平成21年度 通常総会
第10回 全国大会
〔平成21年5月20日:東京都〕
平成21年度 通常総会開かれる
5月20日(水)、全国市町村土壌浄化法連絡協議会では、10周年記念全国大会に先立ち、21年度の通常総会を開催しました。

総会は、稲垣茂事務局長による進行のもと議案書に基づき、20年度の会務報告および決算報告、長野県小川村長 大日方茂木監事より監査報告が行われ、引き続き21年度の事業計画(案)・予算(案)等が発表されました。また、今秋に予定されている第10回技術研修会は、福島県会津坂下町および昭和村において10月8日(木)~10日(土)に開催されることが決定しました。

坂下西浄化センターが完成してから、17年間毎年行われている下水道フェスティバルは住民の方々が心待ちにし、当日は朝10時から始まり処理施設の芝生の上で、食べたり飲んだりコンサートを聴いたりできるユニークなイベントとなっています。第10回技術研修会は、全国から来られる方々にも共にこのイベントに参加していただき、土壌浄化法の処理施設を直接肌に感じて頂きたいと計画を立てています。

未曾有の景気悪化に 三浦雄一郎的チャレンジ精神 
10周年記念全国大会
 全国市町村土壌浄化法連絡協議会
事務局長  稲垣 茂
日本を代表するプロスキーヤー、登山家であり、クラーク記念国際高等学校校長でもある、三浦雄一郎先生を招請しての全国市町村土壌浄化法連絡協議会設立10周年記念全国大会が、都市センターホテル(東京・平河町)に於いて盛会に開催されたのであります。折りしも日本経済は過去に経験したこともない大不況の嵐の真っ只中あり、国民の不安はピークを迎えようとしていました。

そのような時、世界最高峰のエベレストに最高年齢で登頂を果たした、三浦雄一郎先生の今こそ変革の時代に必要な強い意志とチャレンジ精神について、学ぶことができたのであります。

昨年5月26日標高8,848メートルの頂に堂々と立って “涙が出るほどつらくてうれしい“ との名セリフを語る場面が、会場の大型スクリーンに写し出されたのであります。75歳という年齢から不可能ともいわれ、不整脈を抱えての夢の実現であり感動のシーンであります。

しかし、人生何が起こるか分かりません。三浦先生は金字塔を打ち立てた(ギネス認定)直後、自分の庭のように知り尽くした札幌市のスキー場で雪の山に乗り上げ転倒、まさかの重症は再起不能とまで医師から言われたそうであります。骨盤骨折全治三ヶ月の診断(今年2月)は、お願いしておりました今回の特別講演は完全に無理かと思っておりましたから、御家族でマネージャーを兼務されております長女の恵美里さんから『父のことだから絶対に約束は守ると思います』との返事があり、驚異の回復力によって実現したのであります。

1985年に、世界7大陸最高峰のスキー滑走を達成したことで、油断・安心という気の緩みからトレーニング不足と暴飲暴食がたたり、ウエスト約1メートルの完全なメタボになってしまったという失敗談は、身近な話として説得力満点でした。糖尿、心筋梗塞の可能性を指摘されたことに、一念発起してのエベレスト登頂を目標にし、過酷なまでのハードなトレーニングは、脂肪を次第に筋肉へと変えていった。その努力の原動力は、同じスキーヤーだった父敬三さんの百歳過ぎてなお技術向上と体力維持をし続けた姿に、大きな影響を受けたとも話されたのであります。

驚くことに、三浦先生には心に期した新たな目標があったのです。80歳でもう一度、今度は中国側からのエベレスト再登頂を公表しながら、この秋には試しに富士山に登るとのこと。夢を実現するのに年齢は関係ないと断言されたのであります。今の日本人が失いかけている何事も目標を捨てずに真剣に取り組むことの重要性、“なせば成るという根性”を持ち続けることの大切さをご指南頂いたのであります。

杖代わりにスキーのストックを突きながら全国各地を講演活動に飛び回られる姿に敬意と感動を込めた満場の拍手でお送りでき、記念すべき素晴らしい全国大会となったのであります。
 
 

 
総合司会 開会のことば
全国市町村土壌浄化法連絡協議会 全国市町村土壌浄化法連絡協議会
稲垣茂事務局長 竹内昰俊会長(福島県会津坂下町長)
   
人生すべて挑戦から 平成21年度の汚水処理施設整備
プロスキーヤー・登山家               交付金制度について
クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎氏 内閣府 地域再生事業推進室
  地域活性化推進担当室 中村雄介参事官補佐
   
下水道財政の現状と課題 下水道未普及地域の解消促進について
総務省 自治財政局地域企業経営企画室 国土交通省 都市・地域整備局下水道部
加藤智康下水道事業係長 下水道事業課 原田洋平計画調整係長
   
下水道事業の普及 日中水環境パートナーシップに基づくモデル事業
財団法人 下水道新技術推進機構 ~中国・農村地域等における分散型排水処理施設~
下水道新技術研究所 藤木修所長 環境省
   水・大気環境局 川崎正彦水環境課長
   
第4回さいたま輝き 荻野吟子賞を受賞して 内閣府よりNPO法人の認証を
土壌浄化システム開発者 木村 弘子氏               受け新たな前進を!
  NPO法人日本土壌浄化法ネットワーク
  土橋金六副理事長(元 山梨県下部町長)
 
大会宣言 閉会のことば
NPO法人日本土壌浄化法ネットワーク NPO法人日本土壌浄化法ネットワーク
濱皓三理事(元 徳島県海部町長) 小林悦郎理事(元 福島県昭和村長)
   



 全国市町村土壌浄化法連絡協議会 10周年記念全国大会の開催にあたり、埼玉県の上田清司知事よりお祝いの言葉が寄せられました。