咎狗の血 ―True Blood― (PS2版)感想


 PC版から移植されたニトキラ作品・PS2版「咎狗の血―TrueBlood―」感想です。まさか、PS2版に移植できるなんて思っていなかったので、「どうなるんですかね? シキとかシキとかドライバーとかシキとか!」「どうなるんですかね? シキとかシキとかシキとか! 全部差し替えるしかないんじゃないですかねー?」とYさんと言い合いました。当然、買う気満々で早々に某アニ○イトにて予約したんですが、発売延期になってアニ○イトから購買するか確認されたという思い出の作品です(笑)。例によって、ネタバレ全開で語っていきますのでご注意ください。
 結城は上記の通り予約して買ったんですが、初回版特典のブックレットの子供時代のアキラに思わず「可愛い〜!」と悶えました…←危険人物。いえ、子供時代は皆可愛いんですけど。で、ブックレットを見てやっぱり、ちゃんとした年齢設定は判らないんだなーと思ってみたり。まあ、年齢はっきりさせると色々まずいことがあるのかもしれませんが。後、パッケージが手に取り易いものになっていてホッとしました←PS2版にPC版っぽいものは無理だと思います。ショップ特典の方はユキヒト役の神谷氏の対談CDでの「シキメール」ネタに大笑いしました。Yさんが「何かこの対談、ガールズトークっていうか、腐女子っぽい感じですよねー」といってましたが、結城も同感です。
 本編の方ですが、まずはオープニング。PS2版もカッコいい作りで、やっぱり出番の多いシキに優遇されているなあと思ったんですが、nルートのケイスケスチルは入れるのやめてください…(涙)。ストーリーとしてはPC版の世界観を壊さないように、出来るだけ頑張って作ったんだなーというのが判る内容です。でも、やっぱり、ドラッグを栄養剤に差し替えるのは無理があると思います…。「いや、ドラッグって出すのはPS2じゃあ無理だと思いますよー」とYさんも言ってましたが、色々ぼかしてばかりで歯がゆいというか、かゆいところに手が届かない感が拭えません。最初の死者への冒涜シーンでも、「PC版設定じゃないと、アキラはビビらなさそうだよなあ」と思ってみたり。まあ、その辺は仕方ないとしても、リンのついてます発言はどうして駄目だったんでしょうか? この辺の判定基準についても謎は深まるばかりです。PS2版の限界に挑戦!という感じは伝わってくるのですが。
 スチルについては「ケイスケの前髪伸びた!」と一番最初に思いました(笑)。Yさん曰く「アニメコルダの土浦と一緒の効果」です。全体的にキャラの年齢若返ってるような気がしますが、どの追加スチルも美麗なので文句なしです。新しいスチルがどこに入るか楽しみにしてたんですが、意外なところに入っていて驚いたり。そして、シキはやっぱりカッコいいと思いました←オチそれ?
 では、次からは個別ルート感想です。初回プレイ時から時間が経ち過ぎて忘れてる感満載ですが、つらつらと書いていきます〜。PC版で主なところは書いてしまっているので相違点中心です。


■ケイスケ→最初はやはり一番の好きカプであるケイアキから、ということでケイスケをチョイス。BADは後で回収〜というか、PS2版にあのBAD入れるのかなあと思いつつのプレイです。やっぱりPS2版でもヘタレっぽいと思いつつ(←酷い)、進めていくと、黒スケ降臨です。「ああ、やっぱりちゃんと黒化はするんですねー」「そりゃあ、これは話の根幹ですからしないと別の話になりますよー」と言いつつプレイ。そして、やっぱりドライバーはありませんでした(笑)。「ないに決まってますよ! 別に見たくもありませんから!」とYさんに突っ込まれましたが、結城もあると思っていたわけでは…。
 エロシーンはまるっと削除なわけですが、それでも「そういうことをした」と匂わせる文があるのでちゃんとくっついた感があります←でも、ちゃんとしたって判るのケイスケのみで、他はないのは何故でしょう…。年齢? 後、Yさんと話したんですがPC版よりもラブシーンの糖度が高い気がします。「何かPS2版の方がラブいですよねー」「やっぱり、エロがない分、甘くしているのでは?」と言いつつ、追加されたスチルを鑑賞。そして、「ここだと上着はだけてるのに、次のスチルできっちり着てるー!」と二人して突っ込みました(笑)。いや、スルー出来なかったので。
 その後、BADも回収しましたが、PS2版では出来るとこまでやった感じがして納得がいったケイスケルートでした。


