沖永良部島の知名町で通水式が行なわれました
 去る2月5日(日)、先にお知らせした沖永良部島の知名町で通水式が行なわれました。この式典に、実施設計を行なった毛管浄化システム(株)の木村弘子社長も招かれ、出席しました。
  以下、木村社長の報告です。
 

 
平安正盛町長による式辞
関係者によるテープカット
 知名町住吉地区の通水式は、100名を越える出席者で平安町長の挨拶に始まり、関係者の方々が並ばれた盛大なスイッチオンの式典でした。
 処理技術について「この芝生の下に汚水処理槽があります」と言って、私から説明をさせていただきました。
 この住吉地区の処理場は、970人規模ですが、集落から低い場所にありますので原水ポンプ槽が不要で、管理棟の外にスクリーンと分水槽を設置することができていますので、とてもシンプルな処理場になっています。
 通水式の式典後に公民館で祝賀会が行われましたが、とても賑やかで舞台では挨拶の他に祝舞が踊られています。乾杯の挨拶は、祝舞の間に4人行われましたが、私もその一人に加えていただきました。
 「沖永良部島の知名町に土壌浄化法の施設が設置されました事、開発者としてとても嬉しく思っています。このような機会をつくっていただきまして、私は沖永良部島を訪れることができました。土壌浄化法の関係する自治体の方々は、毎年全国大会や研修会を各地で開催されていますが、沖永良部島は、開催したい場所の一つになっています。この地で研修会が開催されるような機会ができると良いと思います」と挨拶をさせていただきました。本当にいつの日か、そんな研修会が実現できたらよいと思ったところです。
 実は、知名町を最初に訪れました時に、珍しい処理場を見ています。それは国土交通省の補助事業による処理場に汚泥処理施設として天日乾燥床が設置されていた事でした。日本での設置事例は少なく、広い面積を確保していますので下水道における汚泥処理は重要項目であることを、実感できる施設と思っています。土壌浄化法は汚泥の発生量が少ないと言われるだけでなく、長期間汚泥を貯留しても問題の発生しない処理技術ですから、場外に搬出する汚泥量を減量させる工夫がこれからも期待されるものと思っています。
 
 
 住吉地区施設概要
事業対象集落 正名 ・ 住吉 ・ 徳時 ・ 大津勘
事業計画面積 61.4 ha 
計画処理人口 970人 (計画戸数 396戸)
計画日最大汚水量 291m3/日
処理方式 土壌被覆型接触ばっ気方式
計画流入水質 BOD 200mg/L  SS  200mg/L
計画放流水質 BOD  20mg/L  SS  50mg/L