ハーモニカやすりがけ大作戦

最終更新日 : 1998/05/29

Melody Maker というハーモニカがあります。形は普通の 10 holes と同じですが、 チューニングが違います。このページは、ハーモニカのリードをやすりで削って チューニングを変えて、普通の 10 holes を Melody Maker にしてしまおうという マニアック度が少々高目のコーナーであります。

当方は一切責任を持ちませんっ。

もくじ

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◆用意するもの

・ハーモニカ
お好きなキーのものをどうぞ。ワタシは今回 Key=C の HOHNER Marine Band (with Plastic Body) を使いました。

・やすり
宝石用というか彫金なんかで使う金属用のヤスリを用意します。 ワタシは東急ハンズで「極細・先細平」というタイプを買いま した。550 円だったかな。必殺仕事人の秀さん(三田村邦彦)が 使ってたみたいなヤツです(それぢゃ全然わからん)。

・カミソリの刃
リードにヤスリをかける際、リードプレートとリードの間に挟 んでリードを固定するために使います。ワタシはカッターの刃 を使いました。

チューナ
リードが目指す音程にファイリング出来たかどうかをチェック するために必須です。ワタシは BOSS の TU-12 を・・・って関 係ないですね。
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◆やること

リードを削る。ってそれだけぢゃ説明になってない(笑)。えー と、

[10 holes Major (Key=C)]

	      1   2   3   4   5   6   7   8   9   10
	吹く  C   E   G   C   E   G   C   E   G   C
	吸う  D   G   B   D   F   A   B   D   F   A
これを、

[Melody Maker (Key=G 2nd posision)]

	      1   2   3   4   5   6   7   8   9   10
	吹く  C   E  (A)  C   E   G   C   E   G   C
	吸う  D   G   B   D  (F#) A   B   D  (F#) A
こうしよう、というのが今回の試み。() の付いたリードをファ イリングしようというわけです。

見てお分かりの通り、今回のファイリングは全て音程を「上げ る」方向の改造です。

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◆ファイリング

要はリードの先っちょ、1 〜 2 mm ぐらい(?)のところをヤス リで削る。これで音程は★上がり★ます。

ごしごしごしと削ってはチューナで目的の音程を行き過ぎてい ないか確かめます。

メーカ、機種によって違うのですが、ハープは A=440 Hz にチュー ニングされていないことの方が多いです。大概 442 とかその ぐらいになっている。まず自分のハープが幾つでチューニング されているかどうか確認してからファイリングを開始しましょ う。

削る際に、リードがねじれるような力を極力かけないように気 を付けましょう。またあまり力をかけるとリードプレートの穴 とリードの角度がずれて接触してしまうようになってしまうか もしれません。こうなるとイヤなビビリ音が出たり、最悪音が 出なくなります。

なんだよ、結構上がらねーな、こしこしこしこしうりゃこしこ しこしと調子に乗ってると結構あっさり削りすぎてしまいます ので注意。ワタシやりました(-_-)。

行き過ぎてしまった場合は、根元、リベットで止めてある側を 削ります。これでチューニングは★下がり★ます。

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◆作業の実際

・吸う側のリード

まず吸穴の 5 から始めます。ハープのカバープレート(口をあ てたり手が直接触れたりする銀(黒や金の場合もあるか)をはず しまして下側、構えた際に親指が来る側が吸う側のリードです。

見れば分かるとおり、リードがリードプレートの手前側に取り 付けられていますので作業は比較的楽。

	          -------------------
                         +---+
                         | o |←リードを止めるリベット
        リードプレート   +- -+
                         || ||
                         || ||
                         || |←リード
                         || ||
              この辺削る→| ||
                         | ~ |←リードプレートの穴(長方形)
                          ~~~
                  -------------------
ちなみに「削る」というのは、リードを「薄くする」という意味です。 「短くする」という意味ではありませんので注意。

さて、カミソリの刃を、リードプレートの穴を塞ぐような感じ でリードとリードプレートの間に挟み込みます。これでヤスリ をかける際にリードがプレートの穴に押し込まれてしまうのを 防ぎます。

刃に気を付けて、元気に(笑)削って下さい。

9 の穴のリードも同様に削って下さい。

・吹く側のリード

ハーモニカをひっくり返してみるとそちらは吹く側のリードで す。通常上にある方。

さて困った。リードがプレートの手前ではなく向こう、くし (ボディ)側に付いている。これはもうリードプレートをくしか ら外すしかありません。

吹く穴に細い棒を突っ込んでムリヤリリードを手前側に押し 出してカミソリ挟んで、とやるとリードに無理がかかってよ ろしくないようです。ワタシやってしまいました(-_-)。リー ドのアクションが狂って(?)音が出難くなってしまった・・・
ばらして、カミソリ挟んで、削って、組み立てて(とは言って もネジは使わなくてもいいけど取り敢えずくしに取り付けて)、 吹いて、チューナ見て、まだぢゃねーかと嘆いてまたばらして、 という作業の繰り返しになります。

短気は損気。急がば回れ。律義ものの子沢山。井の中の蛙棒に 当たる。イシバシで余計な買い物。慎重にやりましょう。

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◆結果

思ったより気軽 に出来るような気もします。500 円ぐらいの 中国製ハープで 練習すればカンペキかな? そんなに甘くないか・・・

そもそも 500 円ハープはメンテのコトとか考えられてなく て分解するのが難しいかもしれないなぁ。

というわけで、そこら辺でふつー売っていないメロディメイカー の作り方でした〜ちゃんかちゃんかちゃんかちゃんか

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