■リン→次はリンにいってみました〜。リンルートは問題なくいくだろうと思っていたのですが、鼻血がNGでした(笑)。いや、見たかったわけではないのですが、血のシーンはあるのに鼻血が駄目なのは何故なのか判らなかったり。追加されたシーンで一番の見どころはカズイの顔。カッコいいのですが……「アキラと似てないー!」と画面に突っ込みました。「雰囲気とか性格とかが似てるんじゃないんですか? まあ、見た感じ雰囲気も違うような気がしますけど…」とはYさんの言ですが、これでどうしてよく似てる発言が出たんでしょう…? うーん。結論としてリンは面食いということに(笑)。
 リンの過去エピソードで、ずっと悪役っぽかったトモユキの心情がちょっと判った気がしました。チームのことがすごく大事だったんだろうな、と。でも、リンの心情考えるともうちょっと歩み寄って欲しかったですけど。そして、過去のシキティーの私服のダサさに愕然としました…←禁句。後、PC版のときにも思ったのですが、アキラの血の謎について触れないのってどうなんだろう…←逆に他のルートはリンはどこ?って思いますが。
 でも、五年後リンのカッコよさにウハウハなので、それで総てよしとします(笑)。


■シキ→お次はいったいどうなるんだろうと思っていたシキルートにいってみました〜。どうなるんだろうとは思ってましたが…後半ほぼ総差し替えな感じです。そして、PC版の監禁途中で終わるENDがBAD扱いなのに驚きました……。やっぱり、シキティーはPC版じゃないとまずいキャラなのですね。ごっそり変わってるのでPC版のシキルートでのちゅうシーン(PC版でもスチルはなかったけど)がないのが残念だったり。
 あ、でも、実は結城はPS2版のバトルエンドがシキルートの中で一番好きかも知れません。段々とシキ化していくアキラが面白いとはYさんの言ですが、某H×Hのヒソカがゴンの成長を待っているのと同種の匂いがします。「何かFF7のセフィロスとクラウドを見ているような気がします〜」と言う結城にYさんも「あ、それっぽいですねー」と返してくれました。GOODENDの車椅子はやっぱりまずかったのかありませんでしたが、廃人路線なのは間違いないのでアキラが不憫で泣けます…。とりあえず、シキルートはシキのスチルのカッコよさを堪能するルートです←やっぱり、オチはそれ。


