市電のある風景・岡 山

 (10) たま電車とワイン電車
日本国旗
 
撮影: 2015/10, 制作: 2018/6

岡山では毎年秋になると、金曜日の夜に「MOMO de ワイン電車」が運行されます。超低床連接車MOMOの車内でワインを楽しむイベントです。2015年に、大学時代の鉄研OB仲間と乗車する機会を得ました。併せて、たま電車にも乗ることが出来ました。

岡山電気軌道中納言TAMA
"TAMA", Okayama Electric Tramway,   Chunagon, Oct.-2015


岡山電気軌道中納言小橋女学生   7202 at Kobashi

岡山へ来たら立ち寄りたくなる場所、小橋で学校帰りの生徒さんに出会いました。この風景はいつ見ても良いですね。電車で通学した楽しい思い出が、きっといつまでも心に残ることでしょう。

(2015/10/30)
岡山電気軌道小橋TAMA   7001, TAMA at Kobashi

小橋の駅前方面乗り場で待っていたら、幸運にもたま電車がたまたまやってきました。
撤退を表明した南海電鉄貴志川線の支援を岡山電気軌道が引き受けて、2006年に和歌山電鐵が発足、地域の足が守られました。そのシンボルとなったのが、スーパー駅長の「たま」です。その縁で、岡山にも「たま」を描いた電車が走っています。たまは35匹います。

岡山電気軌道TAMA車内   My Favorite Picture

たま電車の車内です。ちょうど座席が学校帰りの高校生で埋まっていました。照明は蛍光灯ですが、暖かみのある雰囲気の作品に仕上がりました。
 
岡山電気軌道TAMA車内  

たま電車、7001号の運転台です。三菱電機製の直接制御式コントローラKR-8が、永年の使用に耐えて鈍い光を放っています。

※実は7001号は2代目のたま電車です。2009年に登場した初代たま電車は、7101号が勤めました。
岡山電気軌道TAMA車内
たま電車には、天井にもたまが描かれています。
  岡山電気軌道TAMA猫耳
7001号には、初代にはなかった猫耳が付いています。
和歌山電鉄TAMA
【参考】Wakayama Electric Railway
岡電が支援している和歌山電鐵のたま電車、2705号です。
2009/3に登場しました。前面にヒゲがあります。

  和歌山電鉄TAMA
同じく和歌山のたま電車、2275号の車内です。隅々に至るまで、たま駅長のイラストで埋め尽くされ、そのこだわりに圧倒されます。 (2009/4/24, 和歌山駅)

岡山電気軌道岡山駅前ワイン電車  

Wine Tram at Okayama Station

ここからはお目当てのワイン電車です。夕方18:30に岡山駅前を出発し、約2時間かけて市内を巡ります。秋もたけなわ、もうすっかり日が暮れました。

(2015/10/30)
岡山電気軌道岡山駅前ワイン電車   出発前に係員が入念に準備をしています。
行き先に「貸切ワイン電車」が表示されました。LEDの表示器はあまり感心しませんが、このようなイベントにはすぐ対応でき、特に夜間はくっきりと見えます。

 
岡山電気軌道岡山駅前ワイン電車   今日のワイン電車はMOMOの第1編成、9201号でした。間接照明のスポットライトが、酒場電車の雰囲気を盛り上げています。

※出入口天井にある円形のつかまり棒は、MOMO(1)の特徴です。MOMO2ではデザインが変わっています。
 
岡山電気軌道岡山駅前ワイン電車   車内では、出発前の準備が続けられています。乗客もそろそろ集まって来ました。
岡山電気軌道ワイン電車車内   出入口の前に配膳用のテーブルが置かれ、ステンレスのバケツの中でワインが冷えています。いよいよ出発です。
岡山電気軌道ワイン電車車内   各地から参集した大学時代の旧友に再会しました。小生以外のメンバーは、有名な津島軽便堂写真館の館長さんとその常連のNさん、中国ナローの鬼・ニイハオ小火車の一路順風!さん、そして鉄道模型の権威で食通のGさんです。
 
岡山電気軌道ワイン電車車内  

ワイン電車が出発して、グラスを傾けています。城下の近くで、津島軽便堂さんに撮影をお願いしました。背景に表町の商店街が来るようにシャッターを押して下さいました。さすがですね。

岡山電気軌道ワイン電車東山車庫   Wine Tram at Higashiyama Yard

ワイン電車は東山本線を走り、終点を越えて東山車庫に入ります。ここでしばらく休憩です。

 岡山電気軌道MOMO2東山車庫   真っ暗な車庫の中に、旧日光のくろと、MOMO2 が休んでいました。このようなイベントに参加しない限り、なかなか見られない光景です。
岡山電気軌道MOMO車内   MOMOの運転台にも座ることが出来ました。たま電車とはまったく異なる近代的な造りですが、計器やスイッチ類が思ったより小さい印象を受けました。
 
岡山電気軌道ワイン電車東山車庫   これから岡山駅前へ向かいます。車内では 酒盛りが続きます。
岡山電気軌道ワイン電車岡山駅前

岡山駅前に戻ってきたワイン電車です。ここでもう一度休憩したのち、さらに清輝橋線を往復します。


  
岡山電気軌道ワイン電車車内   車内ではギターの生演奏があり、参加者一同半世紀前の青春ソングを歌って大いに盛り上がりました♪。
木製の椅子なので多少の振動がありますが、心地よい揺れに身を任せ、岡山の夜が静かに更けていきます。
 

References:
https://www.wakayama-dentetsu.co.jp/2009/04/30/%E3%80%8C%E3%81%9F%
E3%81%BE%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E3%80%8D%E5%B2%A1%E5%B1%B
1%E3%81%AB%E7%8F%BE%E3%82%8B%EF%BC%81/
https://love-wine.jp/wineevent/okayama/okayamakido-winetrain/

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