君の笑顔が見たい

「コホッコホッ・・・少し、破魂刀を使いすぎたか」



今はまだ、倒れるわけにはいかない・・・。
千尋・・・君が中つ国の王になるまでは。



そう言えば、久しく君の笑顔を見ていないな。
最近は心配顔ばかりだ。
俺の事を気にけてくれるのは、嬉しいが・・・。


「ふぅ・・・少しおさまったか」


「忍人さん!やっと見つけた!」


「!千尋・・・」


またあの顔だ、今はそんな顔を見たいわけじゃない。
どうしたら、君は俺に笑顔を見せてくれる?


「もう、凄く捜しましたよ!船にもいないから心配しました!」


「・・・君はいつも俺を捜しているな」


「だっだって私・・・」


「分かっている、君の言いたい事は・・・破魂刀の事だろう」


「それもありますけど・・・その」


ほら、またその顔だ。
俯いて、俺に何か言いそうで言えないでいる君。
そんな千尋が俺は少し腹立たしく感じる。


「千尋・・・」


「えっ!?」


俺は千尋の頬に優しく触れた、君は凄く驚いている。
俺がこんな行動に出るとは意外だったようで、動揺している。
だが、君の笑顔を見るためには大胆でもかまわない。


そっと、千尋の額に口付けて声を低くしながら


「頼みがある、俺に君の笑顔を見せてくれないか・・・」


「おっ忍人さん!!?」


「・・・ダメだろうか?」


「だっダメじゃない・・・です・・・私の笑顔でよければ」


君は少し真っ赤になりながら、俺に最高の笑顔を見せてくれた。

きっと忘れないだろう、出来れば君の王の晴れ姿も見れれば良い・・・。



急にネタがおりてきたので、サクサクっと書いて見ました。
やはり、忍人さんが1番好きです、忍千が最高。2008,12,11