あんな苦しい想いをしてたのに、今はあなたの横顔を見てるのが幸せ。
どうしようもないくらいに想いがあふれてくる。
本当は、側にいられるだけで良かったのかもしれないのに・・・・・・。
「ん?どうした、花」
「え?」
「俺の顔をじっとみて、何か変か?」
「へっ変じゃくて、その、素敵だというか・・・・あっちっ違うんですっ」
「んん?」
あー違うってのも何か失礼のような。
うう、凄く混乱してきた。
「こうして、ゆっくりお前と散歩するのもいいもんだな」
「はい・・・・玄徳さん、最近忙しいみたいだったからちょっと寂しいなって
思ってたんですけど、まさか玄徳さんの方から散歩に誘ってくれるなんて・・・
凄く嬉しいです」
「なかなか、時間が取れなくて悪かった、だが俺は花の事をずっと考えてたよ」
「え!!」
玄徳さんって、たまに平気で恥ずかしい事言うから困る。
でも、嬉しい。
ふいに、玄徳さんの手が私の頭に触れる。
「!!!」
「そのまま、じっとしてくれ」
「げっ玄徳さん1?」
「よし、取れた、葉っぱが付いてたみたいだ」
葉っぱ?そっか、さっき風が吹いたから飛んできたのかな。
ちょっと、ドキっとしちゃった。
「ありがとうございます・・・・」
「花、手いいか?手を繋ぎたいんだ、ここの所触れてないから活力が湧かない」
「はい」
そっと、手を重ねると玄徳さんが強く握り返してくれる。
大きな手、安心できる手。
時々頭を撫でてくれた手。
今は、私を一人の女性として見てくれてるからそれはないけれど。
たまに、それをせがむのも良いかもしれない。
玄徳さんの優しさにいつも癒されてんだ私、そしてルート切ない!2010年,4,14
安らぎの一時