畑の出来事 -2012- 林檎屋

11月29日 「モズのはやにえ」
「秋も終りだねぇ〜(byトカゲ3号)」

11月27日 「ひどいでしょ」
カイガラムシの被害果です。
袋を掛けていたものです。袋を掛けていたから逆に守られていた、と考えることもできます。
ひどいのは一部ですが、シンクイムシを防ぐため袋がカイガラムシの害を助長させているとするならば…。
簡単にはクリアさせてくれません。
でもご覧の通り、皮をむけば問題はないのです。
こんなにひどいものは入れませんが、ご理解いただきたいことなのです。

10月22日 「ウラナミシジミ」
  温暖化によって今まで長野県にいなかった虫が見られるようになっている、という話をよく聞きます。
南方で生まれ、秋口に現れるこのチョウもそのようです。
信州の冬は越せないみたいですが。
これからどうなっていくのでしょうか。いろいろが…

10月11日 「ワタムシ」
林檎屋ではずっと問題害虫になっているリンゴワタムシですが、今年は雨が降らなかったからでしょうか、特に多かった気がします。
林檎屋では動力噴霧機により水圧で洗い流します。もちろん隅々まで、とはいかないのですがある程度密度は減らすことができます。
写真のコロニーは寄生蜂によって全滅しているようです。でも、すでに枝は大きなダメージを受けています。枯れるかもしれません。
以前も述べたように天敵だけでは抑えきれないのです。

10月11日 「生態系」
クモが自分より大きな虫を捕まえました。
林檎屋の園では日々こんなことが繰り広げられているのでしょう。

10月11日 「新顔」
昨年より借りているりんご園。今年はやっとある程度の収穫が見込めそうです。
「ふじ」がメインですが、「シナノスイート」というりんごもあります。
長野県の推すりんご3兄弟の一人です(ちなみにあと二人は「シナノゴールド」と「秋映(あきばえ)」です)。
ジューシーでなんかおいしい。何がと言われると、…。バランス?香り?百聞は一食に如かず。食べてください。
これから樹が大きくなって増えていく予定、です。

9月28日 「露草」
林檎屋植物編。
わりとメジャーな草ですが、青い花っていうのは少ないし神秘的な美を感じます。
でも除草剤を使っている畑ではスギナやこのツユクサだけが残っていたりして、意外と強い(?)草なのかもしれません。

9月26日 「玉虫」
りんご園ではないのですが、家の周りで弱って這っている所を発見されました。
「玉虫色の決着」とか、「玉虫の厨子」とか、あまりにも有名な虫ですが、実は初めて見ました。
この虫を見て虫好きになったという人の話はよく聞きますが、ほんとうに何でこんな色になったの?と聞きたくなるような虫です。
今まで見たこともなかったし、環境が悪化する中で死ぬまで生きたタマムシなんか見ることはないんだろうな、と思っていたので妙に感動。
これも林檎屋でやっていることへの神様からのご褒美かな、なんて。

9月25日 「くっついた」
りんごの「秋映」です。摘果の時に見つけてわざと残しておきました。
あと一週間から十日という時に落ちてしまいました。
どうしてこんな風になるのでしょうか。

9月20日 「黄色いテントウ」
以前、「キイロテントウ」ですって載せた写真は「産まれてたてヒメアカホシテントウだったようなのですが、今回は本物の「キイロテントウ」です。
今回は柿園ですが、結構いるのでうどんこ病の菌が多いということでしょうか(?)。

9月20日 「やってしまった」
写真は市田柿。もちろんまだ収穫の時期ではありません。
カキノヘタムシガという蛾の幼虫が柿のヘタと実の間に入り込み、柿の実は収穫前に熟して落ちてしまいます。
致命的被害ゆえ、要注意害虫であることは十分承知していたつもりでした。
しかし林檎屋の方針としては何とか殺虫剤をなくしたいところ。昨年も使わず、でもヘタムシの被害はそれほど多くはありませんでした。
それが甘かった。結局はそれがベースとなって今回の大量発生につながったのでしょう。
よく見るとまだ青い柿のヘタにも侵入された跡が見えます。さらに被害は広がりそうです。また一から出直しの気分です。
自分にとってもかなりのダメージ…、でした。

