ドラムなんて、そりゃライブなんかで見たことはあるけどさぁ、はいはっ とってゆーのがシンバル 2 枚ぱかぱか動くヤツだってことぐれーは知っ てるけどさぁ、触ったことなんかねーぞ、まーでもセッション行くとギ ターばっかだし、叩けると面白いかもなー、ドラムなんて叩きゃ音出る し簡単かもなーやってみるかなー
なんてコトを思っているヒト(思ってなくてもいいけど)を対象にドラム の話を書いてみようとおもいます。
なお、教則本の類に関して一般的に言えることだと思うんですが、
>... >... >... >...まず、拍の位置を上記記号で表します。">" は四分音符を指し、"." は 四分音符を分解した音符(上の例では 16 分音符)の位置を表します。上 の例では 4 拍分(4/4 拍子だと一小節分)が示されていることになりま す。
四分音符を 3 連符に分解した時は
-3- -3- -3- -3- >.. >.. >.. >..こんな風になるわけです。
この「拍の位置」のカラムで発音タイミングを表現します。 例えば「たったかたんたんたたたんたん」は
>... >... >... >... SR o-oo o-o- ooo- o---です。アクセントは "O"、ダブルストローク( 1 カラム分に 2 音詰め 込む)は "D" で表現します。
略譜面(?) で使用する略号は以下の通りです。
あまり重要視されないことではありますが、自分に叩きやすいセッティ ングが出来る、というのは非常に有利です。声を大にしていいたい。奥 さん、ここがポイント!
私は「自分の身体の部分を物差しにしてセッティングを行う」ことをお 薦めします。いろいろ叩きやすいセッティングを研究したあとは自分の 身体で高さや距離を計っておきましょう。
参考までに、私のセッティング方法を書きます。そんなに突飛なことは していないと思いますが・・・
#変態は自分を変態と言わない(櫻井の法則)
まず椅子の高さ。これは、膝の皿の部分に指を 2 〜 3 本(ツー・フィンガー のウィスキーを作る感じか? ←飲まないくせに(^_^;))を足した高さに します。
| | 指二本→ 8| | 膝→ ( | | | | | | | __| | (_____| ←足のつもり(笑)椅子に座る際には重心に気を付けましょう。椅子(腰?)、右足、左足の 三点支持になるわけですが、腰に重心が来るように座ります。極端な前 傾、後傾はだめ。座った状態で右足を少し上げて見て下さい。身体が右 に傾いてしまうのは、重心がしっかり腰に乗っていない証拠です。
次にバスドラムを基準に椅子の位置を決めます。バスドラムが正面を向 いているとしますと、自分のからだは少し左を向く感じになります。要 するに、右膝の向きとバスドラペダルの向きがだいたい揃うような感じ にします。また、あまり深く椅子に座ると腿の動きが妨げられてしまい ますのでご注意を。
次にスネア。右膝の位置を基準に、右膝に当たらない程度。自分からの 距離は、自分のへそにスティックをあて、そこからさらに握り拳一つ分 行った辺りがスネアの中心になるぐらい。
腕がすごく長い or 短いという方もいらっしゃるので、万人に上記が 当てはまるわけではありません。その他例えば、スティックを持って だらりと腕を真下に下げた状態からひじを 90 度曲げて、スティック の先端がだいたいスネアの中心に来る感じでスネアの位置決めをする、 など自分に合ったセッティング方法を見つけてみてください。
高さは腰骨とリムが同じぐらい。低すぎる人を良く見掛けますが、リム ショット(後述)の際に手首等が無理なフォームになってしまうためあま りお薦めできません。近すぎるのも同様に気を付けて下さい。
#遠すぎるヒトというのはあまり見ませんね。
スネアの位置を決めたらそれを両膝で挟むような感じでハイハットの位 置を決めます。高さはスネアよりも広げた手のサイズ弱高い感じでしょ うか。上下シンパルは完全にオープンにした時(つまり左足をペダルに 載せていない時)に、上下が触れ合わない程度。2 cm ぐらいか。
その他タムとかありますが、まぁ適当にくっつけといて下さい(飽きて いる)。それじゃあんまりか、えーと、時々思い切り自分の方に傾けて セッティングしている方を見ますが、これはよろしくないと思います。 極端な角度にならないように。だいたいスネアと同じぐらいの角度でス ティックが当たればいいのではないでしょうか。
と、ここまで結構チマチマ書いてますが、一番大事なグリップは省略し ます(^_^;)。あんまり深いんだもん。まーあんまり力を入れて握らない ように。すっぽ抜けそうな力で持っていても、ショットの瞬間には勝手 にそれなりに押さえてくれるモンです(ほんとか)。
