中国城市探訪

 (19) 10元で乗れる新幹線・上海金山鉄路
中国国旗 
Shanghai・Jinshan/ China
 
撮影: 2011~2013, 制作: 2017/2

10元(150~200円)で乗れる新幹線をご紹介します。上海南站と金山区の金山衛を結ぶ城際列車(近郊鉄道)、金山鉄路です。元々は1日に数本しか走らない国鉄のローカル線でしたが、上海市が地下鉄22号線と位置づけて改修し、2012年9月に開業しました。
何と、8両編成の新幹線が160km/hのスピードで走っています。

 
上海金山鉄路, 車墩 2013/3/26

地図の場所、縮尺は自由に変更できます。


  Google Mapsの上に、上海金山鉄路の路線図を赤色で書き込みました。 緑色は国鉄線です。
地図の右上が上海市内中心部で、東支那海に面した金山衛まで55 kmの道程です。このうち、上海南~新橋(Xinqiao)は国鉄滬昆線を走ります。また、芦潮港から来る浦東鉄路が金山鉄路に乗り入れています。
金山鉄路は上海金山鉄路発展有限公司が経営していますが、運行は国鉄に委託しています。



中国の国鉄に乗るには、身分証明書の提示が必要で、切符には名前が印刷されます。しかし金山鉄路は無記名式なので、誰でも簡単に切符を購入できます。
上海南から終点の金山衛まで、運賃は10元です。列車番号が指定されていますが、座席はすべて自由席です。
途中駅までならもっと安く乗れます。隣の駅、春申(Chunshen)までは3元、亭林(Tinglin)までは6元です。

  Shanghai South Railway Station

金山鉄路は国鉄の上海南站から出発します。駅舎はスタジアムのように見えますが、亭(あずまや)を模して造られているとのことです。
新幹線の虹橋駅が出来てからは混雑が少し緩和されましたが、今も杭州を経由して南へ向かう長距離列車の始発駅として賑わっています。
金山鉄路は地下1階、左奥に乗り場があります。

(2012/12/22)
 

切符売り場には自販機が並んでいます。上海南から終点の金山衛まで、直達車(ノンストップ便)で32分、站站停(各駅停車)で丁度1時間です。毎時ほぼ3本が運転されています。

 
  金山鉄路の待合室です。元々通路だったところを仕切って、椅子を並べただけの造りです。列車が入って来るまで、乗客はここで待機します。
  10番ホームに金山鉄路の新幹線車両が停車しています。 上海南站にある6面のホームのうち、南側の10番と11番が金山鉄路に割り当てられています。
車輛はCRH2A型、日本の川崎重工が開発したJR東日本のE2系1000番代のコピーです。

※川崎重工が中国へ輸出したのは3編成のみで、以後の編成は青島の四方機車車輌で製造されています。

  たまたま隣のホームに、滬昆線の上り夜行列車が入ってきました。 16両ほどの長大編成を東風4D型のディーゼル機関車が牽引しています。余談ですが、この機関車は最高速度170km/hの高速タイプです。
  Xinzhuang

莘庄を通過する金山鉄路です。国鉄線の古いホームが残っていますが、使われていません。計画ではここを改良して金山鉄路の駅が出来る予定ですが、今のところ未開業です。


(2013/3/26)
  Chedun

車墩駅を発車する各駅停車便です。中央にノンストップ便が通過する直線の線路があります。
  Chedun~Yexie

車墩の南、叶榭(葉榭)との間で、線路が見渡せる歩道橋を見つけました。菜の花が満開です。冒頭の写真もここで撮影しました。

※「叶(ye)」は「葉」の簡体字です。
 
     

金山鉄路2等車の車内です。座席は2列+3列の配置です。写真は終点で係員が座席の向きを変えているところです。
 
ゆったりとした座席の1等車も連結されています。切符の発売はすべて2等ですが、自由に乗ることが出来ます。

こちらは食堂車です。食堂は営業してませんが、車内販売があります。テーブル席は自由に使えるので、人気があります。
  1,2等合造車です。奥が2等座席で、手前の左側にコンパートメントになった1等個室が付いています。
 
金山鉄路列車編成表                   
←上海南 ZE2 01  ZE2 02  ZE2 03  ZE2 04  ZE2 05  ZE2 06  ZE2 07  ZE2 00  金山衛→ 
  2等車  2等車  1,2等車 2等車  食堂車  2等車  1等車  2等車   
 定員  55  100   59  100   71  100   51   64   
                   
  沿線の風景です。3月の後半には辺り一面、菜の花畑が続きます。
金山には、水郷の景色が美しい枫泾(楓涇)古鎮、中国農民画村、金山嘴漁村など、見どころも豊富です。夏には城市沙難のビーチで海水浴が出来ます。

  Jinshanwei

金山衛の終点近くです。スモッグの中を、上海南からの直達車がやって来ました。場所は良かったのですが天気が悪く、写真としてはいまいちでした。


(2012/12/22)
  終点の金山衛を出発する上り列車です。駅の近くに撮影に適した陸橋があり、お立ち台になっています。こんなに手軽に撮影出来るとは、日本ではちょっと考えられません。
 
  金山衛の駅舎です。とてつもなく巨大な建物に圧倒されます。 駅前には多くのバスが待機しています。

 
金山衛の改札口です。自動改札機に切符を通します。
尚、上海交通カードも使えますので、切符を買わなくても乗車できます。まさに地下鉄に乗る感覚です。
 
  金山衛のホームです。
わずか10元で、たっぷりと新幹線の旅が満喫できました。最高速度も160km/hに制限されていますので、乗っていても安心、安全です。上海からの日帰り小旅行に、お勧めの穴場です。
 


References:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E8%BB%8C%E9%81
%93%E4%BA%A4%E9%80%9A22%E5%8F%B7%E7%B7%9A

https://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E8%B0%90%E5%8F%B7CRH2%E
5%9E%8B%E7%94%B5%E5%8A%9B%E5%8A%A8%E8%BD%A6%E7%BB%84


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