夕べの止まり木 2015年6月11日号 
 

             菊芋のパン? 

 北海道は農業で成り立つ国だと思います。

 環太平洋連帯協定(TPP)や離農者、休耕地の増加など農業については
暗い話題が中心となりがちですが、最近では、これだけの可能性ある大地な
のだからと多くの農業従事者が集い、新たな挑戦的な農業の話題も目に付く
ようになってきました。

そのひとつに、寒冷な根釧原野でも栽培ができる菊芋(キクイモ)があり
ます。調べてみると、欧米などでは古くから、また、本州や九州でも健康志
向の強い食材として注目され、町づくりの救世主と力を入れているところも
あります。

 わが家でも、亡き父が糖尿病で苦しんだ経験から十年ほど前に菊芋を手に
入れて、なにか美味しい料理にならないかと試行錯誤してみました。最近で
は、私が喫茶店を営んで手づくりのパンを提供している関係から、菊芋を練
りこんだ『菊芋パン』なるものを創作し、レパートリーに加えるようになり
ました。菊芋の特性から味で主張をするより、やさしく健康に良さそうな食
事パンとして自画自賛しております。

 『地産地消』が唱えられています。北海道が豊かになっていくためには、
農業が元気になることが欠かせません。でも私たちは農業従事者におまかせ
の傍観者になりがちです。

 寒冷地の根釧地方ではありますが、畜産を中心に豊かな農産物がこの大地
にはあります。元気な消費者が元気な農業を応援する姿勢があれば、豊かな
将来が約束されるような気がするのです。