ダイビングは意外と繊細な遊びでして、
波が高ければ船は出られない。
風向きが悪ければ行きたいポイントに入れない。
天気がよくなければ水中が明るくならない。
……などなど、気象条件によって左右されるんですね。
まあダイバーが自然に対してわがままなだけなんですけどね。
ぐずついていた日々が、梅雨明けとともにぱーっと晴れ渡って、なぜかざわついていた風もぴたりとおさまって、海が「どこからでもかかってらっしゃい！」な状態になった時。
ダイバーはふだん行けない遠くを目指します。
空は晴れたし
風もやんだし
梅雨は明けたし
船を走らせ
いけないところへ
連れてって
自分たちが、ふだんなかなか目指せないあの島へ向かっているとわかった時、船の舳先でいきなり歌い踊り出した二人組がいました。
黒島めざして
ゴゴーゴー！
黒島めざして
ゴゴーゴー！
これが、黒島ゴーゴーズ結成の瞬間でした。
そこへ潜れば
まるで別世界
魚に囲まれ
パラダイス
その日の終わり、集まった仲間たちは酒を酌み交わしながら今日の楽しかった海の話をします。
ダイビングショップが用意してくれた泡盛。ノミホーです♪
夜ともなれば
星を見ながら
泡盛が飲める
ただで ただで
ただで！
ちなみにこの日、黒島についてから自分のウェットスーツを船に積み忘れたことに気づいたダイバーがいました。
よりによって、遠くまで船を走らせたあとで。
船にあった、オーナーガイドのお古を借りて事なきを得たのですが、そんなエピソードが最初は歌詞に盛り込まれていました。
ウェットスーツを
忘れたとしても
貸してもらえる
ただで ただで
ただで！
しかし、ウェットはあくまで有料レンタルが基本。歌詞に盛り込むのは「頼んでないのに出てくるつまみ」よりまずかろう、ということで、ただで喜ぶのは泡盛だけ、という内容になりました。
ウェットスーツを貸してもらったダイバー
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