第14回 全国大会・通常総会 〔平成25年07月31日:東京都〕
 全国市町村土壌浄化法連絡協議会の第14回全国大会が7月31日(水)、予定通り東京ビックサイトで開催されました。東京ビックサイトでは折から、「世界に誇る技術の祭典」と銘打った『下水道展'13東京』が開催されており、(7月30日~8月2日)、会場には、全国の地方自治体関係者、下水道の専門家、技術者に混じって弁当持参の夏休み中の親子連れも目立ちました。
 第14回全国大会のメインは、一橋大学イノベーション研究所の米倉誠一郎教授の「日本におけるイノベーションと新興国マーケット」と題する講演でした。米倉教授は豊富なデータを駆使して、今後の日本の進むべき道を指し示しました。それは、戦後、成長の道をひた走りに走ってきた日本経済がここに来て大きな問題につき当ってきた。これを乗り超えるには、"イノベーション"しかない、というものでした。イノベーションとは、改革、改造という意味ですが、教授の話では、発想の転換、行動規範の変換とも受け取れるものでした。
 もうひとつのメインの講演は、国土交通省下水道課の那須基町村下水道対策官の「下水道事業におけるイノベーションの構造」と題するものでした。大型化、広域化で突き進んできた日本の下水道事業もイノベーションの時代が来た――というもので、土壌浄化法の未来にまさに合致する方向性を示されました。
 また、先のNPO法人土壌浄化法ネットワーク総会で提案されていた土壌浄化法の海外展開に向けて英語略称の審議結果が中本至委員長(元建設省下水道部長)から発表され、"Soil Power method"と"Soil Energy System"の2つが「いいで賞」として披露されました。
 なお、全国大会に先んじて、連絡協議会の総会が開かれ、竹内俊前会長の死去にともなう後任会長に齋藤文英会津坂下町町長が選任され全国大会で紹介されました。