このところリヴァイ副社長の様子がおかしいんです、と彼の秘書であるペトラに相談されたハンジは男のデスクへと向かっていた。このところおかしいというか、彼に可愛い年下の恋人が出来てからはもうおかしいのが常態になってるよね、というか、いつの間にか自分がリヴァイの様子見担当になっている気がするのは気のせいだろうか、などと考えつつ、彼女が男の許に辿り着くと、彼は何やら真剣に考え込んでいる様子だった。

「リヴァイ、ぶっちゃけ、百パーセントの確率で判ってるけど、何悩んでるの?」

 彼が何か悩むとしたら、まず間違いなく可愛い恋人に関してだけだろう。仕事は普段と変わらずきっちりと完璧にこなしているし、その辺は問題はないのだが、眉間に皺を寄せて考え込むその姿が怖すぎて近寄れないと下の方から泣きつかれたのだ。ただでさえその筋の人間っぽく見えるというのに、そうしているところを見たら本職の人間でも逃げていきそうだ。

「エレンが可愛すぎて辛い」
「……………」
「……………」
「うん。判った、邪魔したね、リヴァイ」

 くるり、と踵を返そうとするハンジにお前には冗談も通じないのか、とリヴァイは肩を竦めた。

「全然、全く、冗談には聞こえなかったんだけど」
「まあ、エレンが可愛いのは当然だが、悩んでいるのはそれじゃない」
「………殴った方がいいのかな。そうしたら、正気に戻るかな? ああ、でも、もう手遅れだよね、うん」
「バレンタインの話なんだが……」
「あっさり、スルー? ……うん、もういいけどね」

 ハンジは諦めの溜息を吐いた。この仏頂面の男のコイバナに付き合うのにはもう慣れているが、毎度よく悩むことがあるものだと思う。あの可愛い少年はこの男のどこが良くて付き合っているのか常々疑問に思っているハンジである。

(うーん、まあ、財力面では問題ないか。ルックスも小柄なとことその道っぽく見えるとこに眼をつぶれば問題ないし。でも、中身が残念なんだよね。前はそうでもなかったのに)

 高学歴、高収入で仕事も出来て部下から慕われていて、ルックスも悪くないという、優良物件というかハイスペックな男だったのだ、以前は。それがこうなってしまったのは本気の恋をした結果だが、ここまで中身が残念になってしまうとはハンジだって思っていなかった――いや、誰も想像だにしていなかったに違いない。まあ、今のリヴァイの方が人間味があって面白いとは思うのだが、巻き込まれる周りの方は大変なわけで。

「エレンが他の奴にチョコを渡すのを阻止するにはどうしたらいいと思う?」

 ハンジがそんなことを考えていると、男にそう声をかけられた。その言葉が脳内を廻ってからハンジは首を傾げた。少年がチョコを渡すとしたら、恋人である男だけではないだろうか。女性なら義理などで複数の男性に渡すかもしれないが、いくら男が可愛いと思っていても彼の少年は生物学上は男性なのだから、日本のバレンタイン風習では彼にチョコをくれと言うものもいないだろう。

「他の奴って……あの子が渡すならリヴァイだけでしょ。あ、あの幼馴染みの子なら渡すかもしれないけど、リヴァイが嫌だって言えば、聞いてくれそうだし」
「そうじゃない。バイト先の話だ」
「は?」
「いくら仕事とはいえ、エレンからチョコを受け取るなんて羨ましいことを……いっそ、当日エレンが店に行く前に全部買い占めに行くか」

 リヴァイの言葉にハンジは溜息を吐いた。相変わらず、恋人のこととなると、見境がないというか大人気ないというか、狭量になる男なのだ、リヴァイは。

「あのさ、リヴァイ、当日に買い占めても意味ないと思うよ?」
「何故だ?」
「よく考えてみなよ。バレンタインに渡すチョコを当日に買いに行く人なんて余りいないだろ?」