一番ポピュラーなヒッコリー材のスティックが 1000 円ぐらい。オーク だと 800 円ぐらいでしょうか。あまり極端な細さ、長さのモノは避け た方がいいでしょう。だいたい、14 〜 15 mm 系、400 mm 強の長さの ものが標準的です。
まー好きなのを買えばいいんぢゃないでしょうか(^_^;)。えーお前こん なん使ってんのかよぅセンス悪いな、なんてコトはふつーありません。
梅ちゃんに捧ぐ・・・こんなスティックは買わんほーがよいのコーナー。
ちなみに私は裸足ですが、これはまた少数派かもしれません。
それから、実際にドラムを触る時にはチューニング・キーは必須です。 Pearl の製品等、キーがないとタムの角度等を調整出来ないモノもあり ます。ビーターの長さもヘッドのチューニングも変えられません。2 〜 300 円です。
基本的にボルトは各メーカ共通のサイズなので、一種類のチューニング キーがあれば良いのですが、例えばソナーのドラムは特殊なボルト形状 なので通常のキーではチューニングが出来ません・・・が、その辺のス タジオにソナーが置いてあるケースというのは希だと思います(すごく 高いのです)。
まず何か実用的なヤツが一発叩けた方が楽しいと思いますので、非常に 汎用的な 8 ビートのパターンを説明します。
>... >... >... >... 1 2 3 4 5 6 7 8 HH o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---- O--- ----ハイハットとスネア、まぁどちらの手で叩いてもいいんですが、ポピュ ラーなのはハイハットが右手、スネアが左手、という組み合わせ。右手 が左手の上にクロスします。
右手を 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8 と叩き、1, 5 で右足で、3, 7 で左手 でショットするわけです。
なに、簡単すぎてつまんない? いやいや、いろいろ注意する所もある のです。
各楽器毎にポイントをいくつか・・・
音のバランスは BD > SR > HH をイメージしてみて下さい。音 のバランスを意識するだけで、パターンの活きが全然変わって 来ます。
左足は爪先〜ぼしきゅう(? 親指の付け根辺り)辺りに体重を載 せてペダルの前の方をしっかり踏み込みます。
スティックのチップ(スティックの先っぽ)でハイハットシンバ ルの中心〜エッジの真ん中辺りを叩きます。 スティックのショルダー(ちょっと細くテーパーがかかってい る辺り)でエッジを叩くとちょっと荒っぽい、目立った音にな ります。アクセントノートを叩く時に使います。
なれたら右手を HH から Ride へ移してみましょう。その際に は重心が動かないよう気を付けて下さい。
ぺたっと足を下ろした状態がレディポジション。この時にペダ ル上での足の位置が上で説明した辺りにあると、ビータはふらっ と浮いていると思います。
ここからふっと足を持ち上げるとビータが自分の方へ戻って来 ます。この反動を利用して、ビータの十分な移動量を稼ぐ感じ ですとんと落とす。「力強く」というのは決して筋肉ガチガチ にして力入れて、ってコトではありません。
足の動きは大袈裟にならないように。上げた時でも右足は基本 的にペダルから離れません。重心に気をつけて。
左足でオープン/クローズを行う際にもやっぱり左足はハッ トのペダルから離れないことが基本となります。
ボリュームは力ではなくスピードで出します。ビータのスピー ドをどうやったらあげられるか。筋肉がしなやかに動くような 状態でなければ出来ないはずです。
さて、前回やった 8 ビートの HH を 8 分音符から 4 分音符へ変更し てみましょう。
>... >... >... >... HH o--- o--- o--- o--- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---- O--- ----これを思い切り単純化して書くと
> > > > HH o o o o SR - O - O BD O - O -こうですね。これって、このままリズムマシンに打ち込んで聴いてみた りすると、8 ビートにも 16 ビートにもシャッフルにも取れるわけです。
逆に言うと、これが叩けるとセッションで非常に重宝。どんな曲でもばっ ちりだ! でもドンカマとあんまり変わらないかもしれない(笑)。
さて、これを 8 ビートや 16 ビートやシャッフルに明確に区別するに はどうするか。それぞれのビートを感じさせるポイントに音を一つ足し てやればいいんです。
バスドラムを足してみましょう。足した所を "^" で示します。
まず 8 ビート。
> . > . > . > . HH o - o - o - o - SR - - O - - - O - BD O - - o O - - o ^ ^16 ビート。ちょっと音符と音符の間が狭いので難しいかな?
