#55 穿孔貝の水槽飼育と観察
My experimental breeding and observation of living boring shells in a small aquarium at my house
【写真】干潮をだいぶ過ぎて満潮に向かう、真鶴町の白磯海岸
【写真の説明】
中央には「笠岩」、地元の人たちが「ライオン岩」と呼ぶ岩が見え、その奥には緑に被われた真鶴半島が見える。三ツ石は半島が影になって見えない。
この海岸で生きている穿孔貝を含む大小の礫(安山岩レキおよび軽石層由来レキ)を見いだした。
この海岸は、磯の生物の観察に向いており、大潮の時期には小学生から大学生まで大勢の人が臨海実習に訪れる場所となっています。
貴船祭の見学の合間に立ち寄り、撮影(2015年7月27日)。
Top photo: Shiraiso Beach at the rising tide. We can see Manazuru Peninsula on the back.
At the ebbing tide we can observe many sea creatures, for example crab, sea urchin, sea cucumber, oyster, barnacle, sea anemone, snail, bivalve, limpet, etc., among tide pools.
So, the rocky intertidal zone and tide pools are the best field for pupils to undergraduates, and moreover teachers, in order to learn about living sea creatures.
Photo on July 27, 2015
生きている穿孔貝の入った片手〜両手のひらサイズの礫を上記の白磯海岸で採集して持ち帰り、自宅の水槽でしばらく飼育してみた経験を紹介しましょう。
以下、簡単な観察記録です。
#55-1 穿孔貝の飼育例 −その1−
My experimental breeding and observation of living boring shells; No.1
○生貝採集地 神奈川県真鶴町・白磯海岸
○穿孔貝を含んだ岩石・レキの種類
やや風化した安山岩のれき slightly weathered andesite gravel
海岸に面した崖から、箱根火山の活動によって約20万年前に噴出した溶岩が崩落したり、海底の岩盤から溶岩の一部が剥離したりしてレキとなったもの。
真鶴町の海岸には、角張った状態のレキ(亜角レキ)からやや丸まった状態までのレキ(円レキ)が分布する(#1 神奈川県真鶴半島・安山岩中のカモメガイ )。
海岸のレキには、火山ガスの抜けた穴(不定形で、やや小さい)や大小のしっかりした丸い穴(穿孔貝による穿孔痕)が多数開いている。
陸上や海中に長らくあって、表面からある程度の深さまで多少なりとも風化してしているものと思われる。それでも、レキの形態をしっかり維持できるほどの固結状態を維持している。
長らく海水中にあったレキの表面は、赤色〜白色の石灰藻 reddish calcareous algae、管性ゴカイの白色棲管 white tubes of worm や大小のフジツボといった付着生物 Sessile organismsがおおっている(図1)。
なお、図1は飼育ガラス水槽の上面から撮影した写真です。
○飼育期間
2017年6月中旬〜7月中旬 During mid-June to mid-July, 2017; about one month
○飼育装置
ガラス水槽(40cm×40cm)、底面もガラス製のもの。
若干の濾過ができるフィルター付きエアレーション×1、エアストーン×1、吐き出し口2ヶのあるエアポンプ
(我が家には、海水専用の水槽はまだ導入していない)
○海水交換
現地にてプラスチック製水タンク(20リットル)に汲んできたもの。一部をペットボトルに移し、冷蔵庫にて冷蔵保存。ときおりこの冷蔵ペットボトルを水槽に入れて水温上昇を避けるようにしました。
○穿孔貝の棲息状態
約1週間の間隔で水槽の半分の海水を交換するというやり方でも穿孔貝は1ヶ月程度生きていました。
図1 岩石穿孔性二枚貝類(穿孔貝)の生貝を含む安山岩レキ 写真上: 民宿のホールにて撮影 写真下:水槽上面から撮影
Figs.1 An andesite gravel like a brick with living rock-boring bivalves in a small aqurium, which is carried from the intertidal zone of the rocky shore; the edge of Sagami Bay, the Pacific Ocean, Manazuru Town, Kanagawa Prefecture.
Phot upper: A small aqurium at th hall in a tourist home,minshuku in Japanese, Iwa district, Manazuru Town.