 バレンタインのチョコの分類は恋人や好きな人に渡す本命チョコ、お世話になっている人や男友達などに渡す義理チョコ、仲の良い友達同士で贈り合う友チョコ、そして、自分自身用に買う自分へのご褒美チョコだ。自分用は別として、他は学校や職場などで渡すから前日までに買っておく人が大半を占めると思われる。当日の朝、慌ててコンビニエンスストアなどに買いに走る人もいるかもしれないが、終業時間までに渡すとなると昼以降に買いに走る人はまずいないだろう。

「まあ、ケーキ店ならバレンタイン用のケーキを当日売るだろうけど、平日ならシフトは夕方からでしょ? 夕方からなら、そんなに数は売れないと思うよ。だから、当日だけなら買い占めは出来なくもないかもだけど……バレンタイン用のチョコ売るのが嫌っていうなら、数日前からやらないと意味ないと思うな」
「……………」

 ハンジの言葉にリヴァイはどっぷりと落ち込んでいた。かの恋人がチョコを渡すのを完全に阻止したいというならば、数日前からアルバイトを休ませるのが一番だと思うが、それをやったら確実に少年の逆鱗に触れるだろう。パティシエを目指している少年はその仕事を軽んじられたり、その夢を馬鹿にされることをひどく嫌う。お触り禁止令を出されたらたまったものではない。

「……いっそ、あの店を買い取って、チョコを作らせないようにすれば……」
「イヤ、何怖いこと言ってくれちゃってんの、リヴァイ! ダメだからね! あそこは私のオアシスの一つなんだから、やめてよ!」

 リヴァイの呟きを聞いてすかさずハンジが告げたが、リヴァイは冗談だと笑った。ハンジはイヤ、あれは絶対に本気だった、眼がマジだったと思ったが、口には出さなかった。

「それより、エレンにチョコ売らせないようにするのは諦めて、バレンタインの計画でも立てたら? リヴァイは何を渡すの?」

 ハンジの言葉にリヴァイは虚を衝かれたような顔をしたので、ハンジは眼を瞬かせた。

「え? 考えてなかったの?」
「……バレンタインはもらったことはあってもやったことはないからな」
「まあ、普通はそうだよね。今は逆チョコもあるって言うけど、実際にあげてる人は私も見たことないかな。でも、リヴァイのとこは男同士なんだから、お互いにあげてもいいんじゃない?」
「そうだな。悪くないな」

 リヴァイは頷いて、ハンジに向き直った。

「そういう訳だからお前も協力しろ」

 言い出したのはお前だしな、と続けられ、ハンジは余計なことを言ってしまったと気付いたが、後の祭りだった。





ボンボンショコラ




「それで、何を作るわけ?」
「ショコラだ」
「イヤ、それじゃあ、どうにもならないからね? ケーキにするのかクッキーにするのか普通にチョコにするのか。ケーキだってスタンダードなものから、ロールケーキに、マーブルチョコチーズケーキとか変化球もあるし、タルトもあるし。チョコだって生チョコとかトリュフとかプラリネとかあるし、何作りたいの?」
「……お前、詳しいな」
「イヤ、女子なら普通にこれくらいは判るから。エレンは普段は何作ってるの?」
「エレンの作るものは何でも旨い」
「…………」

 それ、答えになってないんだけど、という突っ込みはやめておいた。

「そうだな。ケーキはエレンが作ってくるだろうから、それ以外のものをいくつか作ってみて上手く出来たものを本番にまた作ろう」
「まあ、確かに一度作って味を確かめてみないと失敗するかもしれないしね」
「で、お前のお勧めは何なんだ?」
「え?」
「お前、あれだけスイーツスイーツって言ってるくらいなんだから、何か作ってるんだろう?」
「…………」
「オイ、お前、まさか……」
「私は食べる専門なんだよ。いいんだよ、お菓子が作れなくても美味しいものが店で売ってるんだし!」

