夕べの止まり木 2014年5月16日号

笑顔の魅力

「ワーッすごい、おいしそう」。テーブルにパフェを運んだ時、とてもうれしそうな顔に
出会えます。小さな子の表情は見る見るうちに変わり、こんなにうれしいことは今までな
かったと言わんばかりの笑顔でパフェを迎えてくれます。喜ぶのは子供ばかりではありませ
ん。その笑顔につられて親も笑顔になります。このような時は喫茶店をしていて良かったと
私もつられてうれしくなるのです。       

でも最近、お客さんと接する中で、例えば注文を受け、メニューを運んでも、何も反応し
ない方がたまにいることを残念に思うことがあります。それぞれの人には個性が有りますか
ら、喜びの度合いも違うし、表現の方法も違う。一概には言えませんが、人と接するときに、
無表情をつくろうお客さまを接客するとき、悲しさを覚えるのは、つくり手のわがままなの
でしょうか。

言葉で表現しなくても、かすかな表情で喜びの表現をする方法を教えてくれたお客さまが
居りました。注文した料理を前にしたとき、目を見開き口元をゆるめてくれたフランスから
のお客さんです。もちろん後でトレビアンと言葉でも表現してくれたので、改めて一層うれ
しく感じた記憶がありますが。

最近コミュニケーション能力の低下が取り立たされています。見知らぬ人と無用心に接す
ることは問題とされる世の中ですが、初めて、じかに接する人に自分の意見や思いを伝える
には、自分の第一印象を磨く意識が必要だと思うのです。

パフェを前にした子供ではありませんが、自分の意思を飾らずに相手に伝えることができ、
しかも楽しい会話ができるように、普段から心がけたいものです。
他愛のない会話から、たく
さんの笑顔に出会える喫茶店でありたいと思うのです。