>... >... >... >... HH o--- o--- o--- o--- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---o O--- ---o ^ ^シャッフル。
-3- -3- -3- -3- >.. >.. >.. >.. HH o-- o-- o-- o-- SR --- O-- --- O-- BD O-- --o O-- --o ^ ^それぞれ、四分音符を 8, 16, 3 連に分解して、最後の音符がミソです。
8 : > * > * > * > * 16 : >--* >--* >--* >--* -3- -3- -3- -3- sh : >-* >-* >-* >-*これを「グルーブ・ポイント」と定義しましょう。
> > > > HH o o o o SR - O - O BD O - O -このような単純なビートを叩く際にも、グルーブポイントを意識する (歌うとか、そこで音符を入れるとか)することによってビートの種類を 明確にすることが出来ます。
ど・か・ど・か・ど・か・ど・か(8) どーんかどーんかどーんかどーんか(16) どんかどんかどんかどんか(3 連)なんて感じ。
>... >... >... >... HH o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---- O--- ----
「どどたん どどたん」
>... >... >... >... HH o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--- ---- O--- BD O-O- ---- O-O- ----「どったど んどたん」
>... >... >... >... HH o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- --o- --o- ----また、「抜く」というのも気持ち良い^H^H^H^H^H有効な手段となること があります。例えば 3 小節目のバスドラを抜いてみますと
>... >... >... >... HH o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---- ---- ----ちょっとドライブ感の薄い落ち着いた感じ(???)になったりします。一 旦このパターンでテンションを落として、元のパターンに戻してガーッ と行く、なんて使い方も出来ますね。
>... >... >... >... RC o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---- O--- ----これでも随分感じは変わります。A メロは閉めたハットを叩いてサビで ライド、なんていうのは良くあるパターンであります。
この状態のハイハットを右手で叩いてやると、荒っぽい感じがでます。
>... >... >... >... OHH o-o- o-o- o-o- o-o- (OHH : Open Hi-Hat) SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---- O--- ----このパターンも盛り上げる場面等で使えるでしょう。右手の力加減には 気を付けてください。強く叩くとうるさくてしょーがありません。
それから、オープン・クローズ。パターンのどこかで一個所オープンの 「ちー」っていう音を入れてやる。これはかっちょいいです(純個人的 意見)。例えば
>... >... >... >... | >... >... >... >... | OHH ---- ---- ---- --O- | ---- ---- ---- --O- | (Open HH) CHH o-o- o-o- o-o- o--- | o-o- o-o- o-o- o--- | (Closed HH) SR ---- O--- ---- O--- | ---- O--- ---- O--- | BD O--- --o- O--- ---- | O--- --o- O--- ---- | FHH ---- ---- ---- ---- | o--- ---- ---- ---- | (Foot HH)ちょっと譜面がややこしく見えますが、要は
つつつつ つつつち- どんたど どんたんです。4 小節目ウラで左足をちょっと上げてやり、次の小節の頭でまた 踏み込む。この時、決してバランスを崩すほど大きく足を上げてはいけ ません(Lesson 1 参照)! パカっと開けてしまわない。
オープンクローズを連発してフレーズを作る場合もあります。昔の所謂 ディスコ・パターンというやつ。
>... >... >... >... OHH --o- --o- --o- --o- CHH o--- o--- o--- o--- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- O--- O--- O--- FHH o--- o--- o--- o---すっちーすっちーというハイハットのパターンですね。右足、左足が同 じように 4 分踏みで、一見ラクそうに見えますがバランスを取るのは やりにくいかもしれません。