Photo bellow: A small aquriumat my house
This gravel is almost coverd by sessile organisms; reddish calcareous algae, smaller white calcareous tubes of worm, barnacles, and etc. This photo is a look over the top of the aquarium.
Yellow arrow in the photo bottom show each entrance of holes created by rock-boring bivalves. The colored edge of siphon is able to be seen on each entrance.
This breeding was continued during about a month, the half of water in a small auarium being changed once a week.
This aquarium has been supplied with fresh air only by an airpump but by no sufficient filtering system.
half
○観察のコメント・まとめ
何らかの穿孔貝がレキの内部に複数見られることから採取し、持ち帰ったれきです。大まかに表現すると偏平で、直方体の形状をしています。
海水が落ち着くと、貝は水管をレキの表面まで伸ばしてきます。
水管は、栄養と酸素の摂取のために海水の取り入れと、不要物・老廃物の排出のための海水の吐き出しを行っている訳ですが、食卓でよく見るアサリの水管とは色や形態が異なります。
水管周囲の触手状の伸びの動きや海水中の浮遊物の動きではっきりと出水と入水の区別ができます。入水部分の直径は出水部分より大きいことがわかります。
図2は、このレキから取りだしてビーカーに移したカモメガイの仲間 Penitella sp.(R type;#1 神奈川県真鶴半島・安山岩中のカモメガイ 【不思議 その5】)です。
白い水管をしっかりと伸ばしていますが、外部から刺激を受けると貝殻内部に引っ込めることができます。
被板が形成されていることから成貝 adultと言えるでしょう。
この飼育期間中特に、先端部が褐色の水管 siphon with brown tipが気になりました(図3)。左側の径の大きな穴が入水管で、触手状のものが多数見られます。一方、右側は出水管です。先端部は円錐状に細長く伸びています。
飼育終了時点で礫を割って確認したところ、この褐色の水管の持ち主は、マツカゼガイ Irusでした。
このように貝の種類は、結局れき(石)を割って貝殻が出てくるまでわからないのですが、どうも水管先端部の色や形態の違いから検討つきそうです。一般的に貝の図鑑では、貝殻の記載ないし説明がほとんどですが、軟体部の詳細な観察も必要だと考えます。
したがって、今後調査件数を増やしていき、いつかまとめたいと思います。
図2 ガラス製のビーカーに移したカモメガイの仲間(成貝) 元気よく水管を伸ばしている
Fig.2 Living adult Penitella sp., R-type, replaced from its hole in gravel to a glass beaker, protruding own a little longer and milky siphon with black tip.
図3 マツカゼガイの褐色をした水管先端部(左側の穴)と右の穴にはトマヤガイ(死貝?)の後端部が見える
Fig.3 Brown tip of siphon of Irus sp. in the left hole created by rock-boring bivalve. The left and the right brown circle are an inhalant and an exhalant tip respectively. The diameter of the tip in an inhalant siphon is bigger than it of the exhalant siphon.
And, the tip of an exhalant siphon is tapered characteristically as a cone.
I consider that Irus sp. may not be a real rock-borer but the second inhabitant after the death of Penitella sp..
#55-2 穿孔貝の飼育例 −その2−
My experimental breeding and observation of living boring shells; No.2
○生貝採集地 神奈川県真鶴町・白磯海岸
○穿孔貝を含んだ岩石・レキの種類
軽石層のれき gravel of pumice bed, which are softer than andesite gravel
箱根火山の活動によって約20万年前に噴出した軽石層がゆるく固結した岩塊で、海岸付近に落下してレキとなったもの。
黄土色のれきには大小の穴が多数開いている(図4)。
基本的に軽石層は安山岩質の溶岩層よりもかなり軟質なのですが、「軽石を含んだ凝灰岩」とも呼べる程度に固結状態を示すもの。
言いかえれば波の作用で摩耗して徐々に小さくなっていくものの穿孔貝の穿孔対象のレキとして長らく海岸部に留まるものがあります。
○飼育期間
2018年6月中旬〜7月中旬 During mid-June to mid-July, 2018; about one month
○飼育装置
その1と同じ
○海水交換
その1と同じ
○穿孔貝の棲息状態
その1とほぼ同じ
○観察のコメント・まとめ
イソギンチャク sea anemone(詳しい名称は不明、図8)やイソガニの仲間 some kinds of shore crabs (詳しい名称は不明)が岩の穴に隠れた状態で、いっしょに来ていただいたようで、
水槽内の海水が落ち着いた頃彼らの存在に気が付きました。併せて彼らの生活ぶりも観察しました。
図4 岩石穿孔性二枚貝の生貝を含む、軽石層由来の黄土色レキ(一つは安山岩溶岩の上、もう一つはバケツの中)
Fig.4 Two ocher gravel from Pleistocene pumice bed or tephra, one on the andesite lava, the other in the water backet for fishes, collected at the shore of Sagami Bay, Manazuru Town, Kanagawa Prefecture.