 ハンジは自他ともに認めるスイーツ好きではあるが、食べる専門である。自分で作ったことが全くないとは言わないが、混ぜて冷やして固めるだけ、とか、混ぜて焼いて出来る簡単なものしか作ったことはない。但し、評判の店に足を運んだりして食べ歩いているためスイーツに関しては舌は肥えている方だと思う。

「取りあえず、やることは決まったよ、リヴァイ!」
「何だ?」
「まずはレシピ検索から!」
「……………」

 ――こうして二人の前途多難なお菓子作りは始まったのだった。


 しかし、菓子作りをするにしても二人には仕事がある。レシピを調べ、これがいいんじゃないかというものをプリントアウトし、材料を集め試作するのだが、思うように時間がとれなかった。特にリヴァイにはエレンには内緒にして驚かせたいという心積もりがあったから、話す訳にも菓子作りをしているところを見られるわけにもいかず、より神経を使っていた。菓子作りに時間を取られる分、可愛い恋人と会う時間は減り、リヴァイの機嫌は徐々に下降していった。

「エレンに会う時間が足りねぇ……! 完全なエレン不足だ!」
「だったら、もっと簡単に出来るので満足すればいいのに……付き合っている私だって暇じゃないんだよ?」

 ハンジはキッチンで深い溜息を吐いた。最初に選んだのは簡単に作れるというホットケーキミックスを使ったチョコカップケーキだった。メーカーでもアレンジレシピを載せていたし、レシピサイトにもいくつか載っていたので作ってみたのだが、簡単に出来るわりには味は美味しかった。だが、これは男からNGが出たのだ。

「何で? 美味しいじゃないか」
「簡単に出来る分手作り感が薄い気がする。エレンならホットケーキミックスを使わずにカップケーキを作る」
「イヤ、プロ目指してる子と一緒にしちゃダメだから! ホットケーキミックスは万能の神だよ? お手軽に失敗なく作れる夢の粉だよ!」
「……お前がそう言うと怪しい粉に聞こえるな……」

 結局、リヴァイがごねたのでカップケーキは不採用になり、次はチョコクッキーに挑戦してみた。が。

「……食感が悪い。もっと、さっくりした方が旨い」
「イヤ、だってしっとりクッキーだからね、作ったの! さくさくしてたらおかしいから!」
「……しっとりだと、逆にしっとり感が足りねぇ。エレンが作ったものならさっくりもしっとりもどっちも旨い」
「イヤ、だから、プロを目指してる子と比べちゃダメだからね! 私達、素人なんだからね!」

 ハンジの抗議にも男は納得しなかったようで、ただ溜息を吐くしかなかった。ハンジは彼の少年の手作りの菓子を賞味したことは一度もないが、どうもかなりの腕前らしく、スイーツをそれ程食べていなかった男の舌をも肥やしてしまったようだ。スイーツに関して言えばハンジの舌も肥えてはいるが、素人が作るものなどそこそこ美味しければいいのではないかと思う。プロと比べては――いや、少年はプロではないが――いけないだろう。
 だが、男は自分が納得した味でなければ恋人には食べさせたくないと言う。――こうして、クッキーもボツとなったのだった。

「だいたい、私に協力させるのが間違ってるんだよ! 私、自慢じゃないけど、お菓子作ったこと殆どないからね! むしろ、自炊もろくにしないからね!」
「確かに自慢にはならないな」
「ペトラあたりに頼めば良かったのに。料理得意だって聞いてるし、お菓子だって上手く作れるんじゃないかな?」
「……ペトラはダメだ。エレンが誤解したらどうする。女には頼めねぇ」

 何か苦い思い出でもあるのか、リヴァイは渋い顔をした。確かにペトラは美人で有能であるし、リヴァイに彼女に対する恋愛感情がないと判っていても二人きりで会っていたと聞けば少年の心中は穏やかでいられないかもしれない。だが、それはともかくとして――。