>... >... >... >... HH o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--o ---- O--o BD O-O- ---- O-O- ----「どっどったっつたどっどったっつた」ですね。
このように何かを足していくことによってフレーズはその表情を変えて いきます。そしていろんなワザを複合して使うことによってより多彩な パターンとなります。
>... >... >... >... | >... >... >... >... | > CC | | O HH o-o- o-o- o-o- o-o- | | SR ---- O--- ---- O--- | oooo ---- ---- ---- | HT | ---- oooo ---- ---- | MT | ---- ---- oooo ---- | FT | ---- ---- ---- oooo | BD O--- ---- O--- ---- | | O寂しいモンです。
実はこのシンプルなオカズも深いんですが・・・低いタムへ行く程音 の通りが悪かったりするので、SR < HT < MT < FT という感じで力加 減を調整するとか。
曲の流れを明示する(次の小節からサビだよ! とか)という意味もあり ますし、ちょっとしたオカズはやはり叩けた方がよろしいかと。
馬鹿にしているワケではありません。ワタシはマジメです。
>... >... >... >... | >... >... >... >... | CC | O--- | HH o-o- o-o- o-o- ---- | --o- o-o- o-o- o-o- | SR ---- O--- ---- OO-- | ---- O--- ---- O--- | HT --O- | | BD O--- ---- O--- ---- | O--- ---- O--- ---- | ^^^^「たか」が 16 分音符でスネア 2 発、「とん」がタム 1 発。合図とし て分かりやすいフレーズです。また応用も効きます。前後に何か付けて みたり、タイミングを変えてみたり。例えば「どったんたかとん」。こ れで 2 拍のフレーズになりますね。
>... >... >... >... | >... >... >... >... | CC | O--- | HH o-o- o-o- ---- ---- | --o- o-o- o-o- o-o- | SR ---- O--- --O- OO-- | ---- O--- ---- O--- | HT --O- | | BD O--- ---- O--- ---- | O--- ---- O--- ---- | ^^^^^^^^^その他「たかたかたかとん」「たかとんたどん」などなど・・・また、 「たかとん」はスネア・スネア・タム、ですが、これをスネア・ハイタ ム・フロアタムと振り分けてみるとか。
さらに、ちょっとトリッキーな応用例としては、
>... >... >... >... | >... >... >... >... | CC | | O HH o-o- o-o- o-o- o-o- | | SR ---- O--- ---- O--- | OO-- --OO ---- OO-- | HT | --O- ---- O--- --O- | BD O--- ---- O--- ---- | ---- ---- ---- ---- | Oというように一拍半フレーズにしてみるとか。Vinnie Colaiuta 辺りが 叩きそうなフレーズですね。
蛇足ですが、このようにフレーズを口で歌ってみるというのは結構大 事なコトなんではないかという気がします。
>... >... >... >... | CC | O HH o-o- o-o- o-o- ---- | SR ---- O--- ---- O--- | HT | BD O--- ---- O--- -O-- | O ^^^^「たかとん」に比べて、そこで流れが止まる感じになります。「たどん」 の「た」は両手同時に打つ(フラムといいます)のもいいですね。そーす るってーと「らどん」ですね。
>... >... >... >... | >... >... >... >... | > CC | | O SR OooO OoOo oOoo -ooO | OoOo oOoo OO-- ---- | HT O--- | ---- ---- --OO ---- | MT | ---- ---- ---- OO-- | FT | ---- ---- ---- --OO | BD | | Oさて、このフレーズ、タムへの移動をなくして、アクセントをなくすと、
>... >... >... >... | >... >... >... >... | oooo oooo oooo oooo | oooo oooo oooo oooo |こうですね(笑)。いやまあこれはこれでカッコイイんですが。16 分音 符の羅列でもアクセントで彩りを添えることが出来るというわけです。
イアン・ペイスに近づくため(ってわけぢゃないけど)に、以下の二つの フレーズを練習してみましょう。スネアでの練習を想定してますが、な に、膝でも机でも茶碗でもなんでもいーんです。
"R" は右手、"L" は左手。大文字はアクセント、小文字はノー・アクセ ントです。手順は全て rlrlrlrl ... のオルタネイト。
