第16回 全国大会・通常総会 〔平成27年7月30日:東京都〕
 当協議会の第16回全国大会、平成27年度総会の開催日が、折から「下水道展'15東京」が開催されている東京・有明のビッグサイト(国際展示場)にほど近いTFTビルで開かれました。
 大会は稲垣茂事務局長の司会で午後1時半に開会が宣せられ、齋藤文英会長(福島・会津坂下町長)の歓迎の挨拶で始まりました。
 基調講演の最初は国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道事業課町村下水道対策官の白崎亮氏。演題は「下水道に関する最近の話題について」。パワーポイントを使っての詳細な説明が約1時間にわたって行われました。
続いて登壇したのは元福島県土木部長、元福島県下水道公社理事長で、現在は福島県双葉地方町村会常務理事の秋元正國氏でした。この日の秋元氏の演題は「福島県の現状と明るい未来」と題するものでしたが、東日本大震災、とりわけて東京電力福島第一原発の崩壊によって、ふるさとの人々は全町避難などの未曾有の事態に追い込まれ、今なお12万人近い人々が故郷に帰れずにいる現状を詳細なデータと画像資料を掲げて説明されました。福島の人々はその中から立ち上がろうとしているという話も紹介されました。
 休憩の後の第2部は、「福島から小規模下水道の情報発信」として、金山町の長谷川盛雄町長が「80m3規模の県代行事業採用、優れた省エネ技術に着目」という話に始まって、昭和村の中村英康副村長が「からむし織の里・農業集落排水事業を土壌浄化法で具現化」という話をされ、湯川村の大塚節雄村長が「道の駅あいづに国交省施設第1号として土壌浄化法を採用」した事例を紹介されました。そして最後には土壌浄化法スキルマネジャーで、技術士の木村恭彦氏が土壌浄化法の技術、建設金額、維持管理費などについて話されました。大会はこのあと「大会宣言」を採択して、滞り無く終了いたしました。
プログラム
統一テーマ「福島より小規模下水道の情報発信!!」
総合司会:全国市町村土壌浄化法連絡協議会事務局長 稲垣茂

13:30 開会の辞
全国市町村土壌浄化法連絡協議会事務局長 稲垣 茂
・歓迎のことば「下水道事業は自治体固有の事業」
「-市街地三分割方式・最終処理施設ニュースタイル完成に向けて-」
全国市町村土壌浄化法連絡協議会
会長(福島県会津坂下町町長) 齋藤 文英
13:45 基調講演
・下水道に関する最近の話題について
国土交通省水管理・国土保全局下水道部
下水道事業課町村下水道対策官 白﨑 亮
・福島の現状と未来について
福島県双葉地方町村会常務理事
(元福島県土木部長・元福島県下水道公社理事長) 秋元 正國
15:30 休  憩
福島から小規模下水道の情報発信
15:45 ・金山町(ダムの町)
「JR会津川口駅遊休地を活用した公共下水道事業」
-80m3規模を県代行事業採用・優れた省エネ技術に着目-
福島県金山町町長 長谷川 盛雄
・昭和村(からむし織の里)
「農業集落排水事業を土壌浄化法で具現化」
-うつくしい小川・きれいな生活用水を守るため集合処理地域に採用―
福島県昭和村村長 馬場 孝允
・湯川村(おいしいお米の里)
「道の駅あいづ 湯川・会津坂下に国交省施設第1号として土壌浄化法採用」
-絶景・会津磐梯山を眺めることができる景勝の地にー
福島県湯川村村長 大塚 節雄
・大玉村(安達太良山麓の美しい村)
「東日本大震災(原発事故)よる復興公営住宅整備
事業67戸を土壌浄化法で集合処理施設採用」
・土壌浄化法の下水処理場
-土壌浄化法の技術・建設金額と維持管理費用の算出-
土壌浄化法スキルマネージャー技術士 木村 恭彦
16:50 大会宣言
16:55 閉会の辞
17:00 終  了