「今、スルー出来ない言葉を聞いた気がするんだけどさ、リヴァイ。女には頼めないとか言わなかった……?」
「ああ、言ったな」
「じゃあ、私は何なんだよ、リヴァイ。れっきとした女なんだけど! 女なんだけど!」
「お前は俺の中では女に分類されていない」

 余りの台詞にハンジは絶句し、むうと唇を尖らせた。

「折角、協力してるのに、それは酷いよ、リヴァイ。報酬倍にするからね!」

 強制的に協力させられることになったハンジだったが、無償では割に合わないということで一回の試作ごとにケーキバイキングをおごらせることに取り決めしていた。勿論、チェーン店などではなく、ハンジが厳選した有名ホテルのものだ。忙しい男が彼女に付き合うのではなく、料金を男が支払う形だが、今ではネットで事前に予約や支払いが出来るのだから便利な世の中になったと思う。勿論、試作の材料も全部男持ちである。

「別に構わんが?」

 あっさりと言われ、ハンジははあ、と溜息を吐いた。そうだった、男にはこんな支払いなど軽いものだったのだ。痛くもかゆくもないに違いない。

(まあ、別に女扱いして欲しいわけじゃないし、得したと思っておこう、うん)

 ハンジにしてみても、リヴァイは異性として意識する存在――恋愛対象ではない。友人というよりも、仲間、腐れ縁という言葉がしっくりするような間柄だが、気の置けない関係は何だかんだ言っても心地好く感じている。

「じゃあ、倍で約束したからね。……クッキーもダメなら、ここは基本に戻ってチョコにしてみる? ボンボンショコラとか」
「ボンボンって、あれか? 中に酒が入ってる」
「ああ、違うよ。リヴァイが言っているのはリキュールボンボンのことだろ? あれは難しくて初心者じゃ上手く作れないよ。ボンボンショコラは一粒大のチョコのこと。ガナッシュなら比較的楽みたいだし、転写シートとかを使えば華やかにも出来るし、いいんじゃないかな」
「なら、それで構わん」

 ようやっとエレンに渡すショコラが決まったことに、ハンジは胸を撫で下ろして、ボンボンショコラを作るべく準備に取り掛かったのだった。



「……出来た! うん、これならいいんじゃないかな?」
「そうだな。まずまずだな」

 菓子作り初心者が作ったにしては上手に出来たと思う。中身のガナッシュも二種にしたし、転写シートやナッツなどで飾れば見栄えも良くなった。味の方も高い材料を使っているせいか――エレンに変なものは食べさせられないという男の意向による――美味しく、男も及第点を出し、これで長かった格闘の日々も終わったのだ。

「うん、取りあえず、レシピサイト万歳だね。後は綺麗にラッピングしないと」
「別にエレンならそのままでも気にしないと思うが」
「ダメだよ! ラッピングにもちゃんと気を使わないと! 高級酒だって紙コップに入れて出されたら美味しく思えないだろ! 包装で誤魔化すことも大事なんだよ!」
「……それもどうかと思うがな」
「イヤ、そういうものだからね! 綺麗なラッピングで渡されたら何が入っているか開けるのが楽しみになってくるでしょ?」
「……確かに一枚一枚剥いていくのは楽しいと思うが……」
「……今、リヴァイが何を想像したのかは聞かないからね。というか、聞きたくないから言わないでね!」

 何はともあれ、こうして男はバレンタインに備え、ハンジはリヴァイから報酬をせしめて周りも落ち着くという、彼女には満足する形で終わりを見せたのだった。



 ――余談。
 バレンタインは上手くいったらしく、その後の男は上機嫌だった。どうやら文字通り甘いバレンタインを堪能したらしい。協力した甲斐があったものだと思っていたハンジだったが、バレンタインから数日後、どういうわけか苦虫を噛み潰したような顔でリヴァイが彼女の許へやって来た。彼にこんな顔をさせる原因は何なのか全く心当たりはなく、可愛い恋人と何かまた揉め事でもあったのかと、内心で首を傾げていると、男は彼女に白い箱を差し出した。

