2日目は稲垣事務局長をコーディネーターとして、2部構成で行なわれ、それぞれの立場から発言されました。 
第一部 「いまわれわれがなすべきこと」
・ 滝田 久満 財団法人福島県下水道公社 前副理事長
・ 高畑 良雄 福島県会津坂下町上下水道班上下水道担当
・ 木村 恭彦 土壌浄化法スキルマネージャー
・ 渡邉 真人 土壌浄化法スキルマネージャー
第二部
・ 和田 ひろ子 元参議院議員
・ 小林 悦郎 元福島県昭和村村長
・ 木村 弘子 技術士
◇研修会でのコメント
元参議院議員
和田ひろ子氏
大震災後の下水道のゴミの必要性、必需性を接に願っているのは、女性ではないでしょうか。是非地域の女性の声を聞かせて欲しい!
(財)福島県都市公園・緑化協会 理事長
秋元正國氏
昭和62年〜平成2年に福島県公共下水道係長として市町村下水道推進に取り組んだ時代、様々な新しい下水道のあり方を模索し、市町村の担当者と共に悩み、共に考えた日々と当時の提案の一部と土壌浄化法の信頼性について今回の参加者に理解を得たいと考えています。
日本土壌浄化法ネットワーク 副理事長
元福島県昭和村村長
小林悦郎氏

七世代先(しちせだいさき)   ―過去の上に現在があるー

3.11を私たちは、決して忘れない!いや絶対忘れてならない!光陰矢のごとしというが、月日の経つのが速い。いま、私たちの社会は激しく変動していて半年前イヤ3ヶ月前の事が、もはや「旧聞に属する」だ。そこに私などは人生後半特有の時間経過の速さが加わり、旧聞に属するものは忘却の彼方へ〜となり、あらゆる記憶もアッと言う間に風化してしまう。全く恐ろしいことだと気がつく。

大災害や原発事故に私たちは一時大騒ぎをするがやがて〜そんな事があったっけ?となる。過去の上に現在があるのだから過去を忘れては確たる未来はないことに気づくべきである。今回の被災地のど真ん中で開催する「未来に向けた安心・安全な下水道施設」をつくるための研修会にあたり、アメリカインディアンの有名な言葉を思い出す。それはどんなことも、七世代先まで考えて決めなければならないという言葉です。

大自然の中で生き続けたあの原住民たちと、私が生きた美しく、楽しかった昭和の時代を重ね合わせながら・・・・・・がんばろう東北、そして福島は絶対に負けない・・・・・・。

日本土壌浄化法ネットワーク 理事
土壌浄化システム開発者・技術士
木村弘子氏

東日本大震災の被災地を訪ねる度に、その被害の大きさに言葉を失ってしまいます。海岸に設置された下水処理場は、甚大な被害を受けています。 本復旧までには多額の事業が必要とされるだけでなく、長い期間が必要になっています。その間、何の対策もしないで、下水処理場からの放流水を流し続けるわけにはいきません。

「私達が、NPO活動として出来る事は何か」を問いながら、壊滅的な被害を受けた下水処理場が本復旧するまで、今、困っている地域の方々に、緊急に利用できる処理施設を提案しています。災害復旧は、現状復旧が原則で進められています。しかし、津波の被災地域は、全く人家も事業所もなく、今後の復興プランをつくる事さえ困難な状況になっています。

現在、生活している市街地は下水処理場から2kmも3kmも離れていますので、河川で処理区が分断された場所やマンホールポンプを設置している場所等を一つの区域として捉えて、応急復旧の施設を設置して、問題を解決できればと提案しています。又、新しい街を作る場合はその区域を対象に、地域を活かし、地形を活かし、人口密集地を活かして、小規模下水道を提案しています。