9月12日 「ぽっぽっぽっ」
ふと後ろを振り向くと、すぐ近くに鳩がいる!
逃げません。卵を守っているのでしょうね。
それにしても鳩の巣というのは、卵が落っこちるのではないかと思うほどに粗雑です。

9月12日 「除袋」
シンクイムシからりんごを守るためには袋が欠かせません。
今年、取引先の方の援助もあってたくさん袋を掛けることができたのですが、紅玉は3分の1残ってしまいました。被害の多い下枝は掛けたのですが、かなり高い枝でも被害に遭います。
毎日30度を超える日が続きます。雨も降りません。おかげで褐斑病は爆発的な広がりはないのですが、シンクイムシ、ワタムシなど虫は多いです。
極端な天候が増え、作りづらくなっていくのでしょう。
これから袋を取り、生き残ったりんごが皆さんに届きます。お楽しみに。

9月11日 「撮影」
自然写真家のYさんです。
春にも説明しましたが、うちの園でりんごの写真を撮っています。
定点での撮影なので、何かあるとダメになってしまいます。様々なトラブルが発生する林檎屋の園ではそれはとても難しいこと、なのです。
いくつも候補を選び、文字通り生き残ったりんごが撮影されていきます。
かろうじてシナノレッドは最後まで撮ることができたのですが、成績の悪い紅玉は残り2つ(本当は1つ)。そして生理落下の時期を迎えています。無事落ちずに最後まで撮れますように。

9月7日 「クモ」
今年はクモが多い気がします。
もちろん害虫を食べてくれるのですが、とにかくクモの巣が作業をするのにやっかいです。
クモもたくさん種類があるわけで一度ちゃんと調べたいと思っているのですが、今一つ腰が重いのはその姿のせい…?

8月30日 「カミキリムシ」
りんごの樹は数種類のカミキリ虫の幼虫に食べられます。
わい化という小さく仕立てる樹では、写真のように致命的なダメージを受けます。
ここ何年かでカミキリの被害が増えているような気がします。
これも温暖化のせいでしょうか。

8月28日 「蛾ではありません」
アオバハゴロモ。
かわいい姿ですが、カメムシの仲間です。
ベッコウハゴロモ同様、樹液を吸う害虫です。
結構いるのですが、致命的害ではないようなので今のところは放置しています。
今年は柿にも殺虫剤は使っていません。

8月28日 「リンゴドクガその2」
柿の樹にもいました、リンゴドクガ。
割と何でも食べるそうです。でもりんご園で見たのに比べちょっとくすんだ感じの色合いです。
個体差でしょうか。

8月22日 「丸々と」
柿の葉をたっぷりと食べました、と言っているような肥えたイラガの幼虫です。
今年はイラガが多く、すでに3回刺されたのですが、今日は一日で3回刺されました。
遅れた摘果のせいもありますが、ちょっと恐怖症になりそうです。

8月5日 「カマキリ」
カマキリも蛾などを食べる大事な虫です。
頑張って食べてもらいたいものです。

8月5日 「とにかく暑い」
とにかく暑くて雨も降りません。灌水もまさに「焼け石に水」です。
MAX4回、びしょ濡れになった服を着替えます。ビールは美味しいです。でも倒れないよう気をつけなければいけません。
りんごは逃げることができません。日焼けを想定した摘果をし、除袋も西日を意識して全部取らぬようにしましたが、だいぶ日焼けでやられてしまいました。
地球温暖化。農業の行く末に不安を感じます。

8月5日 「嫌な予感」
イラガという蛾の幼虫をご存知でしょうか?以前にも紹介したような気がしますが、毒刺毛を持ち刺されるとかなり痛いです。
このイラガにもたくさん種類がいるようです。そして林檎屋の園にも何種類もいることが判明してきました。
「痛っ!」と思って葉をめくると「やっぱり」。スタンダードタイプではありません。テングイラガっていうそうです。赤い突起が天狗の鼻みたいだからでしょうか。
毎年一回は刺されていますが、今年は早いです。幼虫もだいぶ前に見掛けていて、この高温乾燥の天候のせいもあるのではないでしょうか。
今年は一回では済まないのでは…、嫌な予感がします。

