかわいい。 Key=C のヤツは 2 の穴の Draw がちょっと出しにくい(ハズレなのか?)。 分解してみるとかなり作り(木の仕上げ等)は荒っぽい。 入手容易。
Harp-L (海外のハーモニカ Mailing List) でも MS シリーズになってから評判を落としている。 まぁこの Harp-L では大概 MS シリーズは評判が悪い。 例外は Big River Harp ぐらいか。 また木製のハープは経年変化の問題等で プラスチックや金属製に比べて若干人気がない気がする。
現在 Key=C の Marine Band は Free Willy(後述)の 樹脂ボディと交換してある。名付けて Marine Willy。 木特有のハスキーな感じは薄れてしまったが、 ベンド等は格段に演りやすくなった。
Harp-L では人気のない機種。ベンドはしやすいが 持ちが悪い(すぐ音程がフラットしたり等)など。 初心者向きのチープな機種というイメージか。
Harp-L では Lee Oskar と並ぶ人気機種である。 ただし MS シリーズになってからは評判はがた落ち (旧版 Special-20 のファン達の悲痛な叫びは なかなか読みごたえがある(笑))。 MS になってからの Special-20 しか持っていないが そんなに悪いとは思わないんだけどな。 特に G のやつはすごく良い。ただ、良いと言っても、 他と比べて段違いに良い! 全然違う! という印象もない。 想像だが、各ハープに対するカワイのおじさんのコメントは、 MS 化する前のラインナップへのものかもしれないという気も ちょっとする。Harp-L でも「MS シリーズのものは リードは全て共通ではないか?」等の議論もされているし・・・ とすると MS 前の Special-20 に非常に興味はあるが もう入手出来そうもないなぁ・・・
(後日談)Special-20 の旧版、非 MS バージョンは「Handmade」という シリーズ(?)で最近でも入手することが出来ます。私はこちらの方が 好みです。Key=Bb を買いましたが、非常に吹きやすい。
(Key=E というハープに対して)そのぐらい高いキーのハープだと 特に上の方の穴はキーキーしちゃって使いにくいかもしれない。 Blues みたいな音楽に使う場合は低いキー、A, G 辺りの ハープが一番良く使われてるんじゃないかな。 実際一番出て行くのが A とかその辺。
現在は Marine Band の木製ボディに交換してある。 名付けて Free Band。ベンド等は若干難しくなったような気もするが 以前のノーマルな Marine Band (Key=C) よりは全然ラク。 リードの違いだろうか。
カタログを見た所、用意してあるキー、スケールが 断トツで多いのがこの Pro Harp なので、HOHNER としても 力を入れている機種なのではないかな。
Ab の物はハズれかもしれない。5 の Blow が非常に出にくい。 リードのアクション(リードプレートとリードのチップの隙間)を 調整したところ若干症状は改善されたが、 非常にリスキーな手段なのでお薦め出来ない。
C はベンド等も含め非常に吹きやすい。カワイのおじさんは リードに腰があるとコメントしていたが、うーん、 硬い感じはしないんだけどな。なめらかにベンドできます。 ケースに記されている "HAND MADE" の刻印が 製品のバラつきを示しているのかもしれないが・・・ とにかく当たれば非常に魅力的なハープだと思う。
Harp-L では Lee Osker Model というのが大人気なのだが、 基本的にこの Major Boy を基にしたモデルのはず。 「当たり外れが少ない」「リードの寿命が長い」 「ベンドがしやすい」などなど。 弱点はオーバー・ブロウ時の音程が HOHNER に比べて悪いという ことらしい。
Harp-L での評判も上々。
購入から 4 ヶ月程後に分解してみたところ カバープレートのマウスピース側のエッジが錆びていた(泣)。 やはり作りはチャチかもしれない。 リードプレートがボディから外せない(と思う)のも 残念。 Harp-L でも評判はあまり良くないのだが(おもちゃだ! とか) 音色を気に入っている人もいる。
Toots Thielemans のアルバム "Brazil Project"、"Footprints" 等で このハープの音を聴くことが出来ます。泣けます。
Mellow Tone には交換用リードプレートも用意されているので 末永く愛用して下さい。
持った時、手に収まる感じがぐぅ。 同じサイズの Super-Chromonica 260 が欲しくなってしまう(笑)。 マウスピースは Mellow Tone、270 等と同じ。 Marine Band の C と同じく、2 の穴の Draw が出にくい。 C ってそーゆーモンなのかしら? その後 Golden Melody (Ab) と同様の処置 (リードのアクション調整)を施した所若干改善はされた。 Chrometta と同じく、リードプレートをボディから はずすことは残念ながら出来ないようだ。 10 holes と比べるとパワーはなく、また口の形等で音色に変化を 付けるといった場合も 10 holes よりも変化が少ない。 どちらかというとクロマチックに近い、 おとなしいイメージの音色。また、息漏れが多め。
ちなみにカタログには「コッス・ハーモニカ」と書いてあるが ドイツ語読みだと「コッホ・ハーモニカ」ではないだろーか? 「こっちはーもにか」というのが一番かわいいと思うのだが それは違うだろうなぁ。