■ユキヒト→お次はPS2版での新キャラ、ユキヒトです。ルックスがすごくカッコ良くて好みだったので、スチルが出る度にYさんと二人してウハウハでした(笑)。「ユキヒト、カッコいいですよね〜」「カッコいいですよね。特に横顔がたまりません!」と言い合ったり。クールでカッコよくて寡黙な感じでアキラと同種の匂いがしますが、アキラよりも人との関わり方が上手です。そして、設定が更においしいです。アキラと同じ被験者でありながら、過去の記憶を失わずに生きてきて過去と対峙するという…もしかしたら、アキラの立場だったかもしれないという萌え設定。でも、惜しいのはその設定を活かしきれてないこと。もうちょっと掘り下げてアキラと深い関わりを持たせたらより面白くなったんじゃないか、と思うのでそこが残念です。追加だから話に絡ませようがなかったのかもしれませんが、ルートとしても短いので。ちなみにYさんはユキヒトが呼ぶ「アキラ」の声のトーンがお気に入りだそうです(笑)。
 そして、ユキヒトの絵を描くのが趣味設定ですが、何が描いてあるのか判らない以前にあの大量の紙をどうやって調達したんでしょうか? タグで交換? いや、そこに突っ込んではいけないことは判っているのですが、どうにも気になるので。そして、誰もが突っ込むのはENDのベッド一つに枕二つの衝撃のシーン(笑)。結城、最初はそれに気付かず、Yさんが突っ込んでから気付きました。背景の一コマなのに誰しも妄想を掻き立てられる恐ろしさです。
 ユキヒトENDはスチルの余りの爽やかさに「どこの大学生? どこのキャンパスライフ?」とYさんが突っ込んでましたが、アキラが団体行動とかバイトとか突っ込みどころが満載です。そして、最大の突っ込みどころは処刑人二人から逃げ伸びたトウヤ……! ケイスケがトシマに辿り着いたとき以上に驚きました。本当によくやったね、としか言い様がありません。
 ユキヒトだけアキラとくっつきませんが(あくまで友情っぽい)、そこは脳内補完なんでしょうね。とにかく怒涛のENDに総て持って行かれたユキヒトルートでした。


■源泉→お次はPC版で一番好きなルート、情報屋のおいちゃん・源泉です。PC版でも思ったのですが、PS2版でもこれが一番判り易いルートだと思います。お気に入りルートなだけに、追加シーンを楽しみにしていたのですが、まさかの子供との過去シーン…。画面見ながら、「いや、ここあると、余計に切なくなるから! 源泉の不憫さが増すから!」と突っ込んでました。どうせならアキラとのシーンを追加して欲しかったです…(哀)。
 でも、追加されたスチルは綺麗で悶えました。後ろからぎゅっ……!ウハウハな結城にYさんが「本当に後ろから抱き締めシチュに弱いですよね〜」と苦笑されてましたが、好きなものは好きなのです!←開き直り。でも、その後のちゅう以降、何もなかったようにスルーされてしまうのが納得いかなかったり。いや、別にエロシーンが入るとはこれっぽちも思ってないのですが、ケイスケのときのように匂わせる文章もないのは何故…? 「やっぱり、年齢的にまずいんじゃないですか?」というYさんに「やっぱり、年齢? 年の差は犯罪? おいちゃんにも愛をくれよ〜!」と主張した結城です。
 PC版でも思いましたが、やっぱりENDのアキラが幸せそうで源泉ルートは好きだなあと再確認したPS2版ルートでした。


■n→ラストはPS2版でも寡黙・しゃべると謎台詞なnです。金髪設定なのに金髪に見えないと思いつつ、進めていきましたが、エロシーンがないのでPC版よりもPS2版の方がしっくりしました〜←他とは逆。PC版のエロが唐突感があったので、Yさんと「PS2版の方がnルートはいいかも〜」と話し合ってみたり。エロの代わりに追加されたちゅうスチルも綺麗で、こちらの方が身体をつなげるよりも心がつながった気がします。やはり、ラブシーンが甘めだからでしょうか?
 追加されたスチルはどれも綺麗で、子供時代のnの横顔スチルをYさんが気に入ってましたが、結城も好きな一枚です。でも、やっぱり、ケイスケの結末は一緒……(泣)。ラストのスチルを見て「このnの方がカズイに似てますよねー」とYさんが言っていて笑いました…←でも、結城もそう思います。そして、やっぱり明かされないnの本名が知りたいと思うnルートでした。


 以上、個別ルート感想でした。PC版と基本は一緒で、雰囲気を壊さないようによく作ってあると思います。残酷描写はカットなのでENDのなくなった処刑人好きの方には残念かもしれませんが、代わりに追加シーンを堪能すれば……。PC版をプレイ済みだともどかしい思いをしたりしますが、追加スチルは綺麗ですし、操作も楽なので咎狗好きならPS2版も是非プレイしてみてください。



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