>... >... >... >... | >... >... >... >... | SR Oooo Oooo Oooo Oooo | oOoo oOoo oOoo oOoo | (手順) Rlrl Rlrl Rlrl Rlrl | rLrl rLrl rLrl rLrl | >... >... >... >... | >... >... >... >... | SR ooOo ooOo ooOo ooOo | oooO oooO oooO oooO | (手順) rlRl rlRl rlRl rlRl | rlrL rlrL rlrL rlrL |16 分音符の 1 番目、2 番目、3 番目、4 番目とアクセントをずらして いくわけですね。アクセントの部分でタムを叩いてみても良いかもしれ ません。
>.. >.. >.. >.. SR Rlr Lrl Rlr Lrl3 連符をオルタネートで叩くと拍の頭が右左交互に出て来る。これはちょ いと難易度が高いんですが、テクニックの向上に非常に役立ちます。マ スターするといろいろ使いでのあるフレーズです。これが出来たら「俺 ちょっとドラムかじってるんだけどさぁ」と言ってもいいです(笑)。
このフレーズを 16 分音符にあてはめるとなかなかカッチョいいんです。 先のペイス氏も多用します。
>... >... >... >... | > CC | O SR OooO ooOo oOoo Oooo | BD | O 手 RlrL rlRl rLrl Rlrl |こんな感じ。
さて、ちょっと詳細な解説。アクセントは力ではなくて、スティックを 振る距離(?)で付けるという話。
ちょっと面倒な話ですが、モノにしたい! という意欲のある方は読ん でみて下さい。
ショット(ストローク)はヒジョーに大まかに分けると次の 4 つになり ます。
ハイポジション(曖昧ですいません。スティックが 90 度近くテイクバッ クされる感じをイメージして下さい)とローポジション(チップが打面か ら数センチの所にある)という「ポジション」を考えた時に、
となります。アクセントが付けられるのはハイポジションから降り下ろ されるフル及びダウン。アップはアクセントショットの準備と考えられ ます。
さて、先程の 3 連を考えて見ると、
>.. >.. >.. >.. Ooo Ooo Ooo Ooo 右 D-T -U- D-T -U- 左 -U- D-T -U- D-Tとなります。左右共に D-T-U のサイクルを繰り返していることになり ます。このフレーズはフルストローク以外の 3 つのストロークを繰り 返し練習していることになるのです。これが「テクニックの向上に役立 つ」由縁です。
で、結局何を叩けばいいんだ、という話ですが、例えば非常にシンプル なオカズでこういうのがあります。
>... >... >... >... | >... >... >... >... CC | O HH o-o- o-o- ---- ---- | --o- o-o- o-o- o-o- SD ---- O--- -ooO O--- | ---- O--- ---- O--- HT ---- ---- O--- --O- | ---- ---- ---- ---- BD O--- ---- ---- ---- | O--- ---- O--- ---- ^^^^^^^^^ ↑ここ「どんつんたんつんとるるたたっとんじゃーん」ですね。このフレーズ、 アクセント無しで
>... >... SD -OOO O--- HT O--- --O-こう叩いてしまうと非常に下品です。どかたかたっどん。いやその下品 さが素敵という場合ありますが(^_^;)。スネアのアクセントノートとノー・ アクセントノートをきれいに叩き分けることがポイントです。この辺が、 長々と説明して来たストロークフォームが出来ているかどうかで決まっ て来ます。
シングルパラディドルには(ぢごくのリズムトレーニングでも触れまし たが) 4 つ種類があります。まぁ始める位置をずらしてるだけですが。
ノーマル RLRR LRLL インワード RLLR LRRL リバース RRLR LLRL ディレイド RLRL LRLRこれを適当に組み合わせて、右手をタムに持って行って左手は小さな音 でスネアを鳴らしたりしてみるとなかなかオシャレ、六本木でモテモテ なわけです。
例えば、インワードと普通のシングルストロークを組み合わせて
RLLR LRRL RLRL RLとかしますね。で、これをこんな風に楽器に振り分けてみる。
>... >... >... >... OHH ---- ---- ---- -O-- SD -oo- o--o OoOo O--- HT O--- ---- ---- ---- MT ---O ---- ---- ---- FT ---- -OO- ---- ----とつつとつどどんたつたつたちー。もー気分は神保彰ですね。このフレー ズもやはりアクセント、ノー・アクセントをきっちり叩き分けるという のがポイントです。このフレーズでは右手が全てアクセント、左手は最 後のハット以外はノー・アクセントです。
しかしなんかもはや非常にまじめなドラム入門になってしまったよーな(^_^;)。
さて、CD を聴いてドラムの音はちゃんと聞こえているんだけどナニやっ てんだかよーわからん、というのがあると思います。
実際のドラムセットの音を聞くなりして、ハット、スネア、バスドラ、 ライド、クラッシュ、タム等の音の区別が出来るようにします。
