色々と議論の対象になりましたがインド洋にイージス艦『きりしま(霧島と書きたくなる)』が派遣されましたね。
個人的には「いや〜、良かった良かった。これで日本も悪しき呪縛の一つから抜け出せた」と思っているんですが
にしてもこの手の問題は相変わらず馬鹿馬鹿しい議論の対象になりますね。
自衛隊が初めてPKOで出張ったカンボジア。ここでの機関銃騒動を思い出させてくれましたよ。
というのはイージス艦のとらえかた。
確かにイージス艦は未だアメリカと日本しか(スペインが建造中)な高性能艦なのは認めますよ。
しかし所詮巡航ミサイルトマホークを積んでいない、ただの護衛艦なんですよ。
日本じゃ空母がないので最強艦みたいな扱いですが実際は防空巡洋艦みたいなんです。
そんなたいそうな存在ではありません。
搭載している武器は速射砲とCIWS、対空用のシーズパローに対艦用のハープンに対潜用のアスロックに短魚雷だけ。
それなのにまるでイージス艦を一隻派遣するだけでミリタリーバランスが崩れる、まるで核兵器のような感じ。
議論するならもっと勉強してからやれと私は言いたい。
そもそもなぜに日本がイージス艦を派遣するのか。
それはひとえに日米軍事条約(安保のこと)の強化のためです。
例を挙げるならその昔第一次世界大戦当時。
日本は英国と日英同盟組んでいる関係で、英国から金剛級巡洋戦艦の派遣を頼まれました。
この金剛級は14インチ主砲を搭載し、30ノットオーバーという当時としては超高性能戦艦だったわけです。
ところが当時の政府はこの要求を拒否、旧式な海防艦と駆逐艦を派遣しただけ。
日露戦争の時には英国はかなり日本に援助したのに、肝心の時には助けてくれない日本。
結果、WW1後には日英同盟は解消され、その後のことは歴史通りなわけですが、この時日本がケチらず巡洋戦艦を
ちゃんと派遣していたらその後の歴史は大きく変わっていたかもしれません。
つまり私が言いたいのは同盟関係は大事にすべきということです。
正直言ってアメリカが「イージス艦一隻寄こせや」と言ってきたのなら二隻ぐらい派遣する気構えでないとね。
いざ有事!って時にどれくらいアメリカが当てに出来るか…。
正直言ってはなはだ怪しいですがそれでも出来ることはやっておくべきであると思います。
ちなみにイージス艦派遣反対勢力を黙らすのに「イージス艦は新しいのでエアコンの性能が良いんです」
この論法だけはやめて欲しかった。
すなおに何かが起こったとき、最新鋭で隊員の命が守られる。
そう言い切って、派遣決定して欲しかったですね。