Parts of this pumice bed are so hard that remain the beach gravel in the intertaidal zone for long time to become the substrate for rock-boring bivalves.
Many holes created by rock-boring bivalves can be seen on the surface of these gravel. Although we are abel to understand their existence of living rock-boring shells inside some holes, we can not decide their genus or species name only by the characteristics of their siphon.
,because of lack of sufficient information about them. To crack these gravel with hammer carefully is the best in oreder to solve this question,
上述のように岩の表面からは穿孔貝の水管の末端部分しか観察できません。そこで、岩を部分的に割って穿孔貝を取りだして観察することになります。
ある穴からニオガイモドキを取りして、ガラス製の試験管に入れた後しばらくして様子をみたところ、水管を試験管の開口部に向かって長く伸ばしていました(図5)。なお、カモメガイの仲間と違って水管を貝殻内部に引っ込めることはできないようです。
このような状態でも水管を伸ばして呼吸する際の出水の穴と吸水の穴、それぞれの動きがよくわかります。
海水中に含まれているプランクトンを栄養分としていることでしょう。
殻長を基準としてみた場合、ニオガイモドキの水管はカモメガイよりもかなり長いという特徴があります。図5のニオガイモドキの場合(ただし、今回のように人工的に穿孔痕から取り出された条件下では)、水管の長さは殻長の約2.5倍あります。
実際に穿孔痕内部に棲息している場合には、水管はもう少々伸展するのではないでしょうか。
基層(岩石)中を深く穿孔しているので水管が長くなったのか、水管が長く成長するために深く掘れるのか、いったいどちらでしょうか?
これは、ふつうカモメガイやニオガイ等の貝殻(死貝)は穴の開口部から後端一部だけですがのぞくことができる(#1-3 カモメガイの貝殻入り巣穴の見分け方)のに対して、ニオガイの場合貝殻の末端がほとんど見えないことを意味しています。
また、今回の飼育では先端が吸盤状になった足を伸ばしていることがわかります(図5)。こういった様子は本来の岩の内部での生活とほとんと同じとみてよいでしょう。
図5 試験管に移したニオガイモドキ 貝殻後端から水管を伸ばし、前方から足を伸ばしている
Fig.5 Living Zirfae constricta replaced from the gravel to a transparernt test tube. This bivalve protrudes its white, very long siphon with blackish tip to the entrance of the test tube, getting the food and the oxygen.
Its siphon is about 2.5 times longer than the length of the shell. In other boring shells, the length of sipohn is short.
And, its white foot like sucker protrudes from the ventral gape of the shell in order to touch the inner wall.