例えばまずバスドラだけ採ってみる。なになに、 「どーんどたんどんつどどんたどん」 か。ををバスドラだけと思ったのにスネアのアクセントまで採れちゃっ たぜへへへ、とかやるわけです。
>... >... >... >... SD ---- O--- ---- O--- BD o--o --o- -oo- -o--
楽譜を書くのが面倒だ、という場合は広告の裏にでも(いやなんでも いいけど)線を 16 本引いておいて、音が出ている所に印を付けてい く、などの方法を試してみるのもいいかもしれません。
では次に金物いってみよー。まずハイハットのオープンがパターンの最 後につーって一個入ってるな。
>... >... >... >... OHH ---- ---- ---- ---o SD ---- O--- ---- O--- BD o--o --o- -oo- -o--で、ライドは・・・なになに、 「きーんきたききんきんきんきんきん」 とな。ふむふむ。
>... >... >... >... RD o--o -oo- o-o- o-o- OHH ---- ---- ---- ---o SD ---- O--- ---- O--- BD o--o --o- -oo- -o--ををっ、このライドのパターンの前半はインワードパラディドルの手順 そのままではないかっ! ということはパラディドルの裏を、スネアの ゴーストノートで埋めてるんぢゃないかな・・・
↑この辺の「推理」はもう慣れるしかありません(^_^;)。フュージョ ンや、最近のロックでは、こういったルーディメンツからの類推ってー のは結構あたったりもします。大ハズレの場合ももちろんあります (^_^;;)。
ほらやっぱり幽かに入ってる・・・ような気もするなぁ。
>... >... >... >... RD o--o -oo- o-o- o-o- OHH ---- ---- ---- ---o SD -oo- O--o ---- O--- BD o--o --o- -oo- -o--なーんて感じでうまくいけば世話はないワケですが(^_^;)、ややこしい パターンを採る一例でした(え、そんなにややこしくない?)。
一応ロック、ポップスです。いきなり超絶ふーじょん、Colaiuta とか Hakim とか菅沼孝三とか挙げて気勢を削ぐという手も考えたのですが、 やめました。
もちろん自分の好きな CD があればそれをコピーしてみれば良いと思い ます。
>... >... >... >... HH o-o- o-o- o-o- o-o- SR ---- O--- ---- O--- BD O--- ---O --O- ----というゆっくりのシンプルなフレーズをこんなにカッチョ良く 聴かせることが出来るか。いや、出来ない、というワケで、ロッ クビートの奥深さを思い知って下さい。
ですが、8 ビート覚えたて、というレベルの場合、そう厳密に考えなく てもいいような(^_^;)。シンプルなビートを身体に覚えさせる、という 練習なら別にスティックがなくたって両手で膝叩いて床を踏んだって出 来ると思います。
あるいは基本的なリズムのトレーニングなら以前流した「ぢごくのリズ ム・トレーニング」のパターンを試してみる。これもスティックがなく たって出来ます。
まずは「ドラムのことを考える」時間を割いてあげるというか。音楽聞 くにしても、ちょっとドラムに耳を傾けてみるとか。
昔ポリスというバンドがあって、スチュワート・コープランドという 人がドラムを叩いていたんですが、非常に個性的なスタイルです。彼 曰、学生時代は本物のセットに週に一度触れるかどうかだった。それ 以外の日はひたすらドラムのことを考える。そうすると次の週にドラ ムセットを叩く時に自分がちゃんと進歩していることに気付くんだ、 だそうです。ほんまかいな。
で、ドラムって面白いぢゃん、ということになればその時点でもう少し まぢめな練習方法を考えると。
自分の話をすれば、一番最初、中学生の時はスティックは菜箸、ハイハッ トは製図用の金属製消し板を左手で、スネアはカセットケース、そして、 バスドラムの存在を知らなかったのでカセットケースを二つ並べてそれ を交互に右手で叩くという、非常に斬新な(笑)スタイルでした。
その後、ドラムセットの形をメディアで知ったあとは、自分はベッドに 腰掛け、背もたれ付きの椅子を向かって左に背もたれが来るように置き、 背もたれがハイハット、座る部分がスネア、床がバスドラという状況で 遊んでいました(練習しているという感覚が全くなかった)。
高校生の頃はドラムよりはギターに傾倒していましたが、幾つかバンド を掛け持ちしていたおかげで週に何度か本物のドラムセットを叩く機会 がありました。
そして浪人(^_^;)。市販の練習台というものを初めて手に入れたのがやっ とこの時期。
確かにギター等に比べて練習の難しい楽器かもしれませんが、ドラムが 好きならどーにかなるような気がします。
* * *
・・・と長々と下らないことを書き散らかしてまいりました。すいませ ん。まぁ実際にセッション等でご一緒した方にはお分かりの通り、私の レベルもトホホなものでして、偉そうなことを言える立場ではないとい うのは承知しています。
まーでもちょっとでも興味を持ってもらえたら、という感じです。奥は 深いですが、楽しい楽器だと思いますよ。ドラムって。さーさー始めて みましょうよ。
(ぺんぎんでも叩けるドラム 完)