夕べの止まり木 2015年1月30日号
 

         ようこそ SLのふるさとへ      

 今年もSL冬の湿原号が走る時期となりました。国内外から大勢のお客さまが
SLの雄姿を楽しみに訪れます。しかも、今年から道内では、釧網線だけがSL
を走らせることができる路線となり、ますます雪煙を巻き上げながら疾走するS
Lの姿が貴重な存在と成りそうです。

 普段忙しい生活をしていると、昔の懐かしい思い出に心を癒されることがあり
ます。川の流れ、大地の上を吹く風のにおい、太陽のまぶしさと満天の星空、そ
して、帰ってきたSL。じつは私の祖父母は福岡県出身で、知人の居ない標茶町
で小さな商店を営み始め、当時は毎日のようにSLで釧路まで魚を仕入れに通っ
ていたとのこと。旅人も多く、社交的な祖父はSLの中での一期一会がとても楽
しかったと話しておりました。

SLがこの町に帰ってきて気づいたことがあります。このSLがとても良く似
合う小さな町には、昭和から変わらぬ面影がたくさん残されているということで
す。

私は喫茶店を営みながら、祖父が教えてくれた一期一会を大切に、お客様をお
迎えするとき、その方々の故郷に帰ってきたような雰囲気をこの町で味わっても
らえたらと考えています。

SLに乗って標茶にいらっしゃるお客様には、駅から無料で温泉や飲食店へ案
内してくれる『湯めぐりグルメ号』があります。自然がいっぱいの釧路湿原を蒸
気機関車に乗って古き良き時代にタイムスリップしてみませんか?