Windowsのバージョンと相違点


 去る1月30日に発売されたWindowsVista。ウインドウが立体的な3D表示になるなどWindowsXPとは大きく異なっている。しかしそのかわり、相当なマシンスペックを要求してくる。メモリは最低512MBは必要になった。WindowsXPの128MBの実に4倍である。Windows95は8MBだったから、その64倍である。ここでは、Windows95からWindowsXPまで、そして情報が集まればWindowsVistaまで、それぞれの特徴、相違点を見ていく。

Windows95

 このWindowsは、それまでのWindowsとは異なった、グラフィカルな表示や多彩な機能で、パソコン通はもちろん一般の人までを巻き込むほどの話題となった。  秋葉原では各電気店の店頭に多くの人が泊まり込みで並び、異常な熱気に包まれた。そして午前0時の発売とともに一斉に沸き上がった。その時の熱狂ぶりは、後に「Windows95の時のお祭り騒ぎ」と言われるようになるほどだった。  Windows95は、パソコン界に大きな変革をもたらし、その後のWindowsの基礎となり、WindowsXPが登場するまでは、ウインドウの形や、アイコンなどの基本システムに大きな変更は行われなかった。それだけ当時としては進んでいたのである。  Windows95時代の後半には、OSR2というバージョンが登場した。OSR2は、ファイルシステム(ハードディスクのフォーマット形式)を、これまでのFAT16に加えて新しいファイルシステムであるFAT32もサポートしていたのである。このFAT32というファイルシステムは、後にWindowsXPが登場するまで使われたのである。しかし登場した段階ではFAT32に対応していないソフトも多く、Windows98の登場までは広く使われなかった。現在Microsoftからのサポートは終了している。

Windows98

 このWindowsは、Windows95のように、それまでのものと大きく変わったというわけではない。どちらかといえば、Windows95とさほど変わらないOSだった。ただ細かい点では確実に進歩しており、ウインドウ上部の部分がグラデーションになったり、ウインドウの左側の部分に開いているフォルダなどの情報を表示するようになるなどの変化も見られる。  Windows98も、時間が経つとWindows98SEというバージョンが登場した。これはWindows95のOSR2のような基本が全く同じものではないが、SEはSecondEditionの略だから、やはり大きな変更はない。実際使ってみても、何が違うか全くわからない。ただ、今現在、Windows98には対応していないがWindows98SEには対応しているというソフトや機器も多く、もしかしたら内部に違いがあるのかもしれない。だが、もう1度言うが、表面上は何も変わったようには見えない。現在Microsoftからのサポートは終了している。

WindowsMe/Windows2000

 このWindowsも、Windows95の延長線上の部類に入る。やはり基本に違いはあまりないのだ。MeはMileniumEditionの略、2000はそのまま2000と、読んで字のごとく2000年に登場したWindowsだ。WindowsMeは普通の家庭用のWindows、Windows2000はWindowsNT(サーバー用のWindows)の後継である。  細かい点ではWindows98より進化しているのだろうが、やはり使った限りでは大きな違いは分からない。ただ、Windows2000は、操作方法の解説書でもWindowsXPとひとくくりにされることが多いから、構造はWindowsXPと似ている。しかしウインドウは従来と同じである。  WindowsMeで有名なのは、動作が不安定ということだ。これまでのWindowsが比較的安定していたのに対して(機種によってはかなり不安定だったが)、WindowsMeはフリーズが多く、また、一定の期間ごとに不調になったり元に戻ったりするパソコンもあったぐらいだ。とにかく不安定だったので、テレビでも取り上げられるほどだった。そのためこれまでのWindowsと比べるとあまり売れなかった(ただ新しいのは確かなので、残っている台数でいうと多い)。会社や学校では、2000年を機にパソコンを買い替えるところもあったが、導入したところからはあまり評判がよくなかった。現在Microsoftからのサポートは終了している。

WindowsXP

 このWindowsは全く新しいWindowsだ。今までのイメージを完全に払拭した。ウインドウの形、アイコン、全てにおいてこれまでと全く違ったものになった。Windowsのロゴも、窓が4つというイメージを残しつつも斬新なものとなった。  このWindowsから、新たにNTFSというファイルシステムがサポートされた。Windows95のOSR2でFAT32が登場してから久しぶりの新ファイルシステム登場である。このときはWindows95のOSR2の時と異なり、対応していないソフトはほとんどなく、また昔のソフトをインストールしても不調が起きることはほとんどなかった(NTFSのせいかどうかは分からないがうまく動かないソフトもある)。  ウインドウの形状は大きく変わった。あらゆる四角の角が丸くなり、やさしい印象を与える。ウインドウの右端には、今までより多くの情報が表示されるようになり、新しいフォルダの作成やファイルのコピー、移動、削除、さらには写真のオンラインプリント注文までできるようになっている。  またアカウントの選択・作成も簡単になった。今まではログオンの画面でアカウント名を入力しなければならなかったが、WindowsXPではログオン画面の代わりに「ようこそ」画面が表示され、表示されているアカウントの中から使うものをクリックするだけでよくなった。またコントロールパネルに「ユーザーアカウント」という項目が追加され、そこから簡単にアカウントを作成できるようになった。「ようこそ」画面で表示されるアカウントには個別に画像が設定されており、「ユーザーアカウント」から変更できる。用意されている画像のほかに自分で好きな画像を設定することもできる。  コントロールパネルは、コントロールパネル内のアイコンをダブルクリックする方式から、自分のやりたいことをクリックしていくとその設定に到着するという、ユーザーにやさしいものになった(確かに、サウンドとオーディオデバイスなんて書かれたって、初心者には何のことやら分からなかった)。  これだけ違うものになると、今までのWindowsを使ってきた人の中には使いにくいと言う人もいる。そのため、ウインドウを今までのバージョンと同じ形状に変更できるようになっている。これは設定一つで、再起動せずに変更できるので、使いにくいと思ったらすぐ変更できる。またコントロールパネルも今までのアイコンをダブルクリックする方式に変更できる。これはクリック一つで変更できるからさらに便利だ。しかしその機能はあまり使われておらず、今までのWindowsを使っていた人たちとってこの大きな変更はむしろ歓迎だったようだ。  インターネットを通したウイルスや不正アクセスの被害がより深刻になってきたとき、MicrosoftはWindowsXPSP2を発表した。SP2はServicePack2の略で、セキュリティがより強化され、コントロールパネルには「セキュリティセンター」という項目が新たに追加された。この「セキュリティセンター」は、Windowsファイアウォールを備え、また自動更新やウイルス対策ソフトの状態を常に監視し、不備があればバルーン(タスクバー右側の部分から出る吹き出し)で警告するのだ。しかしウイルス対策ソフトの定義ファイルは最新でもバージョンが古かったり、購読期限が切れた(お金を払わないと更新できない)状態だったりすると警告してくるので、やりすぎという感があった。ほかにも、インターネット上から何かダウンロードしようとしてもいちいち「絶対安全ではありません」というダイアログを出してきたり、ポップアップウインドウ(ページを開くと出てくる小さい別ウインドウ)をすべてブロックして情報が見れなかったりと、必要以上に警戒しているようだった。  SP2はMicrosoftのホームページから無料でダウンロードできる。やりすぎとは言っても、入れておかないと非常に危険なので(ウイルスの侵入を許しているのと同じ状態。もってけドロボーという感じ)、まだ入れていない人はぜひ入れてほしい。また時期は不明だが、SP3も登場する予定だ。現在Microsoftのサポート中。

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