一方、カニには、私の夕飯の残り(魚やイカの刺身など)を与えていました。
餌を穴の入り口にそっと落としてあげるとハサミでつかんでは奥に隠れる様子が観察でき、餌付けの完成です。
このカニの棲息する穴はカニ自身が構築したものかもしれませんし、穿孔貝の構築した孔が拡大したものかもしれません。
ところが、餌を与えるを忘れた頃に「ある事件」が起こりました。
何と、このカニに試験管に入れておいたニオガイモドキを食べられてしまいました。
ある朝、水槽を見ると図5のように試験管内部にいるべきニオガイモドキがおらず、水槽の底にその貝殻が散乱していたのです。
貝殻には二枚貝の身はまったく残っておらず、きれいでした。これは、「ニオガイモドキ殺害事件」 A case of the killing of Zirfae の物的証拠です。
実は、この殺害事件の犯人はイソガニの仲間と推認できました。
きれいに身を剥がして食べてしまったようです。
もちろん、岩の内部にもともと棲息する穿孔貝をカニが攻撃することはできませんし、引っ張り出すこともできません。
試験管の奥にいる貝も攻撃されません。
何らかの理由で大きめな試験管の中を開口部に向かって穿孔貝が移動していたところを、カニはおそらくニオガイモドキの長くのびた水管をつかんで、自分の巣穴まで引きずり込んだようです。
レキ内部のほかの穿孔貝は無事ですが、観察用にと私が岩から取りだしておいたこのニオガイモドキだけがやられました。
約1ヶ月後、交換用の海水がなくなったところで、飼育は終了となりました。
今回の飼育では、ニオガイモドキの様子が観察できたほかに、イソガニの仲間は捕食者 predator 、貝は被食者という明確な関係が把握できました。
両者をケースに入れて保存し、図6のように標本としました。まさか攻撃する側と防御する側が一つのケースに収まるとは、両者ともに生きているときには想像しえなかったことでしょう。
(もちろん両者には人間のように思考したり、想像したりする脳自体を持ち得ていませんが・・・)
右のニオガイモドキはカモメガイの稚貝にけっこう似ていて、慣れないと両者を混同しがちです。
ニオガイモドキの貝殻表面の彫刻は、カモメガイよりも成長脈が粗い点も相違点の一つですが、これだけではちょっとわかりにくいかもしれません。
しかし、ニオガイモドキの左殻内側には殻頂下に弾帯受 chondrophore があるので、明瞭に区別できます(図7)。
なお、カモメガイの成貝は足の出ていた空間が被板 callum で覆われますが、ニオガイモドキには被板はありません。
図6 イソガニの仲間(骨格;捕食者)とニオガイモドキ(貝殻;被食者)の標本
Fig.6 Specimen of Zirfae and a kind of shore crab. This crab, which was a nocturnal creature, could attack this bivalve living in a test tube at one night. Because in one morning I discovered the scattered shells of this bivalve on the bottom of my small aquarium.
So, I decided finally that the crab may be a predator of this bivalve .
図7 ニオガイモドキの貝殻内面 左殻は靱帯受を持っている点に注意
Fig.7 Inside of both bivalves; Zirfae constricta. The shell of Zirfae is very simillar to it of young, juvenile Penitella sp..
But, the left shell in Zirfae is defferent from the shell in Penitella, having the chondrophore inside.
穿孔貝の捕食者は、魚類や巻き貝とされていますが、私はその捕食活動を直接観察したことはまだありません。
頑丈な歯を持った大型の魚類が入り口の岩をかじりながら破壊するかどうか知りませんが、大波等で破壊されて防御壁を失って露出した場合にはひとたまりもなく穿孔貝は捕食されてしまうことでしょう。
安山岩レキでは、不規則に割れることは少ないと思われますが、軽石層由来レキは至ってもろいため、クラックや節理面で部分的に割れて貝が露出することが十分予想されます。
肉食性の巻き貝であるレイシガイは「#2 不思議いっぱいのカモメガイ」の【不思議 その3】中で紹介したように吻(ふん)を伸ばして攻撃するそうです。
【穿孔貝以外の海岸動物】
次の図8は、レキの穴内部に棲息しているイソギンチャク です。我が家での飼育水槽システムの起動後、海水が安定してくると、このようにイソギンチャク等の動物が活動を始めます。このイソギンチャクの名称はまだ調べていません。
穿孔貝の構築した穴(穿孔痕)は、穿孔貝の死後に波の侵食作用によって破壊されいき徐々に浅くなっていきます。その深浅の穴は、他の生物の棲息場所(隠れ家、一時的な避難場所、生殖や保育場所等)となります。
イソギンチャクは穿孔貝の浅い穴(身の丈にあった穴?)に棲息しています。イソギンチャクは2次居住者 になります。
一方、レキ浜(後浜)に打ち上げられたレキを見ると穿孔貝の穿孔痕内部に、黒いクモ black spider が巣を張って棲息していることがあります。
穿孔貝を調べていて、これに出くわした時クモが苦手な私は一瞬ゾッとしました。クモには大変悪いのですが、退去していただきました。
このように穿孔痕は陸上生物の住み処としても利用されています。
図8 穿孔痕内部に住み着いたイソギンチャク 穿孔貝飼育中に観察
Fig.8 A kind of sea anemone living in a shallowed hole created by rock-boring bivalves. This creature keeps active for long time. Both common name of this anemone in Japanese and scientific name are now unkwon.