8月1日 「ヘクソカズラ」
林檎屋の植物編。
名前のイメージと異なるきれいな花です。
黄土色の小さな丸い実に特有のにおいがあるのでこの名前が付いたのでしょう。
私は子供の頃ひどく霜焼けに悩まされました。ヘクソカズラの実が効くと聞き、一生懸命すり込んだものです。効果のほどは…。
ずいぶん減った気がします。

7月29日 「出てしまった」
昨年、もうどうすればよいのか術が思いつかない虫がいました。
ナシグンバイです。
ところが毎年出現する5月6月になっても見掛けません。寒い冬の年は密度が下がるという情報を得ました。厳しい冬だったのであり得ます。というより他に理由が考えられません。
このまま出なければ、という淡い期待もありましたがやっぱり無理でした。相次いで数か所で発見。こんな高温乾燥では爆発的に増えることが予想されます。
どうすればよいのやら。頭の痛い問題です。

7月17日 「こいつだったのか」
今頃になるとイモムシの類はあまりいなくなるのだけど、葉っぱにたくさん穴が空いていたりして何者の仕業かと思っていたら、
アカクビナガオトシブミの成虫が食べていたのです。
ただでさえ葉っぱがくるくると巻かれて困っているに。こいつにも天敵はいないのか?

7月14日 「助っ人登場!」
取引先のスタッフが袋掛けの手伝いに来てくれました。
「ふじ」に掛けてもらっています。
途中激しく雨が降ったりして。
ほんとうにありがたいことです。ちゃんとお届けできるよう頑張らねば!

7月4日 「人間がマネ?」
トックリバチの巣ですよね。こんな大きなのは初めて見ました。
自然の造形美にただただ驚くばかりです。

(追)トックリバチではなくコガタスズメバチの巣だったかもしれません。洒落になりません(^_^;)

6月28日 「増殖中」
リンゴハマキクロバが交尾を終え産卵中です。
成虫が乱舞していたので、来年もすごそうな予感…。
嫌な虫です。

6月27日 「シジミ」
シジミチョウは小さくて愛着のある蝶です。
写真のはツバメシジミかなぁ
蝶の幼虫は特定の草しか食べないものもいます。その草がなくなれば蝶もいなくなる。
みんなつながっているのです。

6月25日 「とてもいい匂い」
今年も漬けますよ、梅干し。
年々量が増えていて大変な作業になってきました。
他の加工も思案中。

6月24日 「やっと撮れた」
キイロテントウ。知っていますか?
小さいテントウムシなのだけどきれいな黄色の羽が素敵です。
なんと「うどんこ病」の菌を食べるのだそうで。ありがたや、ありがたや。

(追) よく見ると頭は黒いし、近くにあるのはヒメアカホシテントウの抜け殻。
   脱皮したてで黄色いんですね、たぶん。

6月24日 「捕食」
にっくきリンゴハマキクロバがクモに捕まったようです。
どんどん捕まえて欲しいものです。

6月23日 「リンゴドクガ」
名前はすごそうだけど毒はないそうです。
ほんとうにきれいなイモムシです。
うちにりんごの写真を撮りにきている自然写真家の方は、
「リンゴってつくけど、りんご園では見ないんだけどな」と おっしゃってました。
他にもイラガやクスサンなど普通りんご園では見られないイモムシが林檎屋にはいます。
それだけりんご園は農薬を使っているということなのです。

6月20日 「久しぶりにヘビ」
田んぼで除草していたらヘビが泳いでいました!
めっきりヘビも見なくなったのでうれしくもありますが、
同じ田んぼの中にいるのは、やっぱりちょっと…嫌です

6月14日 「カノコガ」
蛾を見るとすぐに害虫と思ってしまいそうですが、必ずしもそうではありません。
写真の蛾は林檎屋の畑にたくさんいるのだけど、食草はタンポポなど。
枯れ葉も食べるそうで、分解者ですね。
これまた大発生するクロハネシロヒゲナガ(2009.5.4参照)も枯れ葉を食べるようです。
殺虫剤はこれら罪のない、どころか有用な虫も殺してしまうのです。

