畑の出来事 -2013- 林檎屋

12月24日 「味方です」
ふじの袋をはずしていると、かなりの確率でクモ(ハエトリグモ?)がいます。
クモを送るわけにもいかないので取りますが、かなりの手間です。
とは言え、貴重な天敵ですから邪険に扱うわけにはいきません。
見落とすこともあるかと思いますが、もし居たときは殺さないであげてください。

11月11日 「柿すだれ」
今年の柿は、色々あった割には数的には昨年くらいになりそうなのですが、小さめなので量は減りそうです。

11月8日 「難しい」
市田柿を収獲中です。
今年は熟してしまったものが多いです。熟し柿は当然干し柿にはなりません。
一部病気が出てしまったこと、台風でキズができたことなどが原因と考えられます。
昨年よりJAS有機レベルまで農薬を減らしています。殺菌剤はボルドー2回。なかなか厳しいものがあります。
ヘタムシの害もあり、摘果の度合いも難しいです。
簡単には減らさせてくれません。

10月18日 「台風」
1回目はすぐ近くを通過。風はその割ではなく時間も短かったため大きな被害にはなりませんでした。
2回目は太平洋側にだいぶ離れていたのですが、その割に強い風が一日中吹きました。
そして今回。落ちました。大きな枝が折れた園も見られました(うちは大丈夫でしたが)。
「シナノスイート」は全部採りましたが、さすがに「ふじ」は取るわけにもいかず、枝の補強をするくらいでなす術もありません。自然相手の仕事であることを実感します。

9月20日 「彼岸花」
林檎屋植物編。
毎年この時期なるとこの花が咲く場所があります。
個人的にあまり好きな花ではありませんが、名前の通り季節を感じさせてくれる花ではあります。
球根には毒があり、モグラ除けとして田の畔などに植えられているのを見ます。でも最近はめっきり見なくなった気がします。

9月20日 「紅玉」
紅玉の袋を取っています。
今年も紅玉の袋掛け、全部できませんでした。
限界なのでしょうか…。
雨が少なかったせいか、褐斑病が広がらず葉っぱが結構残っています。いい感じです。
本当は、まだシンクイムシが活動しているので袋を取りたくないのですが、色づきがわからないので仕方ありません。

9月2日 「絶品?」
夏の市田柿です。
我が家では市田柿を冷凍庫と冷蔵庫に保存しています。冷凍で一年間は変わらぬ品質で保存できますが、冷蔵でも開封しなければ保存できています。
写真は冷蔵していたものです(手前はきなこ)。風味は若干落ちますが、甘さは増しています。厚くなった白い粉はホワイトチョコのようで、高級菓子と言っても過言ではありません。
でもこれ、冷やしてあるから食べられるのだと思います。
これはこれでよいのですが、干し柿はやはり冬の風物詩、ですね。

9月1日 「久々の登場!」
「シナノレッドジュース」。2年か3年ぶりに絞りました。
とっても美味しそうな色になりました。いえ、おいしいんです!
このりんご、ジュースにむいているんですね。
もちろん皮ごと絞りますから、安全性も重要です。
ぜひぜひ林檎屋のジュース、飲んでみてください。

8月28日 「これも?」
アオバハゴロモ。カメムシやセミに近い吸汁害虫です。
今年はこの幼虫がいたる所で大発生していました。
りんごではあまり幼虫を見た記憶はないのですが、今になり成虫が結構見られます。ベッコウハゴロモの成虫も多いです。
こんなに発生したのも記憶にはないですが、これもまた異常気象や温暖化のせいでしょうか?
困ったものです。

8月26日 「木食い虫」
今までりんごの樹を食べるのはもっぱらカミキリの幼虫でした。
でも今年は写真のような今まで見たことのない木屑の被害が多く見られます。皮の下は広く食害されており樹のダメージは大きいです。ただ虫は発見できておらず、すでに脱出した後かもしれません。
これってやはり異常気象や、温暖化のせいでしょうか。
これからの農業(だけでなく一次産業全般ですね)はどうなってしまうのか。不安を感じずにはいられません。

8月2日 「袋掛けの弊害」
シナノレッドの収穫が始まりましたが、写真のような虫にかじられたものが見られます。
以前から見られた害ですが、今年は多い気がします。犯人は判明していません。
袋を掛けているのですが、おそらくすき間から侵入していると思われます。柄のある凹部もかじられることが多く、侵入しやすくかつ袋が隠れみのになっているのではと推測しています。
袋掛けはメリットだけでなくデメリットも多々あるのです。
ちなみにこの食害は表皮付近だけなので、皮をやや厚めにむいてもらえればと思います。
そう言いながらも多いものははずしたりして、いつも葛藤している自分がいるのです。

7月31日 「小さくても」
「痛っ!」と感じ、嫌な予感で探してみたら…、いました、イラガの幼虫。
まだこんなに小さいのに痛そうなトゲトゲです(ほんとに痛いんですけど)。
毎年恒例になってしまいましたが、何とかならないものでしょうか。

7月31日 「何とかしなければ」
これ(写真中央のイモムシ)はリンゴハマキクロバに違いありません。卵から生まれた幼虫でしょう。
春の発芽から始まり本当に多大な被害を与えてくれます。
今年のBT剤による試みは失敗でした。また別の方法を考えなければ…。

