「ピクシス家とドルファン王家」







 さてこの「みつめてナイト」というゲームの中にはピクシス家という旧家が存在します。

もっともプレイヤーになじみが深いのは病弱な眼鏡っ子セーラでしょう。

この家を中心にみつナイの世界を考えると実に広がっていくことに私は気づきました。

そこでここでは自分の妄想をめいいっぱい膨らませようと思います。



 ゲーム中でも描かれていますがセーラの家はピクシス家の分家であることが分かります。

そしてセーラの兄が家を出たこと、祖父が大の外国人嫌いであることも。

 まずはこのセーラの祖父から考察しようと思います。

このセーラの祖父、この人物は明らかに話内にてピクシス卿と呼称される人物と見なして構わないとおもわれます。

理由はセーラの台詞にあった「おじいさまは滅多にこの屋敷にはこない」といった意味あいの言葉からです。

すなわちセーラの祖父は同居していないということです。

すでに両親もいない(はっきり描かれていたかは不明、ただ確実と思われる)にたった一人の兄も出奔。

それなのに孫娘を一人おいて屋敷を出るというのは考えられませんよね。

だからこの点については問題ないと思います。



 今度はそのピクシス卿に焦点を合わせようと思います。

さてピクシス卿には何人も子供がいたのでしょうか。

まずはセーラの父もしくは母、ドルファン王ドュランの王妃、そして本家の跡取り。

すくなくともこの3人はいると推測されます。

さてセーラの父もしくは母と書きましたがここではおそらく父、つまりピクシス卿の息子(おそらく長男)でしょう。

娘であったらピクシスの家名を名乗っているとは思えませんからね。

では何故長男と推測される人物が分家なのでしょうか。

長男が後を継ぐという考え方は平和な時代でのこと。

それ以外には原則的にはもっとも優れた人物が跡取りです。

セーラ、および屋敷の使用人の態度から推測するとセーラの両親はきわめて善良であったように見受けられます。

そんな人物に老練というか政治を影から操るようなピクシス卿が後を受け継がせるでしょうか。

答えは否です。

善人は良い政治家にはなれない、これは過去の歴史が証明しています。

そんなわけで政治家には向かない長男には捨てぶちを与え、次男以降の男子に望みを託したと考えます。




  さてこれからはドルファン王家にも焦点を合わせていきたいと思います。

さてプリシラのエンティングをご覧の方はご存じのはずですが彼女はデュラン国王夫妻の娘ではありません。

プリシラが旧家の老人と嫌っているピクシス卿が連れててきたとされていますよね。

まず私はここで大きな疑問を抱きました。

外国人をあれほど嫌うピクシス卿のこと、当然のことですが身分や血縁にもうるさいはず。

それなのにプリシラを連れてきたということは彼女に王家の血が流れていたということなのでは?

それほど王家の力が強くないドルファンの事、なんどとなく政略結婚を行ったに違いありません。

つまり旧家の人間にも王家の血が流れています。

ここから導き出した結論、それは
プリシラの父親はピクシス卿ではというものです。

これならばプリシラがピクシス卿を嫌い、そして王妃との関係が今ひとつなのも納得できませんか。

王妃としてみれば父親が愛人(年齢差から多分そう)に生ませた子を自分に押しつけるなんてという気持ちから例え妹だとしても可愛がる気持ちにはなりそうもありませんよね。

 この考えだとあるもう一つのこともしっくりくるんです。

それはプリシラとセーラの兄、カルノーの破局です。

誰がどうみてもドルファン王家はプリシラ・もしくはその夫が国王になります。

そんなおいしい状況をピクシス卿が見過ごすはずはありません。

しかるに二人の仲はそのピクシス卿に裂かれた模様。

これはカルノーの言葉からの推測ですが。

これは一体何故?

これもプリシラの父親がピクシス卿ならば簡単に説明がつきます。

古来より近親結婚は幾多もの宗教で戒められていました。

保守派という存在は宗教に関してもうるさいことが多いこともまた事実。

すなわち叔母と甥の結婚は3親等内という日本の法律でも認めていない関係。

これでピクシス卿は反対したのでしょう。

もちろんカルノーとて理由を聞かねば引き下がれないはず。

そこでピクシス卿から真実を聞かされ絶望し憤ったカルノーは家を出奔、

テロリストへの道を歩み始めたのだった。(ジャンジャン)





あとがき
 この考察はいかがだったでしょうか?

すごくドロドロで隠された真実ぽくっておもしろいでしょう。

頭のなかで考えた全てのことを書ききったとはいえない出来映えですのでいまいちの感もありますが趣旨は大体同じ。

これは私の妄想ですが本当にそうだったらピクシス卿ってすごくいやな奴でしょうね。

それではこの辺で失礼します。


平成12年10月11日水曜日
平成13年10月13日土曜日改訂




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