「え? リヴァイ、何これ?」
「出来ることなら死んでも渡したくないものだが、エレンがどうしてもって言うから仕方なく持ってきた」
「エレンがって……これ、エレンからなの?」

 男は眉間に皺を寄せながら頷いた。どういうことなのか男に訊ねてみたところ、バレンタインのボンボンショコラは好評だったらしく、作るのにハンジが協力したことを知った少年がお礼にこれを渡してくれとリヴァイに頼んだらしい。
 ハンジはリヴァイからもう報酬をもらっているのだし、そこまで気を使わなくてもいいと思うのだが、男の恋人の少年は真面目なようだからそのままには出来なかったのだろう。

「保冷剤を入れてきたから大丈夫だ。エレンが手作りしたものを傷ませるわけにはいかねぇからな。よく味わって食えよ」

 そう言われてハンジは箱の中身に察しがついた。おそらくは少年が作った菓子が入っているのだろう。

「リヴァイ、エレンにありがとうって伝えておいてね。今から休憩に入るとこだったから、丁度良かったよ」

 判った、と不機嫌そうに去っていく男を見送って箱を開けると甘い香りがふわりと広がった。中に入っていたのは小さめではあるが、丁寧に作られたと判るチョコレートケーキで。
 ハンジはやっぱり疲れたときには甘いもの、癒しはスイーツに決まってるよね、とそのケーキを口に運んだのだった。

 ――そして、数分後。

「リヴァイ!」
「……何だ、クソメガネ、俺はこれから仕事で出かけるんだ。用なら後にしろ」
「ねぇ、あの子、プロ? 実はもうプロなの?」
「は?」

 何のことなのか判らず怪訝そうな顔をする男にハンジは興奮した顔で続けた。

「あのケーキ、めちゃくちゃ美味しかったんだけど! その辺のコンビニやチェーン店で売ってるのより断然美味しいよ! まあ、カフェ・グリーンリーフのには及ばないかもだけど、プロって言われても納得するね!」
「エレンが作ったんだから当たり前だろ」
「また食べたい! ね、たまにでいいから、エレンに頼んでみてよ!」
「ダメに決まってるだろうが。俺が許さん」

 ばっさりと、ハンジの願いをぶった切る男に、彼女は頬を膨らませた。

「酷いな、リヴァイは。心狭すぎ! じゃあ、エレンに直接頼むよ」
「何?」
「バイト先も学校も知ってるし! 会おうと思えば会えるし、エレンは私のこと知ってるんだから、頼んだらいいって言ってくれるよ、きっと」
「……お前、エレンのストーカーでもする気か。俺が許さん!」
「人聞き悪いな、リヴァイは。ただ、頼みに行くだけだよ。材料費だって払うつもりだし」
「ダメだ! 許すか!」
「スイーツは私のオアシスなんだよ! 大体、エレンが決めることじゃないか」
「とにかく、ダメだ!」
「あのね、リヴァイ、エレンはパティシエ目指してるんだろ? そのうち多くの人に食べてもらうことになるんだから、今からそれでどうするんだよ?」

 正論に詰まったリヴァイにハンジはとにかく、頼んでみてよ、と促した。
 ――その後、結局、仕方なく折れたリヴァイがハンジの話を恋人に話すこととなり、少年の菓子のファンが増えてしまったことに拗ねる男を宥める少年の図が見られたのだった。


 ――ハッピーバレンタイン!




≪完≫




2014.3.21up



 「ショコラ」設定。バレンタイン当日にエレンが仕事とはいえ、お客様にチョコ関係のお菓子を渡すのはイヤだとごねて騒動を起こす兵長。無理だけど、チョコ関係のお菓子を買い占めようとしたりとか…(大笑)というリクエストでしたが、どういうわけかハンジさんの苦労話になりました。更にエレンが全く出ていないという……(汗)。
 こんな話になりましたが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。リクエストをくださった方、ありがとうございました〜!




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