(8) 芭石鉄道 その3 |
四川省犍為県 / 中国 |
撮影: 2013/3, 制作: 2015/7 |
芭石鉄道の3回目です。芭溝と終点の黄村井をご紹介します。 |
Bagou Jiayang Narrow Gauge Steam Train (Bashi railway, Sichuan province) 終点の1つ手前の芭溝駅です。下り列車が黄村井へ向けて出発していきます。07号機の汽笛が、回りの山々に響き渡っています。 |
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左手に煉瓦造りの古めかしい建物を見ながら、路地のようなところを列車が進行します。 |
上掲と同じ場所で、上り列車を撮影しました。 |
四川省の南に位置するこの地方は温暖な気候です。芭蕉の木など南国の植物も茂っています。 |
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次にやって来た列車は、茶色い車体の観光列車でした。機関車には、「中国国家砿山公园」のヘッドマークが付いていました。 |
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芭溝を出発する上り列車を、駅の北側にあるトンネルの上から俯瞰しました。右のディーゼル機関車は蒸気機関車を置き換える目的で購入しましたが、線路の状態が悪くて使えないまま放置されています。 |
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芭溝の町には、建設に関与した英国関連の建築物が多数残されています。これはその1つ、英国式の住宅です。ほかに教会、映画館などを含む街並が保存されています。 |
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ここは1950年代に建てられた苏联(ソ連)式建物で、炭鉱の本部が置かれていましたが、現在は砿山博物館になっています。訪問した時は開館準備中で、免費で見学することができました。 |
内部に展示されていた炭鉱の歴史を示すパネルです。元々この炭鉱は河南省にありましたが、1937年の支那事変(抗日戦争)によって湖南省へ、さらに現在の四川省へと、設備ごと移動したことが書かれています。 |
展示室の様子です。竪坑櫓や構内軌道のしくみが、実物や模型を使って詳しく解説されています。 |
Huangcunjing 芭溝から黄村井まで歩き、終点の近くで下り列車を撮影しました。 |
14号機が、終点の黄村井で入れ換え作業をしています。 |
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黄村井は、炭鉱の1号井があったところです。竪坑櫓や坑道が保存されていて、内部を見学することができます。 壁に有名なスローガン「工業は大慶に学べ」が描かれています。 |
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そう言えば、駅前にはこんな建物もありました。1960年代で時間が止まったままのような感覚です。 ※文字の上段にある「列宁」は、"レーニン"と読みます。 |
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黄村井の構内で遊ぶ子供達です。炭鉱は閉山になりましたが、この村には今も大勢の人達が生活しています。 この村でも屋外での麻雀が盛んでした。失礼して手の内を見せて貰いました。 ↓ |
手前の人は、一四萬, 五八萬, 八筒の一向聴です。しかし下家が八筒をポンしてますのでので、このままではアガリの目は絶望的です。勝負に出るなら、九筒を切って一気通貫を狙いたいところです。見たところ筒子が恐ろしく高い場なので、果たして通るでしょうか? 「芭石鉄道の巻」はこれにておしまいです。 |
謝辞: 芭石鉄道を訪問するに当たり、中国ナローの鬼・一路順風!氏にひとかたならぬお世話になりました。多謝!! |
References: http://baike.baidu.com/view/1396290.htm http://www.sy-country.co.uk/ 張 祥 「嘉阳小火车」 吉林摄影出版社 2012年 |