7月12日 「シンクイムシ」
今年はシンクイムシが多いです。
摘果でただでさえ選択肢が少ない中、ほとんど選ぶ余地のない枝もあります。
本当に嫌な虫です。

6月17日 「連日の発見」
またまたコーデュロイ調のおしゃれな羽をした蛾を見つけました。
こいつは何という名前でしょ。

6月16日 「今年の珍?虫」
今まで気付かなかったのか、それとも新たに現れたのか?
殺虫剤を可能な限り減らしている林檎屋の園では様々な虫が見られます。
今まで数々の驚きを与えてくれる虫たちに会ってきました。こうなると毎年新しい発見を求めてしまうものです。
今年はこいつに違いない。
何とおしゃれな羽飾り、そして五角形!飛ぶのに邪魔そうです。
※「モモブトスカシバ」という蛾のようです。幼虫はアマチャヅル(園に生えている)を食べるようなので、こいつも害虫ではありません。
蛾を見たらすぐに害虫と思ってむやみやたらに殺さないでくださいね。
もっとも殺虫剤を使えばみんな死んでしまいますが。

6月9日 「イネミズゾウムシ」
田植えをした後、すぐに現れます。
まだ根付くか根付かないかのうちに葉がかすり状に食べられ、とても不安になります。
昨年はそれでも何とかなりました。
今年も大丈夫でしょう!…

6月3日 「ゴマダラベニコケガ」
赤っぽくて目立つ蛾です。ちょっとアメリカンなデザイン。
この幼虫は樹皮に生えた地衣類(コケ)を食べます。つまりこいつも害虫ではありません。

6月2日 「うめ」
霜の害が心配でしたが、無事にここまできました。
今年は梅干し以外の加工品も作ってみようと、いろいろ試行中です。

6月1日 「アカバキリガ?」
派手に食べられていますね。
近くにオムレツ状に閉じられた葉があり、ハマキクロバかと思いきや中には大きなイモムシ。この食いっぷりに納得。
今年はこいつと、もう一種類(名前がわからない)のが多いです。
発生する要因が知りたい。

5月18日 「モモレンジャー?いや、コスモスピンク」
今年はイモムシによる食害が多い気がします。
残す実を選抜していく摘果という作業をするのですが、全てを丁寧に見る訳にもいかず、残した実の反対がかじられていたということもあります。また残した後に食べられる可能性もあります。殺虫剤を減らすということは収量が減るということです。消費者にはそういうことも知っていてもらいたいと思います。
写真のりんごをみて、ハート好きの娘はよろこんでいましたが…。

 

5月3日 「こいつが親です」
大嫌いなシンクイムシ。
成虫です。

りんごを食べるシンクイムシには3種類います。
モモシンクイ、ナシヒメシンクイ、スモモヒメシンクイ。
ナシヒメとスモモヒメの生体の区別は容易ではありませんが、被害の時期やりんごの食べ方で区別しています。
問題なのはスモモヒメです。もともと名前の通りスモモやプルーン(西洋スモモ)の害虫でした。りんごを食べるようになったのは最近と言われます。なんでりんごっ!?って聞いても答えてくれないよね、やっぱり

 

4月29日 「まいど」
今年もリンゴハマキクロバです。

実は対策として4月の頭にIGRとBTという殺虫剤を一部に使いました。
IGRは昆虫成長制御の頭文字で、脱皮や変態など昆虫特有の成長過程に作用して成長を妨げる物質です。BTはバチルス・チューリンゲンシス菌の略で、その菌が作り出す毒素によって虫を殺します。BTには生きた菌を使うものと、菌は殺してその毒素だけを使う(死菌)ものがあります。今回使ったものは死菌です。BTの方はJAS有機で使用可能な農薬になっています。いずれも鱗し目(蝶や蛾)の幼虫に対して効果があります。

比較的安全性の高いものを、かつ他の虫があまり出てこないうちに、というつもりでした。
去年よりは少ないです。でもやっぱりたくさんいます。
効果はあったのでしょうか?何とも言えないところです…。

 

4月22日 「赤い花」
「メイポール」という小さなりんごがあります。
授粉用で酸味が強く生食に向かないと言われることもありますが、酸っぱいりんご好きの私は好きです。
このりんご、果実にも赤い色素がさしのように入っているのですが、新芽や花も赤いのです。

 

4月22日 「異常が通常?」
今年も出だしから異常気象の連続です。
異常に暖かくなり桜が早く咲いたと思ったら、その後急激に寒くなりました。13日が-3℃、今朝が-1.5℃。
写真は柿の芽です。13日の霜でやられた芽は茶色くなって成長していません。ここはまだ良い方で、ほとんどの芽がやられてしまった地域もあるようです。借りている園は標高が高いのでりんごにもだいぶ被害が出ました。

 

4月8日 「今年も」
早々に、あちこち食べられています。写真は食べられたつぼみ。

 

4月5日 「擬態」
蛾がどこにいるかわかりますか。
胴体のふくらみがなければ本当にわからないです。すごいね。

 

3月27日 「梅の花」
春です。

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