「まず貼る一番」〜沖電気のセラックα使用感






まずはこちらの沖電気のページをご覧になってください。

「ハサミで切れるやわらかシールの放熱材を開発」沖電気TOPページ

これが親和産業で取り扱われている「まず貼る一番」そのもの、セラックα(セラミックαではありません)です。

実はこの商品、発売前に秋葉原のショップ「CUSTOM」にて店員さんとメーカーの人?が話しているのを聞き及びまして

(2003年11月18日付けのがらくた日記を参照のこと)、非常に興味を持ったわけです。

そんなわけで注目していたこの製品はそれからおよそ一ヶ月後の2003年12月半ばに発売されました。

ですので翌年の2004年1月6日、秋葉原へ行った私はあちこちのショップでこの製品が並んでいるのを見、購入しようと

値段をチェックしたところ親和産業取扱品(100mm×150mm×03mm)でだいたい1200円前後しました。

しかしこのサイズだとせいぜい3.5インチサイズで正直言って物足りません。

そこで「でかいサイズが欲しい」と言っていたCUSTOMさんに行ったところA4サイズ(300mm×200mm×0.3mm)が3980円で

売っていたので購入したのでした(スリートップ2号店さんでは同サイズパッケージ無しが2980円で売られてました)。

まあそんなわけで購入した「まず貼る一番」、思いつく限りの場所に貼ってみました。

(1)VGAクーラー編
「こわしても良いかな?」なVGAとしてGeForce2 Proのヒートシンクを撤去、「まず貼る一番」を貼って動作させてみました。

初期状態 VGAクーラーを外したところ 「まず貼る一番」を貼ったところ


本当にファンごとヒートシンクを引っぱがし、「まず貼る一番」を貼っただけ。

この状態で何の支障もなくPCは起動しました。

そこでインストールしなくても動くゆめりあベンチを走らせたところ無事一週です。

しかしこれだけでは安心は出来ませんので「ゆめりあベンチ」を走らせたままお出かけ。

二時間半後に帰りましたが相変わらずベンチマークは動作中ということで、最近のCPU顔負けの発熱するVGAはともかく、

ほどほどの発熱VGAカードでしたらわざわざヒートシンクなんか買わなくても大丈夫みたいです。


※2006/02/07
 上記の改造をほどこしたGeForce2Proは一年半あまり稼働し続け無事現役引退。

 結構効果有ったみたいですね。

(2)CPUクーラー編
余っているM/BBIOSTAR M7NCGDuron650MHzを搭載、上の「GeForce2 Pro」ファンレスで使用した「まず貼る一番」

をコアに直接貼ってPCを起動してみました。

  

その結果はBIOSまでは普通に立ち上がります。しかしWindowsの起動中にシャットダウンということでこれはOUTみたい。

Duron650MHzの最大消費電力は29.4W……もっと発熱が少ないCPUなら行けるかも!?

そう思った私は続いてIwill K7S3-NにてAthlonXP-M1800+を低電圧駆動、消費電力7Wでチャレンジ!!

…だったんですがCPUクーラーを外すと画面が表示されません。

CMOSクリアすれば見えるかもしれませんがそうすると設定した消費電力7WなAthlonXP-MがOUTになりますし。

というわけでこの実験はここで中断しました。

(3)チップクーラー編
BIOSTAR M7NCGのノースを冷やすヒートシンクをファンごと撤去。

上記で使用した「それ貼る一番」を貼り付けて起動してみました。

初期状態 チップセットクーラーを外したところ 「まず貼る一番」を貼ったところ


しかもノースの発熱が増えるオンボードVGA使用時はどうなることやら?

試したところFSB100・FSB133時には全く支障なく動作してくれました。

FSB166は面倒なのでスキップ、でサポート外なFSB200時ではフリーズやらシャットダウンが何回かありまして。

まあこれはノーマル時でも起こる現象でしたので「まず貼る一番」の冷却不足による物かどうかは未確認ですが。

(4)コンデンサー冷却編
2ちゃんねるは自作板でも最近話題のコンデンサー問題。

そんなことになってはたまらないとM/Bのコンデンサーにこの「まず貼る一番」を貼ってみました。





結果は……わかるわけありません。とりあえず気休めということで。

(5)スマートドライブ冷却編
スマートドライに入ったHDDはとっても熱くなります。

当然のことですが寿命も縮むわけですので冷却したい.

そこでこの「それ貼る一番」をスマートドライブの上と下に貼ってみました。

 

「素直にヒートシンク付けて風でも当てろ」と言われる方もおられるでしょうが、それが実行不可能な環境もあるのです。

結果は……まあ正直言って「ない。あったとしても数字に出るほどはない」という結果でした。

とにかく量を使ったのでこの結果にはがっかりでしたね。

(6)電源冷却編
PCの中ではCPUに次ぐ発熱体のPC電源。

しかも私は後発熱で知られるSeventeamの電源の愛用者.

それを静音化のためにファンの回転数を落として使用しているのです。

どう考えたって電源に負担は大きい……。

そこで電源内部のヒートシンク・コンデンサー、それに電源のガヤに貼ってみました。



結果は排気される空気の温度が明らかに下がりました。

そして電源の据え付けられたPCケース内の温度も明らかに下がってます。

というわけで個人的には一番の成果だと思ってます。





まあ私が試した限りではこんな結果でした。

やはり発熱のでかい部分に貼ると、効果が目に見えて出るようです。

それにどこにでも形を変えて貼り付けられるのがすごい……。

というわけで今まで使用していた冷却システムの+αとして使用するのが正しい使い方かと思います。

やはり単体使用は精神上、あまりよろしいとは思えませんので。


PC研究室へ戻る    TOPへ戻る