第14回 技術研修会・担当者会議 〔平成25年10月23日~25日:東京都〕
第14回技術研修会及び担当者会議が、7年ぶりに熊本県阿蘇郡南小国町で行われました。南小国町は、黒川温泉をはじめとして町内に散在する豊かな温泉が評判となって年間100万人もの観光客が国内外から押し寄せています。だからこそ町の環境をしっかりと整備し、守らなくてはなりません。

技術研修会は今回のホストである河津修司 町長、7月に会長に就任しました齋藤文英 福島県会津坂下町町長の挨拶からはじまり、国交省、県、町、開発者と様々な視点からの報告がなされました。
担当者会議では、中村好男 愛媛大学名誉教授の講義と実技で土壌中生物の役割を知り、みなみ浄化センターの土壌を掘り起こし、生物の観察をおこないました。最終日も熱い意見交換が行われ、得る物の多い三日間になったことと思います。


以下にプログラムを掲載いたします。
第1日目 平成25年10月23日(水) 技術研修会 
南小国町自然休養村管理センター
13:30 受付
14:00 開会の挨拶
 総合司会 全国市町村土壌浄化法連絡協議会事務局長 稲垣 茂
ようこそ南小国町へ
全国市町村土壌浄化法連絡協議会
副会長 熊本県南小国町町長  河津 修司
町が進める小規模下水道とクイックプロジェクトへの取り組み
-市街地を分割し土壌浄化法を組み合せた「ばんげ方式」の下水道事業ー
全国市町村土壌浄化法連絡協議会
会長 福島県会津坂下町町長  齋藤 文英
 下水道は必要な社会資本整備事業  
-未普及地域への支援対策-
国土交通省水管理・国土保全局下水道部  
下水道事業課 課長補佐  堂薗 洋昭
・~・~・~・ 休  憩 ・~・~・~・
熊本県における下水道事業の現状と課題
 ―接続率向上と危機管理の考え方―
熊本県土木部道路都市局 
下水環境課 審議員  小田原 真吾
 下水道事業のLCC(リバース・イノベーションで下水道の格安事業を)
-沈殿分離槽+集水型ニイミトレンチを国土交通省の補助事業へ要望―
特定非営利活動法人日本土壌浄化法ネットワーク
理事・土壌浄化システム開発者・技術士 木村 弘子
17:00 終了
18:00 交流会
第2日目 平成25年10月24日(木) 技術研修会
南小国町自然休養村管理センター
09:30 南小国町自然休養村管理センターにて研修会開始
みなみ浄化センターの概要説明
熊本県南小国町建設課水道住宅係係長 本田 圭一郎
特色・日本下水道事業団が関与した土壌浄化法の処理場
   ・第1期は平成18年から供用開始・第2期工事中
福島県会津坂下町のクイックプロジェクト露出配管の概要説明
;福島県会津坂下町上下水道班副技査 大堀 利文
土壌浄化法の長寿命化対策と農業集落排水の機能強化対策
特定非営利活動法人日本土壌浄化法ネットワーク
土壌浄化法スキルマネージャー  木村 恭彦
11:10 みなみ浄化センターの下水処理場の見学
12:00 見学終了後・解散 
担当者会議
 みなみ浄化センター
13:00 担当者会議の開会(今回は自治体の担当者以外の方でも参加できます)
土壌に生息する土壌動物と土壌浄化法に関与する土壌生物
愛媛大学名誉教授      中村 好男
土壌の分解能力調査
ちくわの掘り起こし調査を実施(現場)
調査場所(みなみ浄化センターで1ケ月前にちくわを埋設)
特定非営利活動法人日本土壌浄化法ネットワーク
土壌浄化法スキルマネージャー  木村 恭彦
  ☆当日掘り出し調査
  ☆埋設場所による比較
  ☆ブータンでの分解比較
☆冬場の調査と比較
  ☆日本各地の分解比較
  ☆土壌動物の関与
  調査方法:みなみ浄化センターに埋設したちくわを掘り起こし、その周辺の土壌を合わせて掘り出して、そこに生息する生物を捕獲する。
17:00 終  了
第3日目 平成25年10月25日(金) 担当者会議
三愛高原ホテル会議室
13:00 担当者会議の開会(今回は自治体の担当者以外の方でも参加できます)
ニイミシステム+集水型ニイミトレンチを設置した経緯と現状
 -さいたま市立少年自然の家に設置・昭和58年から稼動―
 特定非営利活動法人日本土壌浄化法ネットワーク
理事(元埼玉県大宮市下水道部長) 鎌田 浩
  市町村が抱える公共事業の老朽化対策と土壌浄化法について 
参加自治体の担当者による情報交換会
  総合司会 全国市町村土壌浄化法連絡協議会事務局長  稲垣 茂
        主なテーマ
        ・ 参加自治体が設置している土壌浄化法の状況
        ・ 国土交通省の長寿命化対策について
        ・ 農林水産省の機能強化対策について
        ・ 汚泥処理の状況と汚泥減量対策について
        ・ 財政負担を軽減するために実施している項目
        ・ 下水道への接続に関する住民へのアピール方法
        ・ 小型合併浄化槽と小規模下水道整備による財政負担の違い
        ・ その他下水道事業を推進するために行っている項目 
   下水道事業のLCC(ライフサイクルコスト)
   ―沈殿分離槽+集水型ニイミトレンチ・格安事業を具体化―
  特定非営利活動法人日本土壌浄化法ネットワーク
  理事・土壌浄化システム開発者・技術士 木村 弘子
11:00 閉会の挨拶