So, after the death of rock-boring bivalves their holes used to be reused by several kinds of marine creatures as their habitat or protected area.
On the other hand, at the upper rocky shore; the Backshore, I can find out that a kind of small black spider lives in the hole with its web. Whenever I encountered a living black spider while researching boring shells in my house,
I was very surprised at this creature because of my hate against all spiders. So, some vacant holes after the death of rock-boring shells can be used by some kind of terrestrial creatures for their residence.
図9 上げ潮にもまれるウメボシイソギンチャク、 白磯海岸にて
このウメボシイソギンチャク Actinia equina は暗褐色の体壁とは対照的に触手は明るい赤色ないしオレンジ色をしています。穿孔貝を採集した白磯海岸にもけっこう棲息しています。干潮時に波当たりのやや弱い岩場の影にときおり見かけますが、図8のイソギンチャクのように浅い穿孔痕には入り込まず平坦な岩に付着しています。この付着状況の相違は何らかの意味があるのでしょうか?
身をすぼめている干潮時の姿は確かに「梅干し」に似ていますが、それよりも赤いゼリーといった感です。干潮時に縮まったウメボシイソギンチャクを見つめていても特に口の中に唾液は出てきませんでした。したがって、ウメボシというイメージは条件反射的には無理がありました!?。
潮が上がってきて水没すると、この写真のように早速触手を広げている姿が観察できます。
ウメボシイソギンチャクは神奈川県の天然記念物ですが、その指定エリアは真鶴半島三ツ石海岸ですから、ここはエリア外となります。
写真中に見られる白丸ないし白い筋は、波によって動く気泡の軌跡です。水中撮影可能なデジタルカメラ PENTAX W90 にて撮影。
Fig.8 "Umeboshi-isoginchaku" in Japanese common name, a sea anemone; Actinia equina in the flooding tide, Shiraiso Beach, Manazuru Town, Kanagawa Prefecture. A kind of traditional Japanese food, Umeboshi is an ume pickled in salt and dried in the sum.
Because Umeboshi has a salty and sour taste, most Japanese always salivate in their mouth under a conditioned response as they gaze it. But never in case of this anemone;"Umeboshi-isoginchaku".
Tentacles is more light-red than dark-red of the base. Moving bubbles and water can be seen as white dots and narrow, long lines in this photo.
This anemone is a rare species protected by law, Kanagawa Prefecture. But, this beach is out of the protected district. Photo on July 27, 2015.
【写真】 穿孔貝生貝の調査や採集を終え、お気に入りの岩とツーショット 干潮時に白磯海岸にて
【写真の説明】
この岩は、このホームページのトップページに提示しているポートレイト写真にあるものと同じです。
この写真の右側が海側、左側が陸側となります。この岩の陸海側・両サイドの面がともに陸側に傾くのは波の浸食力によるものと思われます。
一方、この岩に付着しているフジツボやカサガイなど付着生物の位置から満潮時には私の腰上あたりまで海面が上昇すると推定できます。
なお、地元の方から、この岩の形成について波など自然の営力ではなく、人間の作用、つまり人工物であろうという意見が届いていることをここで初めて紹介させていただきます。
つまり、小松石の採石・運搬にあたって運搬船ないし台船をつなぎ留めておく「舫い石(もやいいし)」で、石工が作ったものではないかというのです。
皆さんはどう思いますか? 果たして・・・
Photo above: "Two shot" with my favorate andesite rock at the ebb. The sea is located at the right direction of this rock.
The sea level will rise over the height of my waist at the full tide judging from the position of barnacles, limpets, periwinkles, etc. on the surface of this rock.
A local inhabitant, who is familiar with the nature, history, and culture of Manazuru Town, has told me his hypothesis about the origin of this rock one day; Once this rock might have been created by stonecutters as "moorage rock" near the quarry.
On June 23, 2017.
since:March.11. 2020
last update:March.11. 2020