第15回 技術研修会・担当者会議 〔平成26年11月12日~14日:東京都〕
 当協議会の第15回技術研修会と担当者会議が平成26年11月12日(水)~14日(金)に東京都豊島区池袋サンシャインシティで開催されました。
 テーマを「困ってる問題を知力で解決」とした今回は、福島県会津坂下町町長である齋藤文英会長のあいさつからはじまり、国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道事業課の堂薗洋昭課長補佐をメインスピーカーとしてお招きし、福島県会津坂下町の甲斐光威建設課課長、鹿児島県南九州市の若松仁司水道課工務係長が地方自治体の現状と問題点を報告されました。また、元(財)農村開発企画委員会常務理事の田中義朗氏、元建設省下水道部長の中本至氏が広く深い経験と学識で貴重な話をされました。
 2日、3日目は稲垣茂事務局長の総合司会でさらなる普及と発展について、討議を深めました。
 なお、共催の特定非営利法人日本土壌浄化法ネットワークのスキルマネージャー講習会をかねておりますので、担当者会議の最後に3日間参加しました方々にスキルマネージャー修了証が授与されました。

以下に3日間のプログラムを掲載いたします。

第1日目 平成26年11月12日(水) 技術研修会 
池袋サンシャインシティ
コンファレンスルーム
13:00 受付
 総合司会 全国市町村土壌浄化法連絡協議会事務局長 稲垣 茂
13:30 下水道事業や環境整備事業は自治体固有の事業
全国市町村土壌浄化法連絡協議会
会長 福島県会津坂下町町長  齋藤 文英
水道未普及地域への新たな事業展開
  -国土交通省が取り組む、未普及地域への支援対策―
国土交通省水管理・国土保全局下水道部  
下水道事業課 課長補佐  堂薗 洋昭
・~・~・~・ 休  憩 ・~・~・~・
下水道料金90円/m3で土壌浄化法の下水処理場の維持管理費費を賄う
鹿児島県南九州市水道課工務係長  若松 仁司
国土交通省・農林水産省・合併浄化槽等の事業で土壌浄化法を具体化
福島県会津坂下町建設課課長    甲斐 光威
小規模下水道は技術が重要・集落排水事業に土壌浄化法を選択した理由
元(財)農村開発企画委員会常務理事 田中 義朗
齢80 がんを克服・世界に羽ばたく土壌浄化法に期待する
元建設省下水道部長・元日本下水道事業団理事長
環境資源研究所最高顧問・俳人        中本  至
17:00 終了
17:30 交流会の開始
         場所:池袋サンシャイン58階  レストラン・クルーズクルーズ
第2日目 平成26年11月13日(木) 技術研修会
担当者会議
09:30 困っている環境問題の解決には知力が必要
○困っている問題・合併浄化槽が効率的との意見で下水道が推進できない
現状と問題点
―密集地域の下水道事業を推進するために―
・小型合併浄化槽と小規模下水道事業との項目比較(検討)
・3,000人の合併浄化槽千基と小規模下水処理場1ケ所の項目比較(検討)
・住民が望む受益者負担金と下水道料金の設定のあり方(検討)
○下水道事業や環境整備事業は自治体固有の事業として位置づけるために
現状と問題点
―国土交通省・農林水産省等補助事業の情報を収集し具体化の要望へ―
・国土交通省の下水道未普及対策と補助金の運用により事業推進(検討)
・農林水産省の機能強化に対する土壌浄化法による改善策(検討)
・小型合併浄化槽設置後の問題解決は土壌浄化法の改善(検討)
12:00  昼食 (会場にてお弁当)
・~・~・~・ 休  憩 ・~・~・~・
13:00 担当者会議開始
日本の困っている問題と新しい海外ニュース(土壌浄化法版)
○困っている問題・防災対策としてのトイレ問題解決について
・地震・台風・土砂崩れ・浸水被害などの自然災害について(検討)
・避難所におけるトイレ利用の対策とその方法について(検討)
・古民家改修プロジェクトで、無動力の施設を設置・その具体事例について
○困っている問題・流域下水道の単独公共下水道への移管の可能性について
・流域下水処理場を移管された場合の土壌浄化法による改修計画(検討)
・海外での事例をもとに、維持管理費の安価な処理方式について(検討)
・改修計画と民間の活力を生かし効率的な改造費用の捻出について(検討)
  ○海外の事例から、安価で効率の良い汚水処理技術の実現について
・インドにおける、約6億人の野外排泄について(具体策)
・ブータンにおける、個人住宅の問題解決と臭気と雑排水の処理について
・ブータンの処理場14,000m3/日への土壌浄化法による実現について
 17:00  第2日目 終 了 
第3日目 平成26年11月14日(金) 担当者会議
09:00 担当者会議(参加者による情報交換)
・補助事業の違いによる土壌浄化法の建設金額と維持管理費の算出
自治体の担当者と参加者による情報交換会
 総合司会 全国市町村土壌浄化法連絡協議会
事務局長  稲垣 茂
市町村が抱える公共事業の老朽化対策と土壌浄化法について
参加自治体の担当者による情報交換会
 グループ討議とその主なテーマ
 →参加自治体が設置している土壌浄化法の状況
 →国土交通省の水質分析費用の状況
 →国土交通省の事業で、汚泥を肥料として届けて実施その減額効果
 →農林水産省の機能強化対策と土壌浄化法における対応策
 →財政負担を軽減するために実施している項目
 →下水道への接続に関する住民へのアピール方法

      (会場よりの一般参加者による質疑応答方式採用)
11:40 土壌浄化法スキルマネージャー修了証書の授与
12:00 閉会の挨拶 
12:00 昼食 (会場にてお弁当) 解散