第18回 全国大会・通常総会 〔平成29年8月2日:東京都〕
全国大会の様子
定例の全国市町村土壌浄化法連絡協議会全国大会が猛暑日に迫る勢いの蒸し暑い8月2日、東京お台場のTFTビルで開催されました。折から、第30回の記念開催となっている「下水道展‘17」が大会会場にほど近い東京ビックサイトで開かれていました。
 大会は斎藤文英連絡協議会会長(福島県会津坂下町町長)のあいさつではじまりました。斎藤会長は、「現在日本は猛烈な勢いで少子高齢化、人口減少が進んでいます。その対策の一つとして考えられるのが環境整備、取り分けて下水道の整備です。そのためのすぐれた技術である土壌浄化法について、情報発信するこの場を大いに活用していただきたい」とあいさつしました。
 続いて、稲垣茂事務局長の総合司会で国内外の多彩なプログラムが進行しました。
 基調講演では、国土交通省水管理・国土保全局下水道部の事業マネジメント推進室の村岡正季課長補佐にお願いしました。村岡氏は「中小市町村における下水道事業の最適化」という標題で、下水道のこれまでの普及と鈍化、これからについて話してくださいました。
日本の代表的な過疎の町、奥会津、金山町からの報告では、金山町の長谷川村長から金山町の地理的な特徴や町の様子を述べられました。
つぎに登壇した見並勝佳氏は、日本技術士会上下水道部門海外視察第20回ブータン視察団の団長で、海外研修で見てきた様々な国の上下水道の現況を、その豊富な経験の一端をご自身撮影の写真をふんだんに使って紹介されました。
 さらに、現在JICA の事業として進行中のブータン国の現状報告では、ブータンにおける、土壌浄化法受け入れの担当文官である公共事業省水衛生局のチーフエンジニアのデシェン・ヤンドンさんがブータン国の概要を紹介と、下水処理の現状と改題を英語で説明されました。ブータンの汚水処理は、まだまだ進んでおらず、土壌浄化法に期待していると強調されました。
当日のプログラムは下記の通りです。
プログラム
統一テーマ「「土壌浄化法・限りなき挑戦
―斬新な発想で自然と共生―
総合司会:全国市町村土壌浄化法連絡協議会事務局長 稲垣茂
受付開始 (熊本地震被害状況写真掲示)
開会の辞
・会長挨拶
 「人口減少対策に合わせた小規模分散型下水道事業のスピードアップと、
汚水処理率100%の早期実現に向けて」
全国市町村土壌浄化法連絡協議会
会長(福島県会津坂下町町長) 齋藤 文英
基調講演
・中小市町村における下水道事業の最適化
国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部下水道事業課
事業マネジメント推進室 課長補佐 村岡 正季
・三流から二流へ、二流から一流への田舎を目指して!!
福島県・奥会津金山町町長 長谷川 盛雄
「開発途上国での上下水道事業- 日本技術士会上下水道部会の海外研修から-」
 ( 公) 日本技術士会上下水道部門海外視察 第20回ブータン視察団  団長 見並 勝佳
ブータン国から
・日本からの支援による土壌浄化法のモデル施設に期待する  
ブータン国 公共事業省 水衛生局 チーフエンジニア Dechen Yangden
・[ 普及・実証事業] の土壌浄化法の現況
NPO法人日本土壌浄化法ネットワーク スキルマネージャー 木村 恭彦
・開発途上国への具体化から社会資本整備としての下水道を考える
NPO法人日本土壌浄化法ネットワーク 理事 土壌浄化システム開発者  木村 弘子
大会宣言
閉会の辞
終  了