6月11日 「宇宙人」
うーーーん、すごい!
一生懸命枝になっていますが、角が〜…。
宇宙人です。

6月10日 「害虫ではありません」
とげとげしているので害虫と間違われそうですが、
カイガラムシを食べるヒメアカホシテントウの蛹です。
今年は多い気がします。
成虫はナミテントウの模様に似ているので、ずっとそう思っていました。
もっと勉強、観察です。

6月8日 「手強いアブラムシ」
リンゴコブアブラムシ。
毎年悩まされていますが、今年は多い気がします。
ひどい枝は実を残しても良い実が採れないので、すべて落とします。
何か対策を考えねば…。

6月4日 「寄生バチ」
リンゴの主要害虫に「キンモンホソガ」という蛾がいます。
幼虫が葉の間に入り込み食害。大発生すると葉が落ちてしまいます。
ちなみに林檎屋の畑にもいるのですが大発生したことはありません。
写真は天敵の「キンモンホソガトビコバチ(だと思う)」に寄生されたもの(マミー)です。
この蜂、多胚生殖といって一個の卵を産むだけで何倍もの子孫が残せるようです。
おそるべし。

6月4日 「なかなかの食べっぷり」
芸術的な食べ方だ。

5月21日 「ウイルス?細菌?」
大発生に苦しめられているリンゴハマキクロバ。
毒針を持つ上に体内には青酸配糖体を持ち、鳥も食べないということらしい。
なんてやっかいな虫だろう!
天敵にハエがいるらしいが、増える一方のように思える。
しかし、ここにきて弱って葉の外に出ている個体が見受けられるようになった。
明らかに病気っぽい。これが広がればよいのだけど。

5月11日 「蛾の幼虫ではありません?」
写真は「ハバチ」というハチの幼虫ではないかと思われます。
イモムシと言えば蛾の幼虫と思っていましたが、まさかハチになるとは…。
私にはまだ判別は難しいです。
こいつは敵ということになるのだろうか。

5月1日 「ギシギシ食う虫も好き好き」
うげっ!っと思われる方もいますよね。
コガタルリハムシというハムシの幼虫らしいです。
柿園に大量発生。ほとんど食いつくされています。
それでも枯れないんですけどね、この草は。

 

4月29日 「熊蜂が飛ぶ」
リンゴの花にはいろんな虫が来ます。
ちょっとハチが少ない気がして受粉するか心配です。

「顔に黄色い部分があるのが刺さないハチで全部黒いのが刺すハチ」、という話は聞いたことがあったのですが、それがクマバチのオスとメスということを初めて知りました(違う種類だと思っていた)。家の梁に穴を開けて巣を作っているのもクマバチだったんですね。
ちなみにクマンバチって呼んでました。

 

4月29日 「何者?」
よく見掛けるのだけど、何をしているのだろうか?
レモンイエローのお腹が目立ちます。

まだまだ知らない虫はたくさんいます。

 

4月21日 「春という感じ」
菜のはーな畑ぇに入ーりー日薄れ〜♪

 

4月18日 「大変な事態」
りんごの芽が開き始めたのですが、片っぱし虫に食われています。
何が食っているのか。よく探してみると開ききらない芽の中に潜り込んでいるイモムシが。
うーん、かなり小さいけどリンゴハマキクロバっぽい。
毎年何かしら食べられていたけど、こいつだったのかぁ、こんなにすごかったっけ?あまりの数に気持ちが重くなってしまった。

 

4月6日 「いきなり」
ピンボケですが、開いてきた芽を何者かがすでに試食。
後ろに見える白いタグは、写真家の方がりんごの実がなるまでを定点撮影したいということでつけた目印です。いくつか候補を選んだのですが、いきなり食われました。「うちの園は普通(何がふつう?)ではないから厳しいです」、という話を了承のうえで始めましたが…、心配です。とても心配です。
ちなみにその方は虫(特にイモムシ)にとても詳しいので、何かしら得るものがあるのではと期待しています。

 

4月4日 「皮をかじり虫」
すでに虫たちが活動を始めています。ミノムシ(写真)とシャクトリムシが結構います。皮が食べたいわけではないのでしょうが、葉が開くまでは我慢といったところなのでしょうか。

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