側に居すぎて気付かない。
近くて遠い距離感。
気付きそうで気付かない心。
奥に隠れてる淡い感情。
二人がそれに気付くのはいつの事だろう。
でも、壊したくない関係もある。
「やっと終わった・・・日直で遅くなっちゃった」
「・・・・・・理一郎、もう先に帰っちゃったな?」
いつもの見慣れた靴箱でため息一つ。
学校の校門に足早に駆け出す自分の足音。
期待は半分、でも彼の事だからきっと・・・・・・・。
見慣れた影がゆらゆらと夕日のせいで揺れている。
「理一郎っごめんね、遅くなって」
「・・・・別に、そんなに待ってないし・・・・日直だったんだから仕方ない」
「それに・・・・お前が一緒に帰ろうって言ったんだし約束は守れよ」
「!うん、そうだね・・・・でも、どうしてそっぽ向いてるの?」
「・・・・向いてない」
「向いてるよ」
「向いてーーーー・・・・はぁどうでもいいだろ、さっさと帰るぞ」
「あっ待ってってば!置いてかないでよっ」
いつもの風景、変わらない日常。
ずっと、変わらないよね?
もし、何が起きても何を失っても、この大切な時間が続いてくれればいい。
私は、そっと理一郎の手に触れた。
2010,11,14 久々のフライングでいろいろ間違ってるかも。
楽しみすぎてウズウズしてつい書いてしまった、理一郎×撫子です。
CLOCK ZEROフライング小話