夕べの止まり木 2019年4月12日号 
 

日高晤郎さんに寄せて

先日、STVラジオのパーソナリティー、日高晤郎さんの訃報を知りました。

私がラジオを聞き始めたのは、小学生の頃です。
当時のベストテン北海道というランキング番組でした。好きな歌を聞きながら、
一緒に口ずさむ事が楽しみでした。

 その頃は、レコードで聞くことしかできなく、新しい歌を聞くのは、もっぱらラジ
オに頼らざるを得ません。

 バンドをしていた、歌が好きな父の影響があったのかもしれないなと思ってお
りました。

父が60歳で脳梗塞になり、自宅療養していた頃、父が、ラジオから流れる声
に笑っていたのを目の当たりにしてから、日高晤郎さんと言う存在を知りました。

 父との会話の中に、何回も出てくる晤郎さん。その話をしている父の目は、輝い
ていて、私も自然に晤郎ショーを聞くようになり、ファックスを送り読まれるように
なり、父も喜んでくれるようになると、余計にラジオの魔法に引き込まれていくよう
になりました。

当時仕事をしながら、子育て、介護と周りの手を借りながらですが、楽しみを見
つけられたのは、日高晤郎さんの存在が大きかったと思います。

たびたび読まれる文章の最後に「親孝行したいときには親はなし、しっかり親孝
行して差し上げなさい」と、晤郎さんに励まされ、自分で後から後悔しないようにし
ようと思ったものです。

35年間、土曜日に、一日たりとも休んだことの無かった晤郎さんが、お休みした
時には、とても心配でしたが、こんなに病が悪かったなんて気が付かず、改めて健
康でいることが当たり前ではないんだと気づかされました。

私も余裕ができたら札幌の放送局まで行きますと書いていたのですが、今ではお
会いすることもできなくなりました。

会いたい時には会えるうちに会うべきだと教えてくれたのも晤郎さんになりました。
楽しい時も、苦しい時も、一日は一日。それなら、楽しく生きましょう。その教えを
これからも